がんばってやったことに後悔はない!現役フットサル選手・筏井りささんによる新しいことに挑戦する楽しさに気づく授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月11日、なでしこリーグで活躍し、現在はフットサル選手として日本代表にも選ばれた筏井りささんが、岐阜県多治見市の多治見工業高校にアスリーチ!
サッカーの体育授業を行いました。
野球部は軟式も硬式もあり、バレー、バスケット、ボクシング、テニス、卓球、柔道、弓道、陸上と運動系の部活も豊富な多治見工業高校。でもサッカー部はないので日頃なじみが薄いのかと思いながらスタートしたアスリーチ。そんな懸念が払しょくされる活気に満ちた授業となりました。
目次
訪問アスリートご紹介
筏井りささん。元サッカー選手、現フットサル選手。兄の影響で小学生から始めたサッカーで日本代表を目指し、なでしこリーグで活躍。日本代表の夢は果たせないまま引退しましたが「やっぱりボールを蹴るのは楽しい!」とフットサルに転向。そこで日本代表という夢を果たしました。
学校や地域のご紹介
創立125年を迎える歴史と伝統のある多治見工業高校。セラミック科、産業デザイン科、電子機械工学科、電気工学科の4つの学科があります。多治見のお店にいくと卒業生の人間国宝の方の器でお茶がでてくることも。多くの著名人を輩出されているのも伝統校ならではです。
1月には卒展として課題研究発表会もひらかれるとのことで、未来の陶芸家の作品も見ることができます。
実技と講話の授業
筏井さんからご自分の自己紹介をしてもらい、サッカーからフットサルに転向した話、辛いことや嫌になったこともあるという飾らない話を聞き、グッと親近感がわいた生徒たち。筏井さんから「今日の授業でそれぞれが何かを考えるきっかけになってくれるといいなと思っている」というアドバイスをもらった生徒たちは、運動場へと向かいました。
体をほぐしたあと、4チームに分かれてボール運びで競争。負けたチームは腕立て伏せ10回です。
円になってボール回しをするときには相手に対して優しい気持ちを持って蹴ることを大切にする必要があります。2組に分かれてパスをしあうときにも、強すぎたりずれた方向に蹴ったりしない気遣いをするとお互いにやりやすくなります。
ドリブル練習のときには、ボールは常に体の近くにキープすること、ボールを足のインサイドで扱うと相手にとられにくい、アウトサイドで扱うとスピードを出しやすい、というコツも教わりました。終始きびきびとして活気ある授業でした。
アスリートから児童生徒へメッセージ
やらない後悔はあってもやって後悔はない
サッカーで日本代表をめざして頑張ったけど、その夢はかなわず29歳で引退をしました。やっているときには苦しいことも辛いこともたくさんあったけど、引退するときに、やっぱりやってきて本当によかったと思うことができました。そこでフットサルに転向して、今は日本代表として現役でやっています。
あきらめない気持ちは本当に大切にしてほしいと思います。
授業のまとめ
最後はチーム対抗でサッカーの試合を楽しみました。みんな全速力がボールを追いかけ、あっという間に授業がおわったという感想が生徒たちからあがりました。
体の動かし方からサッカーの技術的なことまで教わることができてとてもためになったという丁寧な感謝の言葉が生徒たちから筏井さんに伝えられました。
筏井さんからは「今日私が皆さんと授業を行うことができたのは先生方がみんなのことを思ってアスリーチに申し込んだり、準備をしてくださったりしたからということに気付いてほしいです。周りの人への感謝の気持ちを忘れないでください」というメッセージをもらいました。筏井さんの人柄がにじみ出る言葉でした。