元Jリーガー川邉隆弥さんの、サッカーを通じ体を動かすことをテーマにした体育の授業

元Jリーガー川邉隆弥さんの、サッカーを通じ体を動かすことをテーマにした体育の授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
2月5日、元Jリーガー川邉隆弥さんが、大分県国東市の国見小学校にアスリーチ!
5年生、6年生41名がサッカーボールを使いたっぷり体を動かしました。

訪問アスリートご紹介

川邉隆弥さん。埼玉県出身。上里FC、大宮アルディージャユースを経てトップチームに入団し、ミッドフィルダーとして活躍。その後、シンガポール、ラトビア、モンテネグロなどの海外プロクラブに挑戦し活躍。現在は、各地の学校を訪問し、自身の経験を活かした講演や授業をおこなっている。

学校や地域のご紹介

大分県国東市は県の北東部の国東半島に位置する市で、大分県の空の玄関口、大分空港がある街です。国見小学校はJR日豊本線宇佐駅から車で約40分。2022年に竹田津小学校、伊美小学校、熊毛小学校が統合されてできた学校です。

実技と講話の授業

授業は自己紹介、児童たちからの挨拶が終わると早速「ナベ先生」こと川邉さんと、サッカーをやっている児童とのキック対決がはじまりました。体育館のステージに置いたボールに5回勝負で早く当てたほうが勝者です。みんな大喜び。先攻になった川邉さんも児童たちに応援を促し盛り上げます。3回目のチャレンジで川邉さんが見事当ててみせ、大いに沸かせた後はじゃんけんゲームで体を動かします。5か所にコーンを置き、最初のコーンでじゃんけんをして勝ったほうが次のコーンへ走って移動。1分間で4回続けて勝った人がゴールです。
負けた人はひとつ戻るのではなく、最初のコーンまで戻るのがお約束です。

そしてその後は、円になってパスをするドリル。ワンバウンドで来たボールをトラップする練習も行ないました。手を使わず、体のいろんなところを使ったボールコントロールにもチャレンジ。上手くいったりいかなかったり、それでも笑顔がひろがります。
実技の最後は1対1、2対2、3対3でそれぞれゴールを目指します。川邉さんも一緒に入り、児童たちは果敢に川邉さんに臨んでいきます。

講義では、小学校1年生でサッカーをはじめてからの活躍、ケガでの挫折、心の葛藤にもがきながらも、プロサッカー選手になる夢を掴むまでの話をたくさんしてもらいました。児童たちは目をキラキラさせながら聞いていました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

夢や目標は自分で決めて下さい

小学校5年生の時にサッカー教室で出会った日本代表選手がとても格好良く、それを見て「プロサッカー選手になる」と自分で決意しました。ケガをしてプレイができない時も練習場には必ず行くと決めました。好きなこと、やりたいこと、楽しいと思えることを自分で見つけて下さい。

自分で決めたことを続けて下さい

中学校2年生の夏には右足首を骨折しました。ケガをする前は常にレギュラー選手として試合に出場していましたが、ケガが治り復帰した後は頑張っても試合にでることができませんでした。気持ちが沈み、何度もサッカーをやめようと思っていた頃、コーチから声をかけられ「自分が試合に出られなくても見てくれている人がいる」という経験が嬉しくて、試合に出られなくても自分で決めたことをやり続けようと決意しました。大好きな甘いものを週1回に控え、毎日の坂道ダッシュ、サッカーノートを書き留めることも自分に課しました。皆さんも無理せず、休みながらでも良いので、自分のペースで自分の決めたことを続けて下さい。

授業のまとめ

授業の最後には学年ごとに記念撮影。川邉さんのユーモア溢れる語り口に、児童たちはリラックス。とても距離間が近い良い授業でした。最後はみんなが花道を作って見送ってくれました。

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