サッカー教室に通う子どもを持つ保護者のなかには、コーチとの相性問題に悩んでいる方も少なくありません。「指導スタイルが合わない」「試合に出してもらえない」など理由はさまざまです。

そこで今回はサッカー教室のコーチに不満を感じている方に向けて、どのように対応すれば良いのか具体的な解決方法をご紹介します。良い指導者のもとで子どもを伸ばしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

サッカー教室のコーチと合わない！保護者はどんな不満を抱く？

子どもの習い事で悩みのタネになることも多いのが、指導者との関係性です。サッカー教室に子どもを通わせている保護者のなかにも、コーチとの相性問題に頭を悩ませている方も多いようです。

ではコーチと合わないと感じている保護者たちは、具体的にどのような点に不満を抱いているのでしょうか。不満の理由についてみていきましょう。

コーチの指導スタイルが合わない

同じサッカーという習い事でもコーチの人柄や考え方はさまざまであり、指導スタイルも教室によって異なります。例えば子どもの目線に立って指導をする温和なコーチもいれば、子どもたちのレベルに関係なく威圧的な言葉遣いをしたり厳しい指導を行ったりするコーチもいます。

保護者が求めるコーチ像も個々人で異なり、我が子には多少厳しい指導も必要と考える人もいるでしょう。しかしその一方で、プレッシャーを与えるような指導に、「子どもが萎縮してしまうのでは」「コーチの言葉を気にするあまり、自主性が失われてしまうかもしれない」と不満を感じる声も聞かれます。

またランダムコーチングといって、一貫性のない場当たり的な指導を行うコーチも存在します。なかにはコーチが数人在籍していて、それぞれの考えや指導方針が一致していない場合も。一貫性のない指導スタイルは、子どもたちを混乱させてしまうだけでなく、子どもや保護者がコーチに対して不信感を抱く原因にもなり得ます。

ほかにも個人のスキルアップに重点を置くコーチやチームプレーを重んじるコーチ、楽しむことよりも勝利にこだわるコーチなど、指導スタイルは多種多様です。さらに子どもの性格もさまざまなため、保護者のなかには教室の指導スタイルが子どもに合っていないと不満を感じている人もいます。

ちゃんと練習を見てもらっている気がしない

子どもたちの性格や能力は、一人ひとり異なっています。そのため良い指導者は、子どもたちの成果や努力を個々にしっかり評価し、適切なフィードバックや指示を提供してくれます。具体的なアドバイスは、子どもたちのモチベーションアップやスキル向上へと導いてくれるでしょう。

しかし子どもたちの人数に対して指導者が少ない場合や、指導経験の浅いコーチの場合、全体への指示しか出さず、個々に応じた適切なフィードバックをしないケースも散見されます。このような対応に、「人数が多いから仕方ない」と感じる保護者もいますが、「ちゃんと練習を見てもらえていない」「子どもたち一人ひとりの能力に目を向けていない」と不満へと繋がるケースもあります。

同じ子どもばかりを試合で出す

サッカーを通じて子どもに自信をつけさせてあげたいという想いを抱いている保護者も多いのではないでしょうか。試合でアシストを成功させたり、ゴールを決めたりといった経験は子どもにとって大きな成功体験となり、自信へとつながります。

しかしコーチの意向や戦略によっては、勝ちへのこだわりから特定の子どもを繰り返し試合に出すケースも。そのため、「ないがしろにされているのではないか……」「このままでは子どもがやる気を損なってしまいそう」と感じる不満の声も聞かれます。またなかにはコーチの子どもがチームに所属しているケースもあり、試合への選考基準の公平性を疑う保護者もいるようです。

コーチの技術や知識の不足

サッカーのクラブチームは、サッカーの指導を専門としているコーチによって運営されています。しかし、近隣小学校などで活動をするスポーツ少年団では、卒団したOBや子どもたちの保護者、近隣住民たちがボランティアで指導にあたっているケースがほとんどです。そのため、コーチの指導力や知識にはバラつきがあり、高いレベルの指導力を求めている方には物足りず不満へと繋がるケースもあります。

サッカー教室のコーチと合わない場合の解決策

コーチとの相性問題で不満を感じる理由は保護者によってさまざまですが、子どもにはできるだけ良い環境下で指導を受けさせたいという想いは、親であれば誰しもが抱くもの。ではコーチと合わない場合、どうすれば状況を改善できるのでしょうか。具体的な解決策について考えてみましょう。

コーチとコミュニケーションを密に取る

コーチに対する不満は、コーチとうまくコミュニケーションを図れていないことも要因のひとつかもしれません。子どもがのびのびとプレーできる環境をつくるためには、保護者とコーチが互いの役割を理解し、協力することが大切です。コーチの指導スタイルや方針に思うままに苦言を呈してしまっては、信頼関係を築けません。

逆に積極的にコミュニケーションを取るように努めていれば、普段の練習の様子を聞き出せたり、相談しやすくなったりすることもあるでしょう。また保護者とコーチが信頼関係を築くことができれば、コーチ側は「信頼して子どもを預けてもらっている」と感じ、子どもに集中して向き合えるようになるかもしれません。まずはコーチと小さなコミュニケーションを積み重ねることからはじめてみましょう。

試合に出してもらえない理由を探る

試合に出してもらえない点を不満に感じているのなら、なぜ出してもらえないのかその理由を探ってみましょう。コーチに差別的な扱いを受けているからなのか、それとも実力が足りていないからなのか、出場できない理由をまずは冷静に見極める必要があります。

例えば同じポジションで我が子よりも上手な子どもがいた場合は、実力不足で出場回数が減っていることが考えられます。公式戦やトーナメント選などの重要な試合では、スキルの高い選手が優先されるケースが多いもの。よって出場機会を増やすためには、練習により意欲的に取り組みスキルアップを図ることが解決策となります。ほかにもポジション変更をすることが、解決のカギとなる場合もあります。

また出場できる選手の選考基準について、コーチに直接聞いてみることも方法のひとつです。聞きにくい場合は、どうしたら試合に出られるようになるかを子ども自身からコーチに質問させるのも良いでしょう。

「スキルは低くても一生懸命練習に取り組んでいる子どもを優先している」「練習の出席率順で選んでいる」など、コーチの考え方や方針を知れる場合も。子どもが練習に取り組む姿勢においても、改善すべき点が見つけられるかもしれません。

違うチームに移籍する

上記の解決策を実践してもなお、コーチと合わないと感じる場合は、思い切って違うチームに移籍して状況を変えることも視野に入れて検討してみましょう。合わないコーチから指導を受け続けることは子どもの成長を妨げ、悪影響を及ぼす可能性も考えられます。

別チームへの移籍は慣れるまでに時間を要する場合もありますが、新しいコーチのもとでこれまでになかった技術や戦術を学べたり、新たな友情を育めたりと、子どもにとってステップアップの良い機会となるかもしれません。

しかし移籍する場合は、本当に子ども自身が移籍を望んでいるのかしっかり話し合い、理解することが重要です。保護者の意見や考えを押し付けていないか、慎重に進めていく必要があるでしょう。

関連記事：サッカーの才能がないからやめたいという子ども、小学生の親ができることは？

物足りない部分や不満点は個別レッスンを利用してカバーするのもおすすめ

前述した解決策以外にも、改善してほしい点を直接コーチに訴えたり、コーチの変更を運営元に要望したりする方法がありますが、その後通いづらくなってしまう可能性も否めません。そこでもうひとつの解決策としておすすめなのが、個別レッスンを利用する方法です。

サッカー教室では特定の子どもだけに時間を割いて指導することは難しいですが、個別指導であれば一人ひとりに合わせた練習内容でレッスンに取り組めます。そのため、サッカー教室で物足りないと感じている点や苦手な分野を、重点的に練習し補うことができるでしょう。また別スクールへの移籍を検討している場合は、移籍するまでのつなぎとしても活用できます。

ドリームコーチングで行っている個別指導のコーチは、プロのアスリートたちばかりで指導経験も豊富です。技術面だけでなく精神面や保護者の寄り添い方などさまざまな面をサポートしてくれます。さらにプロフィール紹介や口コミも充実しているため、コーチの人柄やレッスンの様子が分かりやすい点も魅力です。

ここからはドリームコーチングでサッカーの個別レッスンを行っている人気のコーチを紹介します。個別指導に興味のある方は、ぜひコーチ選びの参考にしてみてください。

関連記事：先生との相性が合わないから習い事を辞める子どもは多い！辞める時のポイントを解説

実践形式のレッスンに定評あり！現役のサッカー選手保崎淳コーチ

保崎淳コーチは、プロのサッカー選手として10年プレーをし、Jリーグにも通算200戦出場を果たしています。プロでは主にディフェンスを務めてきましたが、さまざまなポジションで出場してきた経験があり、どのポジションの指導にも柔軟に対応してくれます。また現役の選手であるため、実際に子どもたちと一緒に体を動かしながら、実践形式で指導してもらえるのも魅力です。

保崎コーチから指導を受けた方からは、「所属しているチームでは教えてもらえなかった基礎の練習を今回依頼し、できない点は何度も繰り返し指導してもらえた」「子どもの性格をよく見てくれて、楽しみながらも適度な緊張感をもってコーチングしてもらえたことから、モチベーションを保ったまま取り組めた」といった感想が見られました。

保崎コーチから実践形式のレッスンを受けたい方はこちら

楽しみながら技術が身に付く！元フットサル選手の梅田翼コーチ

梅田翼コーチは、小学校1年生からはじめたサッカーを高校まで続けた後、フットサルへと転向。その後、日本フットサルリーグの選手として活躍してきました。サッカーとフットサルを通じて学んだ「楽しさと本気」「続けることの大切さ」を伝えたいという想いから、子どもたちに夢の大切さを教えるJFAこころのプロジェクトにも参画。初心者からゴールキーパーを専門的に学びたい方まで、幅広い層を対象にサッカーの指導を行っています。

梅田コーチから指導を受けた方からは、「子どもの様子を細かく見てくれて、修正するポイントをわかりやすく指導してくれた」「わかりやすく活気のある指導で、保護者からみても短時間でとても上達したと感じた」などの感想が寄せられています。リピーターも多く、保護者からも子どもからも人気のあるコーチです。

梅田翼コーチによる活気とメリハリのあるレッスンを受けたい方はこちら

子どもの気持ちを優先に！求める環境づくりのサポートをしよう

人間同士のことであるため、コーチとの相性に合う・合わないが生じてしまうのは自然なことです。しかし、コーチとの相性が引き金となり、子どものサッカーを好きという気持ちが遠のいてしまうのは避けたいところ。親として大切なのは、子どもの気持ちを優先にしてどのような環境が一番良いのかを考えてあげることです。

いまの環境で頑張りたいのか、教室を変えたいのか、不満に感じている点をほかで補いたいのか。それによって対応は変わってきます。まずはお子さんとしっかり会話をしてみるようにしましょう。そのうえで、お子さんがのびのびと成長できる環境を用意してあげられると良いですね。