白い大きな壁にある黒い穴。その中身の正体は? パラ陸上競技メダリスト・池田樹生さんから学ぶ、『本当の強さ』とは?
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は、パラ陸上競技メダリスト・池田樹生さんが新潟県・佐渡市立真野中学校にアスリーチ!
夢中になって楽しむ先に結果がついてくる、と教えていただきました!
スクリーンに映し出された1枚の画像。冒頭の“白い大きな壁にある黒い穴”。
「ここで質問です!この穴に近づいてみたい人?」と池田さん。
その穴に近づいてみたいと思った人は→興味や好奇心から。
近づきたくないと思った人は→本能的に来るわからない不安や恐怖。
穴の奥にあるものが、実は自分が好きなものや欲しいもの、観たい景色等、最初から解っていれば抵抗なく近づける。しかし、自分が知らないものなら、ほかの誰かが確認するなり、『安心』という担保がないとなかなか進めない。それは障碍も同じこと。周りに、近くにそういった人が居れば普通に受け入れられる。当たり前の環境とは何なのか?それに気付いてもらう為、上記のような例を出して生徒たちの理解を深めていきました。今回、講話に参加したのは約100名強。池田さんのお話を聞いて、少しずつ理解し、心が解けていく様子がみられました。
小学一年生の頃、鉄棒で自分が出来るのは一つしか無かった。先生に、「障碍があるので出来ません。」その一言を言ったせいで、他の事をほとんど先生がやってくれるように。『でも、何か違う』。その違和感(甘え)に自分で気付き、それからは、『工夫すれば出来ないことも出来るようになる!』と自分に言い聞かせ、色々なことにチャレンジし現在があると。とても貴重な話をしていただきました。
実技は3年生のみで行い、ケンケンでのだるまさんが転んだやアニマルウォーク等で体を解し、ジャンプの練習。
その後、全員で100Mを走りました。最終レースでは、池田さんに挑戦したい生徒数名、そして担当の先生二人とで一本勝負をしました。50Mまではリードしていた生徒たち。しかし後半にスパートをかけた池田さんに追いつかれ、惜敗。勝負した生徒たち、先生方もとても満足気でした!
レース後、「ちょっと本気出しちゃいました!」と池田さん。
気持ちのいい汗をかき、一緒に走った生徒たちもとてもいい思い出になったのではないでしょうか。