新体操北京オリンピック日本代表遠藤由華さんのデモンストレーションに魅了され釘付け!新体操体験、体の柔軟性アップも学べた体育の授業
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
1月31日、新体操北京オリンピック日本代表遠藤由華さんが、神戸市の竜が台中学校にアスリーチ!
中学校2年生55名がとても充実した授業を受けました。
目次
訪問アスリートご紹介
遠藤由華さん。新潟県出身。新体操元日本代表。2008年北京オリンピック出場など、多くの国際大会で活躍。ロンドンオリンピック直前に大けがを負い日本代表を離脱せざるを得ず、そのけがの影響もあり現役を引退。現役引退後は指導者の勉強のため渡米。現在は、新体操のコーチ、ピラティスインストラクターとして活躍している。
学校や地域のご紹介
須磨ニュータウンの中心地であり、大型ショッピングセンターが隣接する神戸市営地下鉄名谷駅からほど近いところにある竜が台中学校。校舎も大きく校庭も広い学校です。
実技と講話の授業
先生の進行から、大きな拍手で迎えられ、側転を2回披露しながら登場した遠藤さんに生徒から「お~」と歓声があがります。生徒の代表から「私たちの学年は身体を動かすことが好きな生徒が多く、今日の授業をとても楽しみにしていました。楽しく頑張ります」と歓迎の言葉がありました。遠藤さんからは自己紹介の後、新体操がどんな競技なのか、実際に使う5つの手具の使い方の披露や、映像をみせてもらいながら説明がありました。新体操を観たことがない生徒も多く、みんな興味津々です。そして、ご自身が辿ってきた道や日本代表で頑張ってやってきた苦労、競技中に大けが負った話や現在の生活などを交えて、たくさんのメッセージを送ってくれました。
実技の目標は、柔軟性を高めるためにY字バランスを少しでもできるようにすること、手具を扱い自分の身体の使い方を学ぶ、仲間と協力しながらどうしたらうまくいくのかを考えることが目標です。まず、みんな見よう見まねでY字バランスをやってみます。簡単ではありませんので体育館中にいろんな声が混ざりあって広がります。上半身をいろんな動作で回したり、寝て両脚をあげブラブラさせたり、その動作から素早く起き上がるトレーニングをしたり、様々なドリルをおこない柔軟性を高めていきます。ストレッチは力を抜くのがポイントです。股関節の使い方やバランスのとり方のアドヴァイスもあり、みんな最初より足が高く上がるようになりました。
実技は手具を使ったドリルへと進んでいきます。ボールを回したり、ついたり、投げたり、転がしたり、いろんな動かし方を学びます。顔の前からボールを落とし弾ませ、瞬時に座り、立てた膝でキャッチするスキルや、二人一組でボールのパス交換、パスされたボールを身体を一回転させながらキャッチすることにもチャレンジしました。フープを使ったドリルでは、腰や手でフープを回したり、転がして自分のところに戻ってくる技も学びました。遠藤さんが高く投げたフープを見事にキャッチした生徒に大歓声があがります。
そして、授業のクライマックスは遠藤さんによるデモンストレーションです。ディズニー映画「アラジン」の曲に合わせて、ジャスミンの心の葛藤をすべての手具を使って表現してくれました。この日のためのオリジナルです。短い時間ではありましたが、その演技に生徒たちはすぐ引き込まれ、時折感嘆の声をあげながら魅了されていました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
何でも挑戦。一生懸命に取り組んでみてください。
やったことがないことでも、できないと思うのではなくやってみる。そうすれば世界がかわってくることもある。今日も初めての新体操体験でしたが、一日でできるようになったことがたくさんありました。夢や好きなことがある人はそこに向かって。それがまだない人も興味を少しでも持ったことや、日常の勉強や遊びのなかでも、何でも良いので一生懸命やってみてください。
授業のまとめ
生徒のみなさんはとても明るく積極的で、多くのことが初めてのチャレンジでしたが、どんどんできるようになっていきました。「これからもみなさんの成長と活躍を応援しています」と遠藤さん。みんなが新体操に関心を持ち、好きになるような授業でした。