箱根駅伝のスター、北京五輪代表・竹澤健介さん「夢を語れば実現に近づく」体育授業

箱根駅伝のスター、北京五輪代表・竹澤健介さん「夢を語れば実現に近づく」体育授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
今回は、大学時代に北京五輪に出場を果たした陸上選手・竹澤健介さんが兵庫県・神戸市立義務教育学校港島学園(中学部)にアスリーチ!

講堂に集まった中学1年生約70名。
地元兵庫県の姫路市出身であることを自己紹介。生い立ちから、どうやって五輪にまでたどり着いたかをお話します。
水泳をずっとやっていたけれど挫折、たまたま出たマラソン大会で速かったこと、そして水泳を止めたいという理由で中学から陸上部に。陸上も嫌々続けていたが、結果が出るようになり、それに伴って少しだけ走ることが好きになっていったという、きっかけを伝えます。
そして、早稲田と山梨学院の箱根駅伝を見て、山梨学院のエース・マヤカ選手よりも速い早稲田大学・渡辺康幸さんに憧れた記憶から、早稲田大学を目指したことを話します。

早稲田大学時代は、
・個の力を高める
・チーム力を高める
・チームの連携を高める
この3つを意識していたとのこと。
箱根では3年連続区間賞獲得など大活躍して、現役学生のまま五輪にも出られましたが、世界でのさらなる活躍を目指して練習の強度を上げた結果、その後はケガし続ける10年の競技生活となり、苦しみを味わったことも話しました。
「じっくりと時間をかけて積み上げたものでしか成功はできない、ということに気付きました。」という言葉には、経験者にしか語れない重みがありました。

ここでキングカズこと三浦知良選手の言葉を紹介します。
「根拠なんてなくて良い。まずは夢を語ることから始めるべきだ。語り続けることで夢は信念になる。賛同した人たちからの協力も得られる。色々なことが動き、自分も成長していき、いつの日か夢は現実になっていく。」
竹澤さんが大切にしている言葉に、生徒は神妙に頷いていました。


後半は実技です。
サッカーフルコート一面の人工芝に、陸上の100mタータンコースが6レーン分。学校はスポーツをするのにとても恵まれた環境でした。


ウォーミングアップのランニングをして体操・ストレッチ。
ここで一度、50mのタイムを全員計測します。

その後、股関節を鍛えるドリル、スタートダッシュの前傾姿勢を「頭頂部をゴールに向けた姿勢を五歩キープする」というアドバイスで行います。12345と叫ぶシャウト効果も伝えて、
50mに2度目のチャレンジ。

竹澤さんのドリルと教えの結果、何人もの生徒が1本目よりタイムを伸ばして大喜び!
走ることは単純な動きでないことが港島学園の中学生にリーチしました。

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