チームプレーで思いやりの心を育もう。元Vリーガー大山未希さんのバレーボール授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月27日、元Vリーガー・プロビーチバレー選手の大山未希さんが、岐阜県下呂市の下呂小学校にアスリーチ!
バレーボールの体育授業を行いました。
ちょうど全国の小学校でインフルエンザが猛威をふるった時期で運動会が1カ月も延期になったとのことでしたが、5年生49名の児童たちは元気いっぱいに迎えてくれました。
目次
訪問アスリートご紹介
大山未希さん。東京都出身。小学生からバレーボールをはじめ全国大会2連覇。成徳学園中学校、下北沢成徳高校でも全国制覇。Vリーグ東レアローズではVリーグ3連覇など、これまで19回日本一に輝く。また、ユース日本代表としてアジアユース選手権、世界ユース選手権などで活躍。現在はマンツーマンレッスンや教室など、バレーボールの普及活動をおこなっています。
学校や地域のご紹介
日本三名泉の町として有名な下呂市。名古屋から特急ひだで約1時間半。駅を降りると情緒豊かな温泉街の雰囲気をすぐに感じることができます。学校はそこから徒歩10分ほどの住宅街の中にあります。近くを飛騨川が流れ自然豊かな環境です。
実技と講話の授業
大山さんのこれまでの活躍を先生から紹介してもらい、まずはボールを使ったウォーミングアップからスタートです。
バレーではボールを思ったところに投げて、それをキャッチできることが大切です。
ボールを真上に投げて10回手をたたいてキャッチすることにチャレンジ。それができたら今度はボールを投げている間に頭・肩・ひざ、つま先をタッチしてからボールを落とさずにキャッチ。うまくコントロールして投げられるようになると背面でキャッチすることもできるようになります。
次に2人1組になってそれぞれがボールを持って、2人同時にボールを投げてキャッチ。自分のことだけ考えていては2人ともキャッチすることができません。
手を交差させてキャッチしたり、ボールを持ったままもうひとつのボールをバウンドさせて、ボールの上にキャッチして雪だるま作りをしたりして、ボールの扱いに慣れていきます。
オーバーパスやアンダーパスも学び、最後は5人組のチーム対抗戦で何回続けられるかを競いました。上手に続けることができるチームは大きな声でお互いに応援しながら取り組んでいます。下呂小学校の子どもたちは「こんなに声をだしてほめあったり指示したり応援したりできる小学生はめずらしい!」と大山さんから言われるほど、みんなお互いを支えあいながら取り組みました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
仲間をつくろう
チームプレーを通じて自分が得たものはたくさんありますが、その中でもかけがえのない仲間を得ることができたことが一番の宝物だと思います。辛い時や悲しい時にお互いに支えあえる仲間を皆さんにも作ってほしいと思います。
スポーツを通じて心身共に健康でいよう
体を動かすことは大人になっても健康にすごすために必要なことです。
またスポーツを楽しんで気分転換することは心の健康にもつながります。
みんなも運動して汗を流して嫌なことはリセットして、気持ちよく過ごせるようになってほしいです。
授業のまとめ
授業が終わったあとも子どもたちの質問が止まりません。
大山さんに一つひとつ丁寧に答えてもらい、和気あいあいとした時間となりました。
アスリートの話をうなずきながら真剣に聞いていた下呂小学校の子どもたち。
今日の授業を通して体験した、チームプレーの楽しさや体を動かすことの爽快感を忘れないでほしいと思います。