元女子バレーボール選手佐藤あり紗さんによる、皆で褒め合うバレーボール体験授業!

元女子バレーボール選手佐藤あり紗さんによる、皆で褒め合うバレーボール体験授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は、元女子バレーボール選手佐藤あり紗さんが北九州市立一枝小学校にアスリーチ!
皆で褒め合うバレーボール体験授業を行ないました。
実技はもちろん、コメント発表の時も皆で褒め合うチームワークが大事なことを教わった特別授業となりました!

訪問アスリートご紹介

佐藤あり紗さん。宮城県仙台市出身。古川学園高校→東北福祉大→日立リバーレ→リガーレ仙台。世界選手権イタリア大会、リオデジャネイロオリンピック日本代表として活躍。現在はバレーボール教室やイベント出演など、普及活動や地元を盛り上げる地域活動など精力的に行っています。

学校や地域のご紹介

北九州市立一枝小学校は、開校70年以上の歴史ある学校です。
【い】いのちを大切にする子ども
【ち】知識を知恵に活かす子ども
【え】笑顔で活動する子ども
【だ】だれにでも優しく、進んで挨拶する子ども

これが一枝小学校のめざす子ども像です。
佐藤さんが学校に着くと、児童たちから進んで挨拶する姿が印象的でした。

講演と実技について

先生の紹介と大きな児童の拍手で登場された佐藤あり紗さん。まずは佐藤さんが現役時代にどの様なプレイヤーだったかを知る為の動画を見て頂きました。

動画を見ながら、「皆にも回転レシーブとパンケーキをやってもらいますからね!」と突然の振りに「えぇ~!出来るかな?」「難しそう・・・。」と期待と不安が入り混じった声が上がりました。

動画を見終わったら講話の時間です。
改めて佐藤さんの自己紹介と、どの様に選手になったか等の半生をお話されました。

また、「今日の授業では皆ペアを組んだ時などには、『教える』では無く、『伝える』ことが大事です。上下関係が無く相手にも伝えやすい、伝わりやすい環境になるからです。」と相手に寄り添う姿勢が大事だと話していました。
児童たちは佐藤さんのスーパープレーの数々を見た後なので、聞く姿勢を正して興味深く聞いていました。

講話が終わったら実技の時間です。まずはウォーミングアップ!
佐藤先生が奇数を言ったら右へ、偶数を言ったら左へ移動して戻ってくる。頭と体を使ったアップを致します。

「28!」「51!」児童は機敏に反応して右へ左へ壁タッチして戻ってくるを繰り返し行いました!

次はボール無し回転レシーブの練習です。腰を低く、利き手を出して下から救い上げるイメージをした後に、横受け身を取る。壇上の佐藤先生の動きを注意深く見ながら全員で練習致しました。

準備運動はまだ続きます。次の種目はペアになってじゃんけんをします。
片手は握手をしたままじゃんけんをして、勝った人は逃げる、負けた人は追いかけます。

始める前に仲良く、相手のことをより深く知る為に自己紹介と好きな芸能人を言ってから始めます。細かい所にも佐藤先生のチームワークの大切さ、相手に寄り添う気持ちと言うメッセージが込められていました。

じゃんけんぽん!逃げる人も追いかける人も本気で勝負!!

次のウォーミングアップはボール奪いゲーム。佐藤先生の掛け声と同じ体の部分を触り、最後に「ボール!」と言われたら下に置いてあるボールを先に取った人の勝ちです。

「目!」「ひざ!」「尾てい骨!」児童が一瞬迷っている隙に「ボール!」「うわぁ~!!」と佐藤先生のトリッキーな出題に児童たちはいつボールと言われるかソワソワしながら盛り上がったウォーミングアップとなりました!

 

最後のウォーミングアップはビンゴゲームです。
縦横斜め一直線にボールを置いたチームの勝ちです。各チームボールは3個。

3個置いた後は相手のビンゴを阻止しながら自分のチームのボールを1人1回だけ動かせます。大事なことはチームワーク。ボールを持っている人だけが考えるのではなく、後ろで待っているチームメイトが掛け声をかけて誘導してあげることがもっとも大事です。

スタート!最初は真ん中にボールが集中します。明らかに早くボールを置いた方が分かる場合以外はじゃんけんで決まります。負けた人は他の場所へボールを置いて自分陣地に戻ります。
「右側が危ないから止めた方がいいよ!」「あそこに置いたらビンゴになるよ!」佐藤先生の声掛けが大事なことを皆守ってビンゴゲームを楽しみました!

次からは本格的なバレーの練習に移ります。動画で佐藤先生が華麗に決めていた『パンケーキ』の練習です。名前の由来はパンケーキを作る際にフライ返しをパンケーキの下に入れて、パンケーキを返す動作に似ているから名前が付いたのだそうです。

ペアになって交互に練習します。ボールが当たる瞬間に手に力を入れておくことでボールが跳ねるとのことでした。ここでも、「上手く出来た時にはお互い声掛けして上げてね!」と佐藤先生。児童たちも「ボールがきれいに返ってきててうまかったよ!」とお互いコミュニケーションが良く取れていました。

次も大技の回転レシーブの練習です。先程ボール無しでやったことを思い出しながら佐藤先生のお手本を真剣に見ている児童たち。

「いくよー!」自然と声が出てきた児童たち。お互い良かった時や改善点等伝えあって回転レシーブも習得しました!

どんどん上達していく児童たちです。次はレシーブの練習。
パスをする人は「はい!」受ける人は「OK!」お互い息を合わせて練習していきます。

「はい!」「OK!」児童全員で声を掛け合いながら練習していきます。皆元気はつらつで笑顔で練習している姿がまぶしいです!

練習も終盤になってきました。強打のボールをレシーブする練習です。アタックの様なボールをレシーブで返します。

 

佐藤先生の強打をレシーブで返す児童もいらっしゃいました!周りの児童も「姿勢がいいね!」「腕の組み方が上手い!」と感想を伝えてました。

 

最後の練習はバレーボールの花形プレーのスパイクです。佐藤先生のスパイクを見て児童たちも「おぉ~!」と声が上がりました!

 

順番に並んでスパイクを打っていきます。ここでも「ナイススパイク!」と待機している児童から声が盛んに上がっていました。

アスリートから児童へのメッセージ

何でもいいので目標を持つことが大事です。私も小学生の頃から毎日小さな目標を立てて生活していました。
また、周りのみんなはがんばっている人を応援してあげて欲しいです。

まとめ

佐藤さんの授業では、ただバレーボールをするのでは無くチームプレーが大事なことを教わりました。各練習の所々にそのメッセージが込められていて、児童たちも後半は自発的に伝えられる様になっていました。
佐藤さんの思いが児童にリーチした特別な授業となりました。

 

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