小雪ちらつく寒い朝も元気に挨拶、元オリンピックメダリスト・千葉真子さんと走り方の授業!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
1月16日、元オリンピック女子マラソン代表・千葉真子さんが、兵庫県の小野市立河合小学校にアスリーチ!
走り方のコツを学ぶ体育授業を行ました。
朝から今年初めての小雪がちらつく中、先生方が校門前で登校してくる生徒さんたちを出迎えます。4年生31名の生徒さんたちが千葉さんの授業を楽しみに待っていてくれました。
目次
訪問アスリートご紹介
千葉真子さん。京都府宇治市出身。アトランタ五輪・10000m第五位、アテネ世界陸上・10000m銅メダル、北海道マラソン優勝、パリ世界陸上・マラソン銅メダル、団体優勝など、輝かしい成績保持者。世界陸上のトラックとマラソン両方でメダルを獲得した世界初のアスリート。
学校や地域のご紹介
小野市の西部に位置しており、加古川駅から谷川駅までを結ぶ加古川線上の河合西駅から校舎が見えるほど駅近です。河合西駅の両隣にある粟生駅や青野ヶ原駅から通ってくる生徒さんもいます。
平成28年から「他社との共創、主体的に学ぶ」ことを目標にして、6年生が河合中学校の校舎で学ぶ、5・4制の小中一貫教育が実施されています。
実技と講話の授業
千葉さんの登場を盛大に歓迎してくれた4年生の生徒さん。簡単な自己紹介のあと、グー・パージャンプ、腕まわし、股関節を伸ばすストレッチ、わき腹を伸ばすストレッチを行いました。
体の側面をしっかり伸ばすと走っているときのわき腹痛予防になると千葉さんにおしえてもらい、みんな真面目に準備運動をおこないました。
河合小学校ではサーキットという名前のいろいろな動きを組み合わせた準備運動を体育の時間の冒頭に実施しており、時々メニューも変えているとのこと。自然に恵まれた素晴らしい環境でも車社会なので案外子供たちの運動量が足りていないところがあると懸念され、「できるだけ体を動かして生徒たちの運動能力を磨きたいと思い実施している」という先生の言葉に生徒を思う熱意を感じました。
千葉さんから走るときの裏ワザを三つ教えてもらいました。一つ目は呼吸のしかた。苦しくなると息を吸うことに必死になりがちだが、しっかり吐くことに注力すると自然と息を吸うこともできるそうです。
二つ目は走るときにも姿勢よく。息を吸いながら体を伸ばし、吐きながら力を抜く、というメリハリつけて走るとよいそうです。
最後は腕の振り方について。長距離の時には腕を小さくゆっくり振り、短距離のときは全力で大きく振るとよいことを教えてもらいました。
すぐに試して身に付けようとしている様子がうかがえました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
継続は力なり
自分も最初からすべてうまくできたわけではなく、悔しい思いやさぼりたい気持ちになったことはあります。そういう心の弱さは誰にでもあると思います。それでも私はあきらめずにどうすればうまくいくのが考えながら取り組みました。
続けるということから学ぶことはたくさんあります。そしてみんなにも自分で考えながら行動することの重要さに気付いてほしいと思います。
プラス思考で!
うまくいかないときに自分のことをダメだ、どうせ私は、とネガティブに考えるのではなく、きっとうまくいく!と自分のことを信じて大切に思ってほしいです。その方が本当にうまくいくからです。そうやって自分のことを大切にする気持ちと同じように周りの人のことも大切に考えてみましょう。
授業のまとめ
実技の授業の最後にケンケンパーリレーを実施しました。途中の作戦タイムでは、チーム内で走る順番を変えたり、一歩一歩を大きくしてみようという意見をだしたり、みんな自分で考えて工夫して勝利を目指しました。
チームメイトを大きな声で応援し、笑顔あふれる授業となりました。