雨でも体育館で元気いっぱい!元オリンピック日本女子ソフトボール代表・三科真澄さんの剛速球に感嘆の声
アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月7日、元オリンピック日本女子ソフトボール代表・三科真澄さんが、茨城県常陸太田市の峰山小学校にアスリーチ!
ボールを使った体力向上とソフトボールのキャッチボールのデモンストレーションの体育授業を行いました。
当日はインフルエンザの欠席者が出たクラスが参加できず、リモートでの講話視聴となり、またお天気もあいにくの雨となりましたが、そんな雨雲を吹き飛ばすほど元気よく三科さんの声掛けに応える生徒たちの声が体育館に響き渡りました。
目次
訪問アスリートご紹介
三科真澄さん。神奈川県出身。ソフトボール日本女子代表としてアテネオリンピックで銅メダル、北京オリンピックで金メダルを受賞。引退後指導者として、大学や実業団でのコーチ・監督を務めましたが、家族の介護のため退職。その後、農園やキッチンカー営業など未知への挑戦を続けています。
学校や地域のご紹介
緑豊かな自然のなかにある峰山小学校。JR水郡線・谷川原駅から歩いて20分ほどの山間にあります。
地元の種継ぎ人の会の方がほうきもろこしの種を持ってきてくださり、みんなでそれを植え、刈り取り、マイ箒製作に取り組んでいます。
美しい花壇が校門を入ってすぐに目に飛び込んでくる、素敵な学校です。
実技と講話の授業
授業を開始する前に三科さんから生徒のみんなに三つのお約束が伝えられました。
一つめは何か声をかけられたときにリアクションすること。
二つめは周りの友達を助けること。
三つめは集合と言われたら走って集まること。
もちろんみんな大きな声で「はい!」と返事。股関節を広げる準備運動から取り組みました。前屈で床に手がつかなかった子たちが、三科さんの教えてくれたウォーミングアップ後に再チャレンジすると「ついた!!」とびっくり。まるで魔法にかけられたようでした。
実際に二人一組になってキャッチボールも練習しました。投げるときにしっかりボールを見ること、右足を踏み出し左のお尻を前にして、相手の名前を呼んでから投げること、などアドバイスをたくさんもらいます。
肩を大きくまわし、肘をやわらかく投げるためには力を抜くことが必要です。名付けて「にやにや大作戦」。緊張した顔ではなく、みんなでにやにやしながら、お互いを応援しながらキャッチボールリレーを行いました。
アスリートから児童生徒へメッセージ
失敗したことを活かそう
失敗したり、できなかったことを悪く考えて落ち込んだり、あきらめたりするのではなく、どうしてかな?どういう風に解決していこうかな?と考えるようにしてほしいです。
私も自分のエラーで負けたこともあります。その時には、次に同じことを繰り返さないための準備をしました。失敗は成功の母です。次の成功につなげようと前向きにとらえてほしいです。
授業のまとめ
自分の体験を飾ることなく話してもらい、後半の講話は全校生徒が耳を傾けました。
頑張っていると応援してくれる人がいて、そしてヒットを打てたときの気持ちよさやみんなが喜んでくれることの嬉しさ、そんな経験をみんなにもしてほしいと語ってくれました。
三科さんのデモンストレーションの剛速球を見て大喜びしたり、メッセージを聞いて大きくうなずいたり、思い出に残る一日となりました。