元サッカー日本代表の李忠成さんが、夢を叶えるための目標について伝授
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
2月21日、サッカー元日本代表・李忠成さんが、鹿児島県南さつま市万世中学校にアスリーチ!初心者から楽しめるサッカー教室を行いました。
目次
訪問アスリートご紹介
李忠成さん。東京都西東京市出身。サッカー元日本代表のFWとして活躍し、2011年のアジアカップ決勝の延長戦で決めたボレーシュートは伝説となっています。
去年9月に現役を引退した李さんは、全国の子どもたちと交流して、自身の経験を伝えたいとアスリーチの講師を務めています。
学校や地域のご紹介
南さつま市立万世中学校は、南さつま市の中心部・加世田から車で約10分。近くには、太平洋戦争で特攻隊が飛び立っていった万世飛行場の跡地があり、現在は万世特攻平和祈念館となっています。
全校生徒は約170名。近くの万世小学校は、「はんぱねぇ!」で有名なサッカー元日本代表の大迫さんの出身校だそうで、サッカーがさかんな地域です。
実技と講話の授業
前半の講話は、体育館に全校生徒約170名が一堂に集まりました。
パワポを使わず、マイク1本だけでお話されるということだったので、少し不安があったのですが、1時間があっという間に感じられるくらい、生徒の雰囲気を見ながらテーマを選び、非常に参考になるお話をいただきました。
後半の実技は、前日からの嵐にもかかわらず、強烈な晴れ男という李さんのお陰で、校庭で実施することができました。
2年生約50名は、ほとんどがサッカー未経験者ということでしたが、まずはボールに慣れるために、1人1つずつボールを持って、リフティングの練習をしました。
次に、2人1組になってパスの練習。
「ボールの蹴り方の基本は、足の内側で蹴りたい方向へ。」と伝え、1人ひとりを順番に回って丁寧に指導していました。
続いて、ドリブルの練習。単純にボールを運ぶのではなく、相手がいることをイメージして、左右に動いたり、フェイントをかけたりして、バリエーションをつけて行いました。
最後は、ゴールに向かってシュートを決める練習をしました。
先生たちがキーパーをやったのですが、みんな加減することもなく思い切り蹴り込んでいて、大いに盛り上がりました。
授業が終わり、李さんが控室に戻ろうとしていたときに、女子たちがダッシュで追いかけてきて「ハグしてください!」とハグ大会に。
最後は男子たちともハグをして、強い絆で結ばれて終わりました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
目標には必ず期限を設定しよう
みんなと同じくらいの年齢の頃、プロサッカー選手になりたいという夢がありました。
そして、その夢を叶えるために何が必要なのか、目標を設定しました。目標には期限が必要です。
「リフティングが10回できるようになる」という目標だけ持っても、期限がなかったら、人間は頑張ろうとしません。
でも、「今月中に」みたいな期限があると、人間は頑張るようになります。
漠然とした夢はいつ叶えられるかわからないけれど、夢に近づくための目標という階段を1つずつ登っていくために、目標には必ず期限を設定しましょう。