川渕三郎さんが認めた芝生の校庭で、元サッカー日本代表の李忠成さんがドリブルを披露!

川渕三郎さんが認めた芝生の校庭で、元サッカー日本代表の李忠成さんがドリブルを披露!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
2月22日、サッカー元日本代表・李忠成さんが、鹿児島県指宿市立池田小学校にアスリーチ!芝生の校庭で全校児童と一緒にサッカーを楽しみました。

訪問アスリートご紹介

李忠成さん。東京都西東京市出身。サッカー元日本代表のFWとして活躍し、2011年のアジアカップ決勝の延長戦で決めたボレーシュートは伝説となっています。去年9月に現役を引退した李さんは、全国の子どもたちと交流して、自身の経験を伝えたいとアスリーチの講師を務めています。

学校や地域のご紹介

指宿私立池田小学校は、砂風呂で有名な指宿の温泉街から車で約20分、九州最大のカルデラ湖である池田湖の近くにあります。全校児童合わせても21名しかいない小さな学校ですが、地元の方がボランティアで維持活動を行っているという綺麗な芝生の校庭があり、あの初代Jリーグチェアマンの川渕三郎さんが「校庭芝生化発祥の地」と認める、サッカーをするにはこれ以上ない環境です。

実技と講話の授業

「FIFA anthem」のBGMが流れる中、児童全員とハイタッチしながら李さんが入場してくると、体育館は学校の先生たちやご父兄の方々の温かい拍手であふれました。人数が少なかったこともあって、李さんが子どもたちにマイクを向けて対話しながら講話が行われたため、すぐに子どもたちとの距離が縮まりました。

学校からは「せっかくなので実技中心でお願いします」という要望をいただいていたので、講話は短めに終了して、素晴らしい芝生の校庭に全員で出ました。天気予報では雨の可能性が高く、前日までの打ち合わせでは体育館での実技を想定していたのですが、李さんが強烈な晴れ男らしく、太陽も時折顔を出すくらいのサッカー日和になり、校庭での実施が可能になりました。

まずは準備運動ということで、李さんと一緒にグラウンドをゆっくりランニング。講話のときにすでに距離の縮まっていた子どもたちは、李さんとたくさん会話をしながら楽しく走っていました。

続いて「ボールに慣れる」ということで、ひとりひとつずつボールを持ち、李さんが指示する方向にボールと一緒に動くという練習をしました。「右!左!前!……」という指示のもと、子どもたちは徐々に自分の思った方向にボールを転がせるようになってきました。

次に、2人1組になってパスの練習。李さんは1組ずつしっかりと見ながら、うまくできた子どもには「すごい!うまい!」と声をかけたり、頭を撫でてあげたりして、場を盛り上げていました。

ドリブルの練習は、不規則に並んだコーンの間をジグザグに回っていく形で行われました。最初に李さんが見本を見せると、子どもたちから「すごい!」と歓声が。いつも芝生の校庭でサッカーボールを使って遊んでいる子どもたちが多いらしく、すぐに子どもたちも同じようにドリブルができるようになっていきました。

最後は試合形式の練習。高学年チームと低学年チームに分かれ、低学年チームに李さんが参加するという形で行われました。

李さんがボールを持つと、子どもたちが必死にボールを奪い取ろうとして集まってきましたが、何人集まっても奪うことができず、元日本代表の実力を子どもたちは実感していました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

自分の近くで憧れる人を探してみよう

なかなか会うことのできないスーパースターじゃなくても、素敵な人は近くにたくさんいます。みんなのお父さんやお母さん、学校の先生、いつも行くケーキ屋さんなど、自分が「カッコいいな」「素敵だな」と思う人がいたら、どうしたらそういう人になれるのか、考えてみてください。直接聞いてみてもいいです。その人の真似をしてみてください。

言葉ひとつで人間は変われる

自分がプロサッカー選手になったばかりのとき、なかなか試合に出られないと、自信がなくなってしまいそうなこともありました。ところが、監督から「お前を信じてるから」と言われて試合に送り出されたとき、自信を持ってプレーすることができました。

自分を見失いそうになっても、自信がついてくると人間は変わることができます。「自信」とは自分を信じると書きます。まず、自分を信じてあげてください。そして、近くにいる友達に「信じているよ」と言葉で伝えてあげるだけでも、力になることができます。

この記事をシェアする