元日本代表との勝負に大興奮!青空の下で山根佐由里さんによるソフトボールの特別授業!
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
2月7日、ソフトボール・世界選手権元日本代表の山根佐由里さんが、宮崎県の宮崎市立宮崎東小学校にアスリーチ!
今回参加してくれたのは元気いっぱいの4年生50名。
1・2時間目を使ってソフトボールの体育授業を行いました。
自分をグローブの持参してくる児童もおり、野球・ソフトボールが好きな子が多いとあって、目を輝かせながら授業を受けている子どもたちの姿がありました。
目次
訪問アスリートご紹介
山根佐由里さん、三重県度会町出身。
宇治山田商業高から社会人のレオパレス21、トヨタ自動車で投手として活躍。トヨタ自動車では、2011年から16年までの5年間でリーグ記録の42連勝を打ち立て、2014年には最優秀投手賞を受賞。2010、2014、2016年と世界選手権出場。
2017年限りで現役を引退し、現在はトヨタ社員として勤務をしながら、ソフトボールの普及活動、解説や指導、ソフトボール教室などで活躍しています。
学校や地域のご紹介
昭和31年開校の歴史ある学校。大きな木々や花々が多く、自然豊かな中に広々とした校庭がありました。地域のソフトボールチームがあり、野球やソフトボールを習っている子がおり、今回の授業を児童たちは大変楽しみにしていたようです。他の学年から羨ましいとの声もあったとのこと。
実技と講話の授業
快晴でしたが、朝の時間帯ということと風もあったため、少し肌寒い中での授業開始となりました。
まずは自己紹介。ちょうど2月時期は宮崎県でプロ野球チームが春季キャンプを行っていることもあり、「キャンプいった人いる?!」の質問に多くの児童が手を挙げていました。好きなチームや山根さんのグローブのモチーフの問いかけなどに思い思いに答えて会話のキャッチボールをしながら山根さんの人柄に、あっという間に惹き込まれていました。
自己紹介が終わると『準備運動』。日本代表のときにやっていたストレッチを全員でカウントしながら行った後、列に並んで前向きや後ろ向きのスキップ運動。
スキップ運動のポイントは①腕を大きく振ること、②足を高く上げること、③手と足を左右逆のタイミングで動かすことの3つのことに意識してやりましょう!との声掛けがありました。
続いて『反応のダッシュ』。山根さんの出すハンドサインを見て左右どちらかに素早くダッシュする運動です。グーとパーの簡単なものから、じゃんけんの勝ち負け、足し算・掛け算など様々な課題に合わせて頭で考えて素早い反応をしてダッシュしました。
少し長めにウォーミングアップの時間を取り、身体が温まったところで、「投げ方教室」です。
山根さんの見本に合わせて、1つ1つの動きを分割して反復練習です。
それぞれの動きに対して簡潔にポイントを伝えることで、全員がだんだんときれいなフォームになっていく様子が見て取れました。
休み時間を挟んで後半は、「2~3人組でのキャッチボール」
運動場いっぱいに全員が広がって行います。
先程習った動きのポイントを意識しつつ、相手が取りやすいボールを上げるように心がけよう!とのアドバイスがありました。それぞれ意識しながら取り組んでいる様子でした。
続いて「遠投チャレンジ」。事前に決めてもらっていた各クラス5名が挑戦しました。
今まで学習したことを生かして、より遠くに投げられるよう動作のポイントを意識するよう山根さんから個別に指導が入ります。
その結果、遠くまで投げられた子が多く、周りで見ている児童たちから「おおーー!」と称賛の声と拍手が送られました。
そしてみんなお待ちかねの「山根さんの投球披露」です。
まずは、野球(ソフトボール)経験のある児童が山根さんとのキャッチボールを見せてくれました。
捕球のたびに声を上がり、大興奮!山根さんへ投げ返す球もとても良いボール!
先生とのキャッチボール後、ラストは「MAX投げていいですか?」との問いかけに大きな拍手を上がります。ネットに向かって今日一番の速い球を投げ入れました!!!
どよめき交じりの歓声と大拍手が湧きおこり、みんなキラキラと目を輝かせて見ていました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
目標を持とう!
スポーツだけに限らず頑張る目印を立てましょう。
目標を立てたら、何を頑張らなくてはいけないか考えてみよう!
自分を知ろう!
やりたいことが分からない、という人もいると思います。
まずは、自分は何が好きか、何に興味があるかを考えてみてください。
正解や不正解はないです。自分が信じた道を進む先に何かがあると思います。
感謝の気持ちを持とう!
「ありがとう」は言われても言っても気持ちが良いです。たくさん言葉に出して伝えましょう。
良いときだけではなく、嫌なことが起きた時も使えます。例えば、友達に嫌なことを言われたとき。嫌だなと感じるけど、こういうことをすると嫌な気持ちになるということをこの友達は教えてくれたんだな「“逆に”ありがとう」と思うようにすると心に余裕が出来るので、そういうときにもぜひ使ってみてください。
授業のまとめ
授業の最後に、児童たちが今日の授業の感想を発表してくれました。
ソフトボールを好きになれた、楽しかった、教えてもらった投げ方で次の体力測定で生かしたいなど、児童たちにしっかりと山根さんの思いがリーチしている有意義な授業になりました。
授業後、少し時間があったため、打席体験をしたい希望者を募って、山根さんの球を間近で体験する時間を設けました。なんとか打ってやろうと打席に立つ子どもたちは、山根さんの球に大興奮!!先生からの終わりを告げる声が残念に思うほど、貴重な“おまけ”にみんな喜んでいました!