ボールを使いながら、楽しく身体を動かす、チームワーク、そしてサッカーを学ぶ。元Jリーガー・サッカーU22日本代表の萬代宏樹さんの体育授業

ボールを使いながら、楽しく身体を動かす、チームワーク、そしてサッカーを学ぶ。元Jリーガー・サッカーU22日本代表の萬代宏樹さんの体育授業

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
11月10日、元Jリーガー・サッカーU22日本代表の萬代宏樹さんが、茨城県水戸市の妻里小学校にアスリーチ!
サッカーを通じて楽しく身体を動かす体育授業を行いました。

空模様は雨。実技は校庭でおこなう予定でしたが体育館に変更。それでも子供たちは笑顔と歓声が絶やさない授業でした。

訪問アスリートご紹介

萬代宏樹さんは宮城県出身で、多くのJリーグチームで活躍された元プロサッカー選手です。2004年自身初ゴールは当時のJ2史上最年少ゴール。J17に始まり多くのユース日本代表でも活躍しました。U21日本代表として2006年アジア競技大会、U22日本代表で北京オリンピックアジア予選に出場。現在は、子ども向けスポーツスクールリーフラス所属。子どもたちへのサッカー指導や、大会を企画しサッカーの楽しさを伝えているほか、メディアやイベント出演も行っています。

学校や地域のご紹介

JR常磐線内原駅から車で10分ほど、内原駅は昨年新しい駅舎が完成し、とても綺麗な駅でした。近くには大きなショッピングモールもあります。妻里小学校は学校の近くの田んぼをお借りして、種もみまきから収穫祭まで全校で取り組んでいるそうです。

実技と講話の授業

萬代さんは、自己紹介でこれまでの経歴を丁寧に語ってくれました。中には子どもたちにとってはとても身近な存在の水戸ホーリーホックに在籍していた話も。ユース代表で本田圭佑選手や長友佑都選手と一緒にプレーした話をすると歓声があがります。現役時代のゴールシーンもたくさん映像で見せていただき、子どもたちは興奮して大喜びでした。

実技の最初はチームワークのチェックです。少人数のグループで手をつなぎ丸くなります。萬代さんの「右、左、前、後ろ、下、上」の声に合わせてみんなも声を出し、その方向に全員が動きます。どんどんペースが速くなりますが、とても元気よく、楽しそうについていきます。チームワーク抜群で、自然と拍手も起こります。

続いては、四角の中に鬼がひとり入り、鬼にボールを獲られないよう手でボールをパスします。楽しいのはもちろんのこと「どうしたら鬼にボールをカットされないでパスを回せるか」など、子どもたちにも考えてもらいながら進んでいきます。

そしていよいよサッカーです。まずは6チームに分かれてのドリブル競争です。チーム名は子どもたちが自分たちで名付けます。とてもユニークなチーム名もありましたが勝負は真剣。チームメイトの声援もありみんな頑張りました。最初のゲームの勝利チームは「騒がしいチーム」でした。

「やってみて感じたことはある?」の萬代さんからの投げかけに「ボールがどこかに行っちゃう」「蹴りすぎちゃう」「コーンにぶつかっちゃう」などたくさん答えてくれました。

「ドリブルはボールをいつでも足で触れるところに置いておく」「ちょっとずつ沢山ボールに触れているとコントロールしやすくなります」とアドバイスがあり、もうひとゲーム。格段に上手くできるようになりました。

最後は試合です。一番は楽しむこと。みんな声を出しながらボールを追いかけます。そしてゴール!ゴールした人は全員とハイタッチするのがルールです。みんな全力で積極的にプレーし、ゴールが決まると大歓声でハイタッチ。とても白熱し、盛り上がった試合になりました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

積極的でいよう

小学生のころは恥ずかしがり屋で、人前で発表したりすることが得意ではありませんでした。失敗することを少し恐れていました。大人になって振り返ってみると、もう少し積極的だったらもっと楽しめたと、ちょっと損をしたような気がしています。

本当に嫌なことはともかく、少し頑張ったらできそうなことであったらチャレンジしてみてください。

失敗を恐れない

サッカーでこれまでたくさんのミスをした経験がありますが、失敗を恐れないでください。失敗してもそれを反省して次につなげることが大事です。

チームワークを大切に

チームで何かをやろうとしたときに仲間を思いやる気持ちが大事です。上手くできない人がいたときに、責めるのではなく励ますのが仲間を思いやる気持ちであり、どのような声をかけたら上手くいくようになるのか考えて、みんなが行動するのがチームワークです。

授業のまとめ

「萬代先生は少し長いので、今日は『ばん先生』と呼んでください」という呼びかけに、少し緊張気味だった子どもたちもすぐに打ち解け、元気よく終始笑顔が絶えない授業でした。
控室と体育館の送り迎えは子どもたちがやってくれました。

この記事をシェアする