元女子プロ野球選手小西美加さんの、コミュニケーション抜群な体育の授業

元女子プロ野球選手小西美加さんの、コミュニケーション抜群な体育の授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
2月2日、元女子プロ野球選手小西美加さんが、神戸市の浜山小学校にアスリーチ!

野球がはじめての児童を含む6年生38名が全員で楽しめた、終始笑顔にあふれた授業でした。

訪問アスリートご紹介

小西美加さん。京都府出身。小学生の頃に野球をはじめ、一時は陸上競技やソフトボールに転向し活躍したが、野球への思いが強く、大学生の時に女子硬式野球日本代表セレクションを受け合格。IBAF女子ワールドカップに連続出場するなど日本のエースとして活躍。2009年に日本女子プロ野球機構設立と同時にプロ野球選手となり、兵庫スイングスマイリーズ、大阪ブレビーハニーズ、京都フローラに所属し多くのタイトルを獲得するなど活躍。現在は、世界での野球普及活動に尽力している。

学校や地域のご紹介

神戸市営地下鉄海岸線御崎公園駅から歩いてすぐのところに浜山小学校はあります。学校のすぐ隣にはノエビアスタジアム神戸があります。

実技と講話の授業

授業は教室での講義からはじまりました。「今日はスポーツを好きになってもらいたいと思って京都から来ました」と小西さん。ご自身の子どものころは、女子は野球をやらせてもらえなかったなど、ご自身が辿ってきた道を映像も見せてくれながら話してくれました。
女子の野球人口が右肩上がりで増える一方で、男子の競技人口減っているなど興味深い話もしてくれました。
現在は、子どもたちにグラブを配る活動もしている小西さん。国によって文化や考え方の違いがあるという話や、海外でのティーボールや野球の普及活動で出会った少年の話などは子どもたちにとても刺激になりました。
画面に大小大きさが違う数字がランダムに映されたものを見て、声を出して1から順番に数えていくゲームも行ないました。順番に数字を見つけて数えていくだけですが、なかなか次の数字が見つけられなかったり、大きく書いてある数字を見逃してしまったり、児童たちは大きな声を出しながらチャレンジしますがそう簡単ではありません。少し見方を変えることや、隣の人と協力することも教わりました。また、「わからないことがあったら人に聞きましょう」「友達が多ければ多いほど聞ける人が増えます」「そういう意味でも仲間を大切にしましょう」と小西さんからメッセージがありました。

校庭に場所を移し実技がはじまりました。最初は、4つのチームに分かれ四角の真ん中にボールを7個置き、3個自分の陣地に集めたら勝ちとなるゲームで体を動かします。みんな元気よく走り回りました。体が温まったところでキャッチボールに入りました。1で腕を伸ばし、2でボールを頭の横に、3で投げる。まず小西さんがアドバイスも含めお手本をみせてくれました。慣れてきたらこのリズムをテンポよく速くしていきます。キャッチしてすぐに投げるための脚の使い方も教わりました。みんな上手です。

続いて、トスバッティングやティーバッティングにもチャレンジしました。多くの子どもたちがはじめての経験ですが「超楽しい!」の声が聞こえてきました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

難しいことにもチャレンジしよう

簡単なことへのチャレンジは容易ですが、難しいことには「興味ない」とか「やりたくない」とかやらない理由を探しがちです。この先、中学校、高校に進学して、その先も難しいことがきっと増えてきます。「嫌だな」とばかり思っていたらどれも上手にはなりません。はじめてやることは不安だと思いますが、新しいこと、難しいと思われることにもどんどんチャレンジしてください。

授業のまとめ

快活で積極的な児童たち、お話しがとても上手な小西さんとの掛け合いは絶妙で、コミュニケーションがよくとれた楽しい授業でした。

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