体の使い方次第で驚きの“走り”に!パラ陸上競技の山岸英樹さんによる特別授業!

体の使い方次第で驚きの“走り”に!パラ陸上競技の山岸英樹さんによる特別授業!

アスリート全国学校派遣プロジェクト『アスリーチ』。
12月4日、パラ陸上競技走幅跳などで活躍の山岸英樹さんが、青森県青森市の三内西小学校にアスリーチ!
スポーツトレーナーとしての経験を生かした「体の使い方」を伝授する特別授業を行ってきました。

訪問アスリートご紹介

山岸英樹さん。石川県生まれ。12歳の時に受けたてんかんの手術後に左半身麻痺状態になる。その後にハードなリハビリを続け、障がい者野球界のエースとして活躍するまでになり、2021年よりパラ陸上競技にも挑戦し、2024パリパラリンピック出場を目指しています。

学校や地域のご紹介

青森市立三内西小学校は昭和60年に開校した学校です。
校章には「三本の波」がモチーフとなっており、「たくましい体力」「美しい心」「豊かな知識」を表しています。
また近くの三内中学校とは小中連携教育の関係にあり、中学校の先生が三内西小学校へ来て授業をしたり、逆に三内西小学校の先生が中学校へ授業をしに行くこともあるとのことです。


そして青森市の代表的なお祭り「ねぶた祭り」を授業として学んでいる地域に根ざした小学校です。

実技と講話の授業

3年生76名の大きな拍手に迎えられて山岸さんの登場。

山岸さん自身のパラアスリートとしての歩みに耳を傾ける生徒たち。左半身麻痺で寝たきりの状態から大変なリハビリを行い、パラアスリートとなった希望あふれるお話でした。

お話の後は早速実技へ。体育館の後方をスタート位置に目印のコーンを配置して準備を進めます。12月の体育館はとても寒いですが、これからたくさん体を動かすのでへっちゃらです。

寒い時だからこそ入念な準備運動で体をほぐすことが重要。ありとあらゆるストレッチ方法をレクチャーしていきます。

特に“走る”上では欠かせない足のストレッチにはじっくり時間をかけました。
つらいリハビリ経験があったからこそ、入念なストレッチの重要性に説得力があります。

体が十分ほぐれたところで、生徒たちお待ちかねの“短距離ダッシュ”。いつもとは違う走りになったのでしょうか?

ここで山岸さんからのアドバイス。「床に座って“おしり”で歩いてみよう!」。
楽しそうな動きで、早く走るための“おしり”の使い方を教えてもらいました。

さらなるアドバイスは「地面を蹴って反動でジャンプしながら進もう!」。

早速実践です。アドバイスにより驚くほど早く走れるようになった生徒が続出です!全員が走り終えてちょうど時間となり、今回の特別授業を終了となりました。

アスリートから児童生徒へメッセージ

スポーツの基本は“走ること”。基本がちゃんとしていれば何でもできる!

障がいをおっても体を動かすことを諦めなかった心は「動きたい」から「走りたい」に変わり「何でもしたい」になりました。
自分はスポーツトレーナー、障がい者野球、お笑い芸人、パラアスリートと興味の赴くままに挑戦し、今も新たなことに挑戦し続けています。
みなさんも色んなことに興味を持ってどんどんチャレンジしてほしいです。

授業のまとめ

2024年パラリンピック出場を目指す山岸さんの特別授業は、体の動かし方と同時に「挑戦する心」の動かし方も教えてくれる素晴らしい授業でした。
生徒みなさんの笑顔は、まだ見ぬ未来への挑戦に輝いています!
青森市立三内西小学校のみなさん、ありがとうございました!

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