東京オリンピック7人制ラグビー日本代表・白子未祐さんがラグビーを通して「前へ」進むことの大切さを教える!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
2月7日、東京オリンピック7人制ラグビー日本代表の白子未祐さんが、福岡県の福岡市立弥永小学校にアスリーチ!
ラグビーの体育授業を行いました。

今回は4年生2クラスが参加しました。
白子さんがスポーツを通して学んだことを教わったり、ラグビーの楽しさを学んだりと、体を動かしながら色んなことを知ることができた楽しくも実りの多い授業でした!

訪問アスリートご紹介

白子 未祐(しらこ・みゆう)さん。東京都出身。
小学校ではフラッグフットボール、中学〜高校ではバスケットボール、大学からはラクロス、そしてラグビーを始めたのは2019年から。競技歴わずか2年で東京オリンピック7人制ラグビーの日本代表に選出される。
現在は福岡の女子ラグビーチーム「ナナイロプリズム福岡」にて活躍中。

学校や地域のご紹介

弥永小学校は、福岡市南区に校舎を構えます。閑静な住宅街が広がる、春日市に隣接するエリアです。
今回参加する4年生では、学年目標「限界突破」を掲げ、学校生活を毎日元気に過ごしています。

実技と講話の授業

授業の最初に、白子さんからお話がありました。
実技に入る前にラグビーのことを少しでも知ってもらいたいという思いで、白子さんがラグビーの試合の動画などを準備されていました。
7人制ラグビーの特徴についても学びました。

15人制のラグビーと同じ広さのフィールドで、プレーするのは7人。それが7人制ラグビーです。人数が少ない分、足が速い選手が有利になるスポーツなのです。
そんな7人制ラグビーで東京オリンピックに出場している白子さん、オリンピックという経験から学んだことを児童たちに熱く語ります。
スライドを見せながら語る白子さんのお話に、みんな真剣な表情で聞き入っていました。

ラグビーのことを学んだあと、実技に入りました。
まずはタックル体験です。
白子さんのタックルを受けたい人を募集すると、勇気ある児童たちが手を上げました。
マットの前に立ち、白子さんが児童めがけてタックル!
今度は逆に児童のタックルを受けたりと、体がぶつかり合うラグビーの激しさを体感してもらいました。

次にボールに慣れる練習に入りました。
各チーム1列になってパスリレーをします。
独特の形をしたラグビーボールに、みんな徐々に慣れてきたようです。

続いて、各チーム2人ずつ、パスをしながらコーンまで往復しました。
走りながらパスをするという動き、やってみると難しいようで、なかなか上手くパスがつながりません。そこで白子さんから、
「声を掛け合う」
「パスのしやすい距離を保って走る」
「相手が取りやすいところを狙ってパスする」
という3つのアドバイスが。
それを聞いてから徐々にパスが繋がるようになり、児童たちもより楽しそうに取り組んでいました。

パス練習が終了して、児童にタグをつけてもらいました。
今回は、タグラグビー用のタグを使用します。
2人1組で、タグ取り練習スタート!
手を繋いでタグを取られないように逃げながら、空いている手で相手のタグを取り合います。

児童たちは自主的に「次一緒にやろう!」とペアを変えながらタグを取り合っていました。
白子さんの元にも「先生とやりたい!」と次々に児童が集まってきて大忙しの模様!

ラグビーの基本的な動きを教わって、いよいよチームに分かれてゲーム!
今回は4チームに分かれてトーナメント戦を行いました。

ラグビーでは前にパスしてはいけません。前に進むのは自分の足で。
タグを取られたらパスしないといけません。タグを取った人は大きな声で「タグ!」と言います。
白子さんからそんなことを教わりながら、試合が進行していきます。
練習の成果もあり、みんな素晴らしい動き!
トライが決まった時はチームみんなで飛び上がって喜んでいました。

みんなで楽しくラグビーを満喫できたところで、実技の時間が終了しました。
終了後、白子さんのもとには児童たちが集まり、あれこれと質問攻めにあっていました。
児童たちに楽しんでもらえたようで、白子さんも嬉しそう。
今日の授業で少しでもラグビーに興味を持ってくれたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

アスリートから児童生徒へメッセージ

どうせなら、目標は高く・夢はでかく

社会人になってわずか2年で東京オリンピックに出場するまでに成長した白子さん。
たくさんの人の支えや協力があり結果を残せたそうですが、やはり最後は自分の意思が大切。「自分には無理」と思わずに、高い目標を設定して、それに向かって日々努力すれば、少しずつ夢に近づいていくということを身をもって体験したそうです。
スポーツに限らず、自分の好きな分野で「目標は高く、夢はでかく」日々頑張ってほしいと、児童たちにエールを送りました。

授業のまとめ

講話の中で、「人との出会いは人生において大切なもの。今まで出会った人たちは私にとって宝物」と話していた白子さん。短い時間でしたが、今回も素敵な児童たちとの出会いがあったようです。楽しく授業に取り組む児童たちを、嬉しそうに見ている姿が印象に残りました。

ラグビーというスポーツを通して児童たちの未来にリーチした、有意義な授業でした。
弥永小学校4年生のみなさん、先生方、ありがとうございました!

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