【林コーチインタビュー】小学生で身につけたいピッチャーの正しい投げ方を解説!

【林コーチインタビュー】小学生で身につけたいピッチャーの正しい投げ方を解説!

 

ピッチャーは野球のポジションの中でも華があり、誰もが憧れるもの。

速いボールを投げたり、変化球を投げたりできたらかっこいいですよね。

しかし間違ったフォームや無理な練習は、ヒジや肩に負担がかかってケガの原因になることも。

本記事では、元プロ野球選手の林昌範コーチに、ケガをしにくい投球方法や正しいフォームを身につけるための練習方法について教えてもらいました。

初心者でもわかる基本の投球法とボールの握り方も解説していますので、参考にしてください。

私のレッスンではお子さんにまず走ってもらい、走り方の癖を見たうえで、合う投球法を練習したり投げ方の調整をしたりします。お子さんに合う無理のない投球法を見つけて練習していきましょう。

お子さんに野球をうまく教えられなくてお困りのパパさんやママさんは、ドリームコーチングでプロのコーチに教えてもらうのも一つの方法です。

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ピッチャーなら押さえたい基本の投げ方と握り方

ここでは、ピッチャーが押さえておきたい以下の2点についてまとめました。

投げ方のコツと故障を避けるためのポイント
握り方のコツ

順番に見ていきましょう。

投げ方のコツと故障を避けるためのポイント

ピッチャーは正しい投げ方をしないと、ヒジや肩などに負担がかかりケガをする原因になります。

うまく投げるコツは色々ありますが、初心者のお子さんにまず意識してほしいのが「テイクバック」です。

テイクバックとは投げる上で反動をつけるために、後ろに腕を引く動作のことです。

ケガを避けるためのテイクバックの方法は以下の通り。

ヒジをしっかり肩の高さまで上げること
肩が上下に揺れないこと

ヒジを上げるときのポイントは、極端に高く上げるのではなくグローブを付けた方の手と同じ動きを意識することです。

実はテイクバックをした時点で投球フォームは8割完成しています。身体を回せば後は勝手に腕が前へ出てくるので、ヒジを上げることをしっかり意識してください。

故障を避けるためにも正しいテイクバックは重要なので、意識して練習してみてください。

握り方のコツ

ボールの握り方は、人差し指と中指を縫い目にかけるようにボールの上側に置き、親指でボールの下側を支えるのが基本です。

力が入りすぎて手首が固まらないように、残った小指と薬指は力を抜いてボールに添えておきましょう。

ただし手が小さいお子さんは、上記の方法でうまく握れないこともあると思います。

そういった場合は、まずは人差し指と中指だけボールの上側に置くことだけを意識して握ってみましょう。

ボールの投げ方は、人差し指と中指が最後にボールから離れるのが正解です。

人差し指と中指をボールの上に置くことさえ意識できてきていれば、自然と正しい投げ方ができます。

子供のうちから正しい握り方を心がけよう

小さい時から野球を始めるお子さんは、最初ボールの握りを教わる時はまだ手が小さいため、ボールをきちんと握ることが難しいですよね。

監督・コーチも「ボールを投げられればいいや」と思って、握り方が間違っていても直さないことも。

次第にお子さんの体は大きくなって、ボールをしっかり握れるようになります。

しかし間違った握り方で練習し続けていると、ボールの握り方が間違ったままクセがついてしまい直すのが難しくなります。

手が小さくてボールを握りきれないお子さんでも、正しい握り方は意識させてあげましょう。

手が小さいお子さんには「かまぼこ板等」を使うのもオススメ。

かまぼこ板をボールのように握ってみてください。

かまぼこ板は野球のボールより小さいので、手が小さくてもボールの握り方を教える事が出来ます。

ピッチャーとして正しい投げ方を身につけるための練習方法

ピッチャーとして正しい投げ方を身につけるための練習方法は、以下の通りです。

シャドーピッチング
片足立ちでのキャッチボール
ケンケンしながらのキャッチボール

順番に見ていきましょう。

シャドーピッチング

正しい投げ方をマスターするには、まずはきちんとしたフォームを身につけることから始めましょう。

初心者の子は正しいフォームよりも「もっと速く投げたい」「遠くまで投げてみたい」といったことに意識がいきがちです。

投げ方が固まる前からボールを投げてしまうと、フォームが乱れて正しい投げ方ができなかったり、ケガをしたりする原因になることも。

シャドーピッチングを行うときは、鏡を見たり動画を撮ったりして自分のフォームを客観的に見られるようにしましょう。

何も意識せずにやるより、効率よく正しいフォームに近づけます。

片足立ちでのキャッチボール

ピッチングもバッティングも片足を上げる動作が必ずありますが、片足でバランスが取れないと上手く投げたり打ったりできません。

バランス感覚を養うには、片足立ちでのキャッチボールが効果的です。

意識するポイントは、頭の位置。

頭は人間の体で一番重いパーツなので、頭がグラグラしているとバランスがとれません。

頭を真っすぐにして片足で立つよう意識してみてください。

片足で立てないお子さんは、家で片足立ちをしながら地面のボールを拾うことから始めてみてください。

どうすればバランスを崩さずに拾えるのか体感する中で、バランス感覚が養われます。

ケンケンしながらのキャッチボール

片足立ちでのキャッチボールができるようになったら、次はケンケンしながらキャッチボールをしてみましょう。

ケンケンをしていると、相手にボールを投げたいという思いから重心が前に傾いてバランスを崩しがちです。

バランスよく投げるためには、真っすぐな重心を意識することが重要。

ケンケンをしながらのキャッチボールは、片足立ちよりさらにバランス感覚を養う練習になります。

以上のように、まずは正しいフォームを身につけること、キャッチボールでコントロール力を身につけることが大切です。

とはいえ、野球経験のないパパさんママさんであれば、なかなかお子さんのフォームが正しいのか判断するのは難しいですよね。

林コーチのレッスンでは、「投げる・捕る・打つ・走る」の基本を学びながら、野球を楽しく体験できるコースもあり、これから野球を始めようとしているお子さんにピッタリです。

林コーチは初心者から大人まで指導経験豊富なので、お子さんの年齢に合ったわかりやすい説明をしてくれると定評があります。

ドリームコーチングでは、林コーチのレッスンの口コミも見られるので気になる方はぜひチェックしてみてください。

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ピッチャーとして練習するときに気をつけたいこと

ピッチャーとして練習するときに気をつけたいことは以下の通りです。

キャッチボールを大事にする
遠投はお子さんの能力にあった距離で行う
球速や変化球にこだわらない
リズム・バランス・タイミングを大事にする

順番に見ていきましょう。

キャッチボールを大事にする

徐々に野球が上手くなって練習に慣れてくると、キャッチボールを雑にしてしまうお子さんも中には出てきます。

プロの選手はキャッチボールでも1球1球を大切に練習しています。

キャッチボールは正しい投げ方を身につけるための基礎練習です。

私が同じチームでプレーした大ベテランの選手でも、毎日のキャッチボールを徹底的にやっていました。

キャッチボールのコツは相手の胸を目掛けて投げることです。

日々のキャッチボールで投げるときは、体のバランスやフォームを意識しながら丁寧に投げ、1球1球を無駄にしないようにしましょう。

遠投はお子さんの能力にあった距離で行う

どこの野球チームでも練習メニューに入っているであろう遠投。

どのお子さんも一律に同じ距離を投げている場合が多いのではないでしょうか。

届かない距離を無理に投げようとするとフォームが崩れたり、無理に遠く投げようとしたりしてケガの原因に。

遠投は、お子さんの体格にあった距離で練習するのが望ましいです。

具体的には、自分の目線の高さの軌道で投げられる距離を目安にすると良いでしょう。

球速や変化球にこだわらない

ある程度上達してくると「プロのマネをしてみたい!」と、変化球や速い球を投げてみたくなるお子さんも多いですよね。

しかし球速や変化球にこだわると、フォームが崩れてしまうことが多く、ケガのリスクが上がってしまいます。

小学生のうちは変化球を投げることが禁止されています。

プロの変化球を見て「マネしたい」と思う気持ちも理解できますが、体ができていない小学生のうちは我慢しましょう。

スピードにこだわりすぎるのも良くないので、小学生のうちはフォームを大事にしてください。

5、6年生になって身体も大きくなり、筋力がつけば球速は自然と速くなります。

とはいえ、「将来、甲子園に出たい」「プロになりたい」といった夢をお持ちのお子さんであれば球速や変化球も気になるところですよね。

林コーチのレッスンでは、そんなエースピッチャーを目指すお子さんのためのコーチングも実施しています。

球速を上げるためのトレーニングなど、これまでの野球人生で投手として習得してきたものを全てお伝えするつもりです。何でも聞いてください!

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リズム・バランス・タイミングを大事にする

良い球を投げるのに欠かせないのが、「リズム・バランス・タイミング」です。

上手くいかない時は、3つのうちどれかが必ず乱れています。

リズム:ボールを握ってから投げるまでの時間やテンポ
バランス:片足できちんと立てるフォームのキレイさ
タイミング:「いつボールを離すのか」「いつ足や腕を上げるのか」のタイミング

「リズム・バランス・タイミング」は1球1球同じように繰り返すことが重要です。

「リズム」は練習の中で、どういった順序・テンポで投球するのが自分にあっているか確かめることが大切です。

「バランス」を鍛えるにはは、片足立ちでのキャッチボールが効果的です。

「タイミング」はボールを投げる際に「いつ足を上げる」のか、「いつボールを手から離すのか」といった一連の動作を意識しながら掴んでいきましょう。

「リズム・バランス・タイミング」の感覚は人それぞれ異なるので、練習で自分なりの感覚を身につけてください。

上手く投げられないときは、あえてこの3つを変えてみると上手くいくこともあるので、自分にあったリズム・バランス・タイミングを見つけることが重要です。

少年野球でも使えるピッチャーの投げ方4種類

野球のピッチャーの投げ方は以下の4種類があります。

オーバースロー:上から投げ下ろす投球フォームで、リリース(ボールが指先から離れる場所)は腕が地面と水平になるところから上の角度にある投げ方。
サイドスロー:ボールを持つ利き手の軌道が地面と平行になる投球フォームで、腕が体の横から出てくる投げ方。
スリークォーター:オーバースローとサイドスローの中間にあたる投球フォームで、ややサイド気味に肩口からボールを投げる投げ方。
アンダースロー:下手投げとも呼ばれ、4つのフォームの中でも一番低い位置からボールを投げる投球フォーム。腕がグラウンドに対し水平を下回る角度で投げる投げ方。

小学生のうちはまずはオーバースローで練習して見ましょう。

お子さんによっては少し腕を下げて、スリークォーター気味で投げるのも選択肢の1つです。

小学生から投げ方を変則フォームに変えるのはあり?

基本は小学生のうちにサイドスローやアンダースローに挑戦するのはオススメしません。

サイドスローやアンダースローは体の使い方がオーバースローとは全く違うので、成長途中のお子さんの場合、足腰など体への負担が大きすぎます。

特にサイドスローは遠心力を利用して投げる投法のため、肩への負担は少ないですが、腰やヒジへの負担が大きいです。

またアンダースローを教えたとしても、小学生の理解力だと「ただ腕を下げて投げればいい」となりかねません。

結果、頭と手が離れた状態で投球することになり、ヒジに負担がかかってしまいます。

サイドスローやアンダースローはオーバースローと体の回転方向が異なります。

オーバースローは体を縦回転させるイメージですが、サイドスローやアンダースローは横回転のイメージ。

サイドスローやアンダースローは実際に経験のある人でないと正しい体の使い方を教えるのは難しいです。

コーチの方々は「試合に勝つために変則フォームが必要」という理由だけでお子さんの投げ方を変えないようにしてください。

コーチやパパさん、ママさんがサイドスローやアンダースローで投げた経験があれば、投げ方を教えても良いでしょう。

しかし変則フォームの経験がない人が教えるのは、ケガのリスクがあるため避けてください。

ピッチャーとして練習以外で大切にすべきこと

ピッチャーとして練習以外で大切にすべきことは以下の通りです。

毎日ボールを握ること
自分で考えて練習すること
プロの投げ方をマネすること

順番に見ていきましょう。

毎日ボールを握ること

ボールの感覚を手になじませる意味で、毎日ボールを握ったり触ったりすることは非常に重要です。

昔であれば、壁にボールを投げたりキャッチボールをしたりといったことはよく見られる光景でしたが、最近は習い事などで忙しいお子さんも多いですよね。

ボールを実際に投げる時間がなかなかとれない場合もあるでしょう。

ボールを握るだけなら、テレビを見ながら、ごろごろ休憩しながらでもできるので毎日継続しやすいです。

縫い目に指をかけたり、正しい握り方を意識したりしながら毎日握るようにしてください。

ボールの感覚は毎日やることで掴めるもの。ボールを毎日握ることは簡単でも意味のあることなのです。

自分で考えて練習すること

効率よく投球を上達させるには、投げ方について研究することも大事です。

「どうやったらうまくいったか」「どうしてうまくいかないのか」を日々考えることで、改善方法が見えてくるでしょう。

ただ考えるだけでなくノートをつけることをオススメします。

考えをアウトプットすることで記憶にも残りやすく、後で振り返れるので成長を感じやすくなる効果も。

どうすれば上達するのか、成長するのかを考える癖をつけることは、野球に限らず社会人になった時にも役立ちますよ。

プロの投げ方をマネすること

小学校高学年になってくると、身体も大きくなってくるのでプロの投げ方を研究してマネしてみるのも良いですね。

ただ、ここでいう投げ方は、変則フォームではなくあくまでも基本のフォームのことなので注意してください。

たとえば、以下のような選手の片足立ちのバランスの良さはとても参考になります。
福岡ソフトバンクホークス:千賀投手
横浜DeNAベイスターズ:今永投手

プロのキレイなフォームをマネて試すのも野球の醍醐味ですよね。

まとめ ピッチャーの投げ方はプロに教わるのもおすすめ

ピッチャーは重要なポジションですが、どうしてもヒジや肩を故障するリスクが高まりがちです。

お子さんの成長に合わせた投げ方や練習法を取り入れることで、ケガを予防しながら上達できます。

ただ投げ方は、実際にその投げ方を経験したことのない人が教えるのは難しいものです。

野球の投球法を効率よく学びたい方は、マンツーマン指導のドリームコーチングをぜひ検討してみてください。

一人で練習するよりも確実にスキルアップが可能なので、ぜひレッスンを体験してみてください。

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