サッカーのトレセンとは？選ばれるために必要なことは

小学校や中学サッカーでトップレベルになりたいお子さんに、まず目標にしていただきたいのが「トレセン」です。本記事では、トレセンについて紹介するとともに、トレセンに選ばれるには何が必要かを詳しく解説しています。トレセン参加をサポートしてくれる個別指導のコーチも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

日本サッカーのさらなる発展を目指す！サッカートレセン制度とは？

トレセンとは、日本サッカー協会が主催する機関「ナショナルトレーニングセンター制度」の略称です。主に小学生から高校生までが対象で、選抜されたメンバーが集まってトレーニングし、個人のレベルアップを目指します。トレセンの目的は日本サッカーの強化・発展で、日本ユース年代育成の中心的役割を担っています。

サッカートレセンに選ばれるメリット

トレセンに選ばれる最大のメリットは、JFA公認の優れたコーチの指導のもと、自分の武器や弱点に気付けることです。また、技術や戦術も学ぶことができるので、サッカー選手としてさらなる進化が期待できるでしょう。

トレセンに参加できた子どもは優れた選手たちとのプレーに刺激され、「もっと上手くなりたい」という気持ちを掻き立てられます。その結果、さらに意欲的に練習するようになるでしょう。ほかのクラブや地域の選手と一緒にプレーできるので、所属チームを超えた交流ができるというメリットもあります。

サッカートレセンに選ばれると将来どうなる？

トレセンは市や区、支部などの規模で行う「地区トレセン」からスタートします。地区トレセンに選ばれ、トレーニングで監督やコーチの目に留まった子どもは「47都道府県トレセン」の選考会に推薦してもらえます。選考会に合格すれば47都道府県トレセンの選手として活動可能。その後、「9地域トレセン」「ナショナルトレセン」へとレベルアップしていきます。ナショナルトレセンで評価を得ると、世代別代表として活動するチャンスが広がるので、プロやトップアマチュアのチームに所属できる可能性が高くなるでしょう。

たとえ上のレベルのトレセンに選抜されなかったとしても、優秀な選手同士で切磋琢磨してより高みを目指した経験は、今後の人生で必ず役に立つはずです。

関連記事：船橋・幕張エリアで単発からできる！個別指導だから中学・ジュニアから高校まで習えるサッカースクールのおすすめポイントをご紹介

小学校高学年・中学生がサッカートレセンに参加する方法

トレセンに参加するには、まず地区トレセンに選抜されなければいけません。ここからは、トレセン選考会の選出方法や選考条件など、小学校高学年および中学生がトレセンに参加する方法を詳しく紹介します。

トレセンへの参加条件と選考会の開催方法

地区トレセンの選考会の参加基準は地域によってさまざまで、応募者全員が参加できる地区もあれば、所属しているチームのコーチによる推薦がないと参加できないところもあります。

また、選考会の開催方法も地区によって異なります。1次選考会、2次選考会…と徐々に人数を絞っていくところもあれば、1回の選考会で参加者が決定するパターンもあるようです。

トレセンの採点基準は公表されている？

ほとんどの地区が、トレセン選考会での採点基準を公表していません。パスの技術や走力など、さまざまな要素をポイントにして採点する地区もあれば、選考会の審査員を務める担当者が目に留まった選手に投票し、獲得票数で合否を決めるところもあるようです。

ちなみに小学生が対象の地区トレセンでは、最低限の技術として「止めて蹴る」ことが求められている、といわれています。

サッカートレセンで選ばれるためには

ここからは、トレセンに合格するためのテクニックやスキルを紹介します。

技術面で必要なこと

ドリブルやパス、シュートなどの基本技術を習得していることはもちろんのこと、ステップワークの習得も大切です。ステップワークでは、視野を確保しつつ最適なポジションを取るときに役立つ「バックステップ・クロスステップ」を習得しておきましょう。

また、パスをしたらすぐに動く「パス＆ゴー」も習得しておきたいテクニックのひとつとして挙げられます。近年サッカーの戦術・戦略はより流動的でスピーディーなものが主流です。素早い動きが要求されるため、「パス＆ゴー」は現代サッカーの必須テクニックといえます。

さらに近年のトレセンでは、「動きながらのコントロールテクニック」が重宝されています。動きながらボールを受けることで、相手のプレスを回避してゴールが狙いやすくなるため、この技術を習得している選手は選考会に受かりやすくなるでしょう。これらのテクニック以外にも、ほかの選手に負けないストロングポイントを持っている選手や、しっかりと戦術を理解してプレーできる選手も選考会に受かりやすいようです。

関連記事：サッカーが上手くなる！基本の基礎トレーニングと練習メニュー

フィジカルの強さも選考の要素になる

体幹が強い、持久力があるといったフィジカル面での特徴も、トレセン選考会には重要なポイントです。特に、スピードやスタミナ、パワーのある選手は選考担当者の目に留まりやすいので、選考会にも受かりやすくなるでしょう。フィジカル面に強みがある場合は、選考会でそれを思い切りアピールすることが大切です。

身体能力がそれほど高くないからといって、悲観することはありません。身体能力は練習環境や年齢によって向上する可能性が高いものです。日々のトレーニングと体のメンテナンスを継続して行い、ケガをしない体づくりを意識すれば、必ずチャンスは訪れるでしょう。

関連記事：＜サッカー＞故障の多い膝！怪我をしない体作りと、活躍し続けるための体づくりをご紹介

コミュニケーション力やメンタル面も大切

トレセンに選ばれるためには、コミュニケーション能力も必要です。基本的な挨拶ができることはもちろん、自分の意見がはっきり伝えられること、ほかのメンバーの意見にも耳を傾けられることが大切です。選考会では即席でチームを作ってプレーをします。だからこそ、「伝える力」「聞く力」を持っていて、チーム内を良い雰囲気にできる選手が注目されやすいのです。

また、本番に強い精神力も必要です。失敗を恐れずに挑戦する姿や物おじせずに自分らしさをアピールできる様子は、選考担当者の目を引くでしょう。選考会というプレッシャーに負けず、背筋を伸ばして大きな声を出すことができれば、きっと良い結果が訪れるはずです。

サッカートレセンへの挑戦をサポートしてくれる！ドリームコーチングのコーチ紹介

トレセンで選ばれるためには、チームの練習だけでなく、個人での練習も必要です。個別指導を行っているサッカーのプロコーチなら、トレセン対策のレッスンを重点的にお願いできますね。選考会に挑戦する際の心構えなどもアドバイスしてもらえるかもしれませんよ。ここでは、小学・中学サッカーの指導に定評があるコーチをご紹介します。

元Jリーガーからプロの技術を学ぶ！川邉隆弥コーチ

川邉隆弥コーチはJリーグの大宮アルディージャでプレーしていた元プロサッカー選手です。チームを退団後は活動拠点を海外に移し、12ヶ国で活躍。現役を引退した現在は全国の子どもたちにサッカーの指導を行っています。パスやドリブルの基礎から、スピードに乗ったドリブルなどの応用技術まで幅広く指導してくれる川邉コーチ。トレセンに必要なテクニックも丁寧に教えてくれるでしょう。実際にレッスンを受けた方からは「さまざまな場面に対応できるようなトレーニングをしてもらえた」「知らない間に身についていた悪癖を見抜き、一つひとつレッスンしてくれた」という口コミが寄せられています。

元Jリーガーからパスやドリブルなどの基礎や応用テクニックを教わりたい方はこちら

目的や効果を言語化して教えてくれる！坂田記一コーチ

坂田記一コーチはアルビレックス新潟、アルビレックス新潟シンガポール、ドイツのサッカークラブ・FSVオプティク・ラテノーでプレーしていた元プロ選手です。現役引退後はサッカースクールやイベント、パーソナルトレーニングで多くの子どもたちにサッカーを教えています。坂田コーチのレッスンは、技術面だけではなく精神面も指導してくれると評判。身体能力を技術でカバーする方法やプレー中に頭を使う大切さなどを、わかりやすい言葉で教えてくれます。お子さんがレッスンを受けた保護者の方からは「コーチからかけてもらった言葉がきっかけで、目標に向けてのスイッチが入った」「課題を通してレベルアップには基礎とメンタルが重要だということがわかった」という感想をいただいています。

元プロ選手による経験に基づいた理論的なレッスンを受けたい方はこちら

サッカートレセンに参加してレベルアップを目指そう！

日本ユース年代の育成を担うトレセンに選ばれることは、お子さんの大きな自信に繋がります。また、トレセンでのレベルの高い練習や優秀な仲間との交流は、サッカーのスキルアップだけでなく、人間的に大きく成長するきっかけにもなります。何より、トレセンに選ばれるために毎日必死で練習する時間は、決して無駄にはなりませんよ。