陸上競技・平塚潤さんによる授業「走る楽しさ」「継続することの大切さ」「正しい走り方」
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』
2024年1月26日(金)、アジア大会陸上競技10000m銀メダリストの平塚潤さんが、鳴門市立鳴門中学校1年生に体育の授業を行いました。
目次
訪問アスリートご紹介
平塚潤さん。茨城県出身。高校一年生から陸上競技をはじめ、日本体育大学では箱根駅伝で活躍。
1993年世界陸上10000m日本代表。
1994年アジア大会銀メダル。
2001年から2009年まで城西大学の監督を務めチームを箱根駅伝出場へと導く。
現在は、城西大学経営学部准教授。
学校や地域のご紹介
鳴門町は総面積937平方キロメートル、人口約6,500人の緑豊かな街。
昔から渦潮と塩の名所で知られています。
令和5年度の目標は「感じ・考え・行動する」ことを大切にしよう!です。
「自分の専門種目以外のものに触れ、スポーツへの意欲や関心を高めたい。
また平塚さんのお話を聞いて日頃の生活にあてはめて考え、生活意識の向上を図りたい」という学校の要望に応えてきました。
講話と実技の授業
講義は、スライドを使い、競技人生を振り返りながら語ってくださいました。
中学生の時は野球部に所属し、将来プロ野球選手になることを夢見ていましたが、レギュラーポジションを獲得できず挫折。中学校の先生からの勧めもあり高校から陸上競技を始め日本一に。
「人とは違う努力を継続してすれば人は変われる」と子供たちに話しかけました。
社会人でプロ選手となり「自分は心が弱いから」と、3年間頑張って日本代表になれなかったら「競技から引退する」と監督に公言し、自らにプレッシャーをかけたそうです。
そして見事世界陸上日本代表、翌年にはアジア大会で銀メダル獲得。
「自らの覚悟を言葉にすることが大事です」と平塚さん。
オリンピック出場への2度のチャレンジはそれぞれわずか4秒差、1秒差で逃し、「4年間必死に頑張ってきたからこそ、ホテルの部屋で一晩中涙した」エピソードも交えたお話に生徒は聞き入っていました。
休憩を挟んだ次の授業は体育館での「正しい走り方教室」。ウォーミングアップをしっかりして、実践練習!プロ直伝の「走り方」のレクチャーでぐんぐん成長が見られました。
アスリートから鳴門中学校の生徒へメッセージ
他の人とは違う努力を継続してやれば変われる
高校生時代は片道20km自転車で毎日通学しました。
陸上競技の練習もしながら3年間それをやり遂げました。
筋力もつき、心肺機能も高まったのも事実ですが、一番は得たものは自信がついたことです。
何かに興味を持ちそれをやり遂げようと思ったとき、「人とは少し違う努力を続けていけば自分は変われる。
成長できる」と思って頑張ってください。
授業のまとめ
講義では「運動することの大切さ、継続することの大切さ」を、実技の授業では「正しい走り方」を伝授していただきました。
真剣に取り組む姿がとても印象的!活気ある授業となりました。