自然に囲まれる豊かな学校で、元日本代表・山根佐由里さんが ソフトボールを好きになるワクワク特別授業!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
2月6日、ソフトボール・世界選手権元日本代表の山根佐由里さんが、宮崎県の宮崎市立青島小学校にアスリーチ!
今回参加してくれたのは4年生33名の元気の良い児童たちと先生。ほとんどの児童がソフトボールは未経験。大谷選手から届いたグローブを今回の授業で初めて使用するということで様々なワクワクとドキドキが詰まった授業となりました。
目次
訪問アスリートご紹介
山根佐由里さん、三重県度会町出身。
宇治山田商業高から社会人のレオパレス21、トヨタ自動車で投手として活躍。トヨタ自動車では、2011年から16年までの5年間でリーグ記録の42連勝を打ち立て、2014年には最優秀投手賞を受賞。2010、2014、2016年と世界選手権出場。
2017年限りで現役を引退し、現在はトヨタ社員として勤務をしながら、ソフトボールの普及活動、解説や指導、ソフトボール教室などで活躍しています。
学校や地域のご紹介
「青島」といえば、宮崎県内でも有名な観光地で島全体がパワースポットと言われています。
自然溢れる中に建つ青島小学校は、文武両道も目指しているとのこと。
対象の4年生は、野球系の習い事をしている児童はおらず、サーフィン、スケートボード、サッカー、少林寺などをしているそうです。
実技と講話の授業
チャイムが鳴る前にきれいに並んで待つ子どもたち。
号令の合図で「がんばります!!!」という大きな声が体育館中に響き渡りました。
まずは、山根さんがご準備いただいたスライドを使って、自己紹介をしていただきます。
三重県出身の山根さんから、有名な「〇〇神宮」何か分かる?というクイズに、元気よく「鵜戸(うど)神宮!」と宮崎の有名な神宮を答えが出ると、笑いがおき場が和む一幕がありました。
自己紹介が終わると『準備運動』。現役時代にやっていた運動を全員でカウントしながら行いました。
続いて『反応のダッシュ』。山根さんの出すハンドサインを見て左右どちらかに素早くダッシュする運動です。グーとパーの簡単なものから、色を連想するもの、足し算して5より小さいか大きいか、など様々な課題に合わせて頭で考えて素早い反応をしてダッシュしました。
構えでただ立っている人が多いという指摘をし、“ひざを曲げて左右どちらでもすぐに動ける準備をしておく”ことが大事!とのアドバイスもありました。
身体が温まったところで、「投げ方講座」です。
来年のスポーツテストでは、さらに遠くまで投げられるようにしましょう!と目標を伝えます。
山根さんの見本に合わせて、1つ1つの動きを分割して、順番に行うことで全員がきれいなフォームを目指します。
肘を上げることがポイントですが、「ボールを下に向けて持つと自然と肘が上がるよ」とのアドバイスを受けるとあっという間にみんな肘が上がってきれいなフォームになっていました。
掛け声に合わせて、何度も反復練習をして体に覚えさせます。
続いて、「遠投チャレンジ!」の時間。事前に先生に決めてもらっていた5名が挑戦しました。
みんな個別にアドバイスをもらいつつ上手に遠くまで投げることが出来ました。(前半終了)
後半の始まりは、先程行った基本動作を踏まえて、「大谷グローブ」を使って、順番に山根さんとキャッチボールの時間です。
1人1人、短いながらも山根さんとの貴重な時間を楽しく体験し、褒めてもらったりアドバイスをもらったりしました。見学している児童も応援したり拍手を送ったりと素敵な空間が出来ていました。
その後、いよいよ「山根さんの投球披露」です。
野球とソフトボールではマウンドからキャッチャーまでの距離が違い、ソフトボールの100km/hは野球に置き換えると150km/h、ということを聞くと子どもたちはビックリ!山根さんが現役時代に体感150㎞/hを超える球を投げていた、と聞くとさらに驚いてどよめいていました。
先生とのキャッチボールでアップした後、「じゃあMAXを投げるよ!」との声で壁に立て掛けたマットに向かって思いっきり投球!!!
「おおおおおおぉぉーーー!!!」「はっや!!」と大歓声が上がりました。
さらに打席体験の時間。打席の位置に立って山根さんの球を間近で体感することが出来ました。
最後の挑戦者は先生。「ホームラン!ホームラン!」と子どもたちの声援を受けた先生ですが…、結果は3球3振。山根さんの凄さを児童も先生も改めて感じた時間となりました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
目標を持とう!
スポーツだけに限らず頑張る目印を立てましょう。
目標を立てたら、何を頑張らなくてはいけないか考えてみよう!
自分を知ろう!
やりたいことが分からない、という人もいると思います。
まずは、自分は何が好きか、何に興味があるかを考えてみてください。
正解や不正解はないです。自分が信じた道を進む先に何かがあると思います。
感謝の気持ちを持とう!
「ありがとう」は言われても言っても気持ちが良いです。たくさん言葉に出して伝えましょう。
良いときだけではなく、嫌なことが起きた時も使えます。例えば、友達に嫌なことを言われたとき。嫌だなと感じるけど、こういうことをすると嫌な気持ちになるということをこの友達は教えてくれたんだな「“逆に”ありがとう」と思うようにすると心に余裕が出来るので、そういうときにもぜひ使ってみてください。
授業のまとめ
児童たちは今回の授業に、終始積極的に参加してくれてエネルギッシュな授業になりました!
ソフトボールは初めてやる児童も多かったのですが、休み時間もキャッチボールをしたり山根さんとお話したりと興味を持って楽しんでいる姿が多く見受けられました。
授業の最後には、今日学んだことや感想、感謝の気持ちなどを児童立ちが発表してくれて、山根さんも児童も先生もワクワクで有意義なアスリーチ授業でした。