冬の寒さにも負けない元気な蓮池っ子、千葉真子さんのアスリーチで走るコツをつかむ
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
1月15日、元オリンピック選手、マラソンランナー・千葉真子さんが、兵庫県播磨町の蓮池小学校にアスリーチ!
持久走の体育授業を行いました。
授業は126名の元気な5年生に大きな歓声で迎えられました。大人数だったので2つのグループに分けての授業でしたが、講義中も熱心に集中して聞いている様子でした。
目次
訪問アスリートご紹介
千葉真子さん。京都府宇治市出身。アトランタ五輪・10000m第五位、アテネ世界陸上・10000m銅メダル。北海道マラソン優勝、パリ世界陸上・マラソン銅メダル、団体優勝など、輝かしい成績をお持ちの選手です。
千葉さんは世界陸上のトラックとマラソン両方でメダルを獲得した世界初のアスリートです。
学校や地域のご紹介
新幹線が停車する、兵庫県の西明石駅から電車で10分の土山駅から、歩いて15分足らずの場所にある蓮池小学校。1学年100名以上の比較的規模の大きな学校です。広々とした運動場で、冷たい風にも負けず、楽しそうに遊んでいる児童たちの姿が見られました。
実技と講話の授業
千葉さんがオリンピックで取られたメダルを、代表して松井教頭先生に持ってもらいました。教頭先生の「このメダルに込められたここまでのご経験を考えると重みで手が震えそう」という感想に、児童たちもうなずきながら話を聞きます。
小さいころから運動三昧の日々を過ごされていたのか思いきや、駅伝をはじめたのは中学3年生になってからという千葉さん。
小学生のときは、運動ではなくバイオリン練習を毎日1時間欠かさずに、さぼったことはなかったというお話がありました。
「では、そういう経験はその後の競技生活にとって無駄だったと思いますか?」と千葉さんから児童たちに問いかけがあると「頑張る経験は無駄ではなかったと思う」と答えた児童たち。児童たちは、自分の頭でしっかり考えて答えることができました。
柔軟運動と軽いジョギングで体をほぐした後、呼吸法で気をつけること、腕の振り方、足の力のかけ方などいろんなコツを教えてもらいながら、実践していきました。
アスリートから児童児童へメッセージ
考えて行動しよう。工夫してみよう。
なんでも最初から最後までうまくいくことばかりではありません。自分も高校1年生のときにはレギュラーにも、付き添いメンバーにも入れずにとてもつらい思いをしたことがあります。でもそのときにあきらめるのではなく、どうやったらうまくいくかな?もっと速く走るにはどうすればいいかな?と考えていろいろと工夫してみました。みんなにもそういう気持ちで物事に取り組んでほしいです。
プラス思考で~主役は自分~
うまくいかないときに自分のことをダメだ、どうせ私は、とネガティブに考えるのではなく、きっとうまくいく!と自分のことを信じて大切に思ってほしいです。
そのほうが本当にうまくいくからです。そうやって自分のことを大切にする気持ちと同じように、周りの人のことも大切に考えてみましょう。
授業のまとめ
体の使い方や、心の持ち方を聞き、ニコニコ前向きな表情で児童たちも参加し、最後は約10名ずつのグループに分かれてケンケンパーリレーを実施しました。それぞれが自分のベストを出せるように一生懸命に取り組み「コツを教えてもらって嬉しかった」「自分も夢を持ってがんばりたい」という感想を述べてくれました。終始活力ある授業が行われました。