苦難を乗り越え掴んだメダル!オリンピック女子200m背泳ぎ銅メダリストの中尾さんによる熱血授業!
諫早市立みはる台小学校の6年1・2組の計41名に迎えられた中尾さん。オリンピックメダリストとの授業ということもあり、生徒達も先生も、一同ワクワクされた中で、メダリストと触れ合えた貴重な2時間となりました。
目次
訪問アスリートご紹介
中尾美樹さん。長崎県長崎市出身。元水泳選手。
近畿大学附属高等学校を経て、近畿大学を卒業。1996年アトランタオリンピック女子200m背泳ぎで5位入賞。1999年のユニバーシアード大会では女子200m背泳ぎ2連覇。2000年のシドニーオリンピックでは女子200m背泳ぎ銅メダルを獲得した。
学校や地域のご紹介
長崎県諫早市のみはる台小学校。諫早市内が一望できる小高い丘の上にあり、オリンピック4大会(2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ、2020東京)に出場し個人総合2連覇を含む7つのメダルを獲得した内村航平さんを輩出。四季折々の自然に恵まれた、緑豊かで静かな学習環境であり、「自立し、協力できる生徒」が教育目標として掲げられています。
学校には、内村航平さんのサインや新聞記事が飾られていました。
講話と実技の授業
大きな拍手に迎えられた中尾さん。自己紹介を済ませ早速準備体操を行います。
水泳に必要なストレッチや、関節の可動域、さらに水泳に必要な姿勢「ストリームライン」についてレクチャー。中尾さんの体の柔らかさに生徒と先生は「おぉすごい」とびっくりした様子。
準備運動がてらの腹筋運動、綺麗なフォームでできるように、お腹に力が入っていることを確認・意識しながら行いました!
準備運動が終わると、今度は頭の準備運動へ。まずは、中尾さんに勝つように、後出しじゃんけんを行います。次に中尾さんに負けるように後出しじゃんけん。後出しで負けるという普段とは違うルールに苦戦している生徒も見受けられ、盛り上がりました。
次は、じゃんけんと競争で順位を競います。
四角に並べられたコーン。スタート地点でじゃんけんをし、勝利すると次のコーンへ。次のコーンでもじゃんけんを行い、負けるとスタート地点に戻り、勝利した人は先に進みます。競争ということもあり、生徒たちは1番になろうと一生懸命!個人競争を終えると次はチーム戦で競います。各チームで作戦を考える時間が設けられ、自分の意見を発言すること、また他の人の意見を聞き入れることが大切だよ。と、中尾さんから学びます。
次は中尾さんの手からボールが離れている間に動くことができる「ダルマさんが転んだ」のようなゲーム。中尾さんのフェイントに騙されずゴールできるように楽しみました。
また、中尾さんから、「ルールの中で精一杯楽しんで、最大限力を出すということがスポーツの素晴らしさの一つ」とお言葉をいただきました。特に水泳競技はタイムに対する条件が厳しいので、しっかりとフライングをせずに、「本番でフライングをすると即失格だよ〜」と中尾さんも生徒達にしっかりと伝えます。
最後に、水泳の動きを使ったリレーを行いました。背泳ぎは後ろ向きには走りながら腕を回します。平泳ぎは、スキップをしながら上半身は平泳ぎのフォーム。バタフライはジャンプしながら上半身はバタフライの動き。クロールは前向きに走りながら腕を回します。水泳の動きが入っての競争。動きに関して積極的に質問をする生徒たち。中尾さんのアドバイスをしっかり聞きながら行いました。その後休憩を挟み講話に移ります。中尾さんのこれまでの経験をもとに貴重なお話を受けました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
伝えたこと①
練習が好きではなかった中尾さん。しかし、目標や夢のために、自分を少しずつ変えていき、オリンピックでメダル獲得という目標を達成されてきました。今はわからないかもしれないけれどその積み重ねがとんでもないところへ行く近道。たくさんの苦労を経験し、きついなと思ったことも沢山あるけど、世界一になることを信じて人一倍練習をしてきました。メダルを獲得した時に初めて、沢山の練習してよかったと思った。やっぱり努力は嘘をつかない。みんなも辛いことやきついこと、これでいいのかなと思っても自分を信じてやってほしい。その先にいい景色が待っています!と伝えます。
授業のまとめ
オリンピックメダリストと触れ合う、そして、本物のメダルにも触れさせてもらうという、誰もが羨む経験をすることができました。中尾さんのオリンピックでの体験談など普段は聞けないような裏話もたくさん聞くことができ、貴重な体験をすることができました。終始楽しめた様子の生徒たちにとって、この授業がいいきっかけになればと思います。貴重な経験ができた、あっという間の授業となりました。
授業中も生徒達から見れるように、中尾さんの当時の写真を先生方が体育館に並べてくださっていました。