緊張感MAX 住用中学7名の生徒たちの笑顔を見ることはできるのだろうか!?

緊張感MAX 住用中学7名の生徒たちの笑顔を見ることはできるのだろうか!?

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月13日、2024年パリパラリンピック出場を目指す山岸英樹さんが、鹿児島県奄美市立住用中学校にアスリーチ!
緊張しすぎてカチコチの生徒7名の心は開くのだろうか⁉
山岸さん、魂の授業がスタートします。

訪問アスリートご紹介

山岸英樹さん。石川県生まれ。12歳の時に受けたてんかんの手術後に左半身麻痺状態になる。その後にハードなリハビリを続け、障がい者野球界のエースとして活躍するまでになり、2021年よりパラ陸上競技にも挑戦し、2024パリパラリンピック出場を目指しています。

学校や地域のご紹介

国道58号線沿い名瀬と古仁屋の中間に位置し、歩いてすぐのところに世界遺産に登録されているマングローブ原生林があり、天然記念物アマミノクロウサギも見ることができる、これぞ大自然の中の学校。
校舎に入るとすぐに生徒全員の紹介写真がありました。

実技と講話の授業

教頭先生からの紹介で山岸さんが登場すると、7人全員体育座りのまま固まってしまいました。
先生から「朝から全員緊張しているんです」と聞いていたがここまでとは、、、。

経歴を紹介後すぐに実技の授業に入っていきます。
「体を動かすことが苦手な子供が多い」ということだったので、軽いストレッチから。
股関節、下半身全体、肩、上半身全体、そして体全体を使ってゆっくりとわかりやすく、みっちりストレッチを行います。

休憩に入る直前に「ちょっとみんな、前屈やってみて!」と山岸さんからひと言。
全員が「お~~~~!すごい曲がる~!」と驚きの声があがりました。
みんなの緊張が少しほぐれてきたかな⁉

ここからどんどん笑顔が見えてきて、会話もたくさん出てきました。
休憩後“今より少しでも速く走るためには”の実技授業にかわっていきます。
色々なバリエーションの歩行、スキップ、ランにチャレンジ。
四つ足歩行、コモドドラゴン歩行、足を強く地面に着き反発で前に進む、四股を踏むように前進していく、力一杯高くスキップ、全力で遠くにスキップ、股関節を横に回しながらのスキップなどなど、今まで経験したことのない動きに悪戦苦闘しながら、最後までチャレンジしました。

ラスト、全員で本気ダッシュ。
前より速く走れた!ことを感じ、体が柔軟になることで足も速くなることを体感して授業は終了。

アスリートから児童生徒へメッセージ

周りの大自然を存分に生かしてほしい。
川で遊び、山を登り、足場の悪いところを歩き、滝に飛び込む、、、普段の遊びの中で自然に身体が鍛えられていきます。
体を動かすことをもっともっと好きになってください。

授業のまとめ

最初は石のように固まっていた7名の生徒でしたが、授業が進むにつれ声や笑顔がでてきて、最後はピースで記念撮影。
翌日、坂本教頭よりこんなメッセージをいただきました、ありがとうございます。
「昨日は大変お世話になりました。
本日はお尻の筋肉痛に昨日の運動の効果を実感しております。
子どもたちも昨日の実践を通して、これからの運動が楽しみになっています。
日々の運動でこつこつ取り組んでいこうと思います。
その際には山岸様の機能改善に日々取り組んできた姿勢が励みになると思います。
地元の新聞にも早速取り上げられており子どもたちも大いに喜んでいます。
山岸様には素晴らしい機会を作っていただき本当にありがとうございました。
奄美にお越しの際にはいつでもおたずねください。」

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