2024年パラリンピックの走り幅跳びで出場を目指す山岸英樹さんによる走り方教室!

2024年パラリンピックの走り幅跳びで出場を目指す山岸英樹さんによる走り方教室!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
1月25日、2024年パリパラリンピック出場を目指す山岸英樹さんが、高知県須崎市立須崎小学校にアスリーチ!
体の基本的な使い方と、速く走れる方法を伝授しました。

訪問アスリートご紹介

山岸英樹さん。石川県生まれ。12歳の時に受けたてんかんの手術後に左半身麻痺状態になる。その後にハードなリハビリを続け、障がい者野球界のエースとして活躍するまでになり、2021年よりパラ陸上競技にも挑戦し、2024パリパラリンピック出場を目指しています。

学校や地域のご紹介

須崎小学校は、JR土讃線の須崎駅から徒歩10分ほどの須崎市の中心部にあります。


須崎市のマスコットキャラクター「しんじょう君」は、2016年のゆるキャラグランプリで優勝したこともあり、街のあらゆるところにしんじょう君がいました。校長先生のお名刺にもきちんとプリントされていました。

電車の到着時間の関係で、お昼時に少し時間ができてしまうので、学校の先生に相談したところ、「鍋焼きラーメンが名物なので、ぜひ食べてみてください!」とオススメのお店をご紹介いただき、せっかくなのでランチに食べさせていただきました。

実技と講話の授業

授業に参加したのは4年生の30人弱の児童でした。

講話は、山岸さんが小学生の頃に「てんかん」という病気になり、その手術によって左半身が麻痺してしまったこと、その後、障害を克服しながら色々なスポーツにチャレンジしてきたこと、現在でも残っている障害のことなど、日頃なかなか聞くことのできない内容で、子供たちは真剣に耳を傾けていました。

今回、学校側から「速く走れるようになりたい」というテーマをいただいておりましたので、実技の授業は下半身を中心としたストレッチを入念に行うところから始まりました。

子供たちは「走り方の授業」と聞いていたので、少し地味な運動メニューに少し戸惑った様子もありましたが、山岸さんのアドバイスを忠実に実行しようと頑張っていました。

「速く走るためには可動域を大きくすること」「動きを大きくすること」など、ストレッチに取り組む理由を理解しながら、徐々に大きなスキップなどの走る形に近い動きに移っていき、最後はスタートダッシュの練習まで行い、多くの子供たちは速く走れるようになったことを実感していたようでした。

アスリートから児童生徒へメッセージ

腕の力は抜いてでんでん太鼓のように

速く走ろうとすると、ついつい肩に力が入ってしまう人がいますが、できる限り肩から先の力は抜くようにしてください。
手を大きく振るのは、体全体の動きに合わせて自然と振れるようになります。
でんでん太鼓というおもちゃを知っていますか?イメージはでんでん太鼓です。軸が回転することで、腕は自然と大きく振れるようになります。

 

授業のまとめ

山岸さんの、スポーツだけでなく体の今までのお話を、児童たちは真剣に聞いていました。児童たちにとって、意味のあるいい授業になったようです。

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