元Jリーガー川邉隆弥さんが伝える「チャレンジする」「やり続ける」ことの大切さ
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
2月7日、元Jリーガー川邉隆弥さんが、大分県臼杵市の臼杵南小学校にアスリーチ!
小学校3、4年生20名が元気よく楽しくサッカーを通じ身体を動かしました。
目次
訪問アスリートご紹介
川邉隆弥さん。埼玉県出身。上里FC、大宮アルディージャユースを経てトップチームに入団し、ミッドフィルダーとして活躍。その後、シンガポール、ラトビア、モンテネグロなどの海外プロクラブに挑戦し活躍。現在は、各地の学校を訪問し、自身の経験を活かした講演や授業をおこなっている。
学校や地域のご紹介
臼杵市は大分県の東海岸に位置し、国宝の臼杵石仏や醤油の製造で有名なところです。JR日豊本線臼杵駅前には大きな臼杵石仏のレプリカが置いてあります。臼杵南小学校は駅から車で10数分のところにあります。
実技と講話の授業
授業は講義からスタートしました。川邉さんの話しや問いかけに、みんなが積極的に反応してくれます。小学校1年生の時にサッカーを始め、中学校2年生の時にはケガを負い、挫折や苦悩を経験しながらも諦めずに頑張った結果、夢を手に入れた話などをしてくれました。
そして、身体を動かすのが好きな人や苦手だと思う人もいるかもしれませんが、「今日は自分からどんどんチャレンジしていきましょう」と川邉さん。
講義の終わりにはじゃんけんゲームが始まりました。勝って喜び、負けて悔しがることも大切です。大いに盛り上がり、川邉さんから「今日のお約束は?」の問いかけにみんな大きな声で「チャレンジ~」と答えて校庭に出ていきました。
実技は、代表の子どもが前に出ての準備体操から始まり、シュートのデモンストレーションに。子どもたちを越えてのロングシュートに大歓声があがります。
最初のチャレンジは、川邉さんの声に合わせて「前後左右上下」に身体を動かします。みんなとても上手なので、途中から声と反対の方向に動くことになりました。それでもみんな混乱せずについていきます。
続いて、ボールを足に正しく当ててキャッチする練習です。この動作がリフティングのベースになります。次はドリブル。川邉さんが手を挙げるのをみて、みんなが別のボールを見つけ、またドリブルをします。足元のボールをみながらも川邉さんにも注意を払わないといけません。さらに、自分のボールを置いて空いているボールを探さないといけません。少し難しいですが、慣れてくるとみんなの移行の動きも速くなります。
次のチャレンジはパスを受け、トラップしてからのシュートです。チャレンジはまだまだ続きます。サッカーをやっている二人の子どもと川邉さんの3人チーム対他の子どもたちチームの試合です。みんな元気よく校庭を走り回り、ボールを追いかけました。最後のチャレンジはゴールキーパー川邉さんとのPK対決となり、授業は締めくくられました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
夢や目標は自分で決めて下さい
小学校5年生の時にサッカー日本代表選手と出会い、あまりの格好良さに感激し、自分も「Jリーガーになる」と自分で決意しました。好きなこと、やりたいこと、楽しいと思えることを自分で見つけてチャレンジして下さい。
自分で決めたことを続けて下さい
ケガから復帰してもずっと試合に出られない自分に大きく気持ちが落ち込んだ時、練習を1日さぼってしまったことがあります。夜も眠れずとても後悔しました。翌日からは試合に出られる、出られないにかかわらず、サッカーを続けようと改めて決意しました。諦めずにやり続けたことが「Jリーガーになる」という夢を掴むことにつながりました。自分で限界を決めないでチャレンジし続けてほしい。できそうにないことがあったとしても、ストップさせないでください。
授業のまとめ
とても活発なこどもたち。終始笑顔と笑い声にあふれていました。ユーモアある川邉さんの話しにもよく反応してくれて、川邉さんと子どもたちが常にやりとりしながら進んでいった授業でした。