【元Jリーガーインタビュー】ドリブル練習でサッカー上達!
「ドリブルが上手になりたい!」「ドリブルにコツはあるの?」と悩んでいるお子さんもいるのではないでしょうか。
ドリブルはシュートするために相手ゴール近くまでボールを運んだり、相手の守備を突破したりするために必要な技術ですよね。
ドリブルが上達すれば攻めやすくなり、サッカーをより楽しめるため、ドリブル練習はサッカー練習メニューの中でも特に重要です。
この記事では現役サッカー選手の服部コーチにお話を聞き、サッカーのドリブルのコツや練習メニューを紹介します。
服部 大樹コーチ
ドリブルはサッカーでも基本技術の1つ。上手になるにはとにかくたくさんボールを触ることが大切です!
日本テレビ運営のドリームコーチングは、良質なスポーツ体験を提供するサービス。
アスリートやプロのコーチから個別で指導が受けられるので、ドリブルが上達したい方、プロのトレーニングを受けてみたい方は、ぜひドリームコーチングの利用を検討してみてください!
目次
初心者が知りたいドリブル練習のコツ
初心者が知っておきたいドリブルの練習のコツは、以下の4つです。
- 足の裏でボールを触る
- 足の色々な部分でボールを扱えるようにする
- 顔を上げて周りを見る
- 体の近くにボールを置く
コツを知った上で練習をするとドリブルが上達しやすくなるため、練習を始める前に確認しておきましょう。
足の裏でボールを触る
ドリブルを上達させるためには、足の裏でボールをしっかり触る練習をしましょう。
初心者の場合、ドリブルの練習をする前に足の裏やつま先などを使ってボールを動かす「ボールタッチ」から入るのが一般的です。
ボールに触る回数が多いほどボール感覚が養われ、ボールコントロールができるようになるため、ボールタッチの段階までにどれだけ足の裏でボールに触っているかで技術に差が出ます。
足の裏でボールに触るとドリブルがうまくなる理由は、以下の通り。
- ボールを止めるなどの基本の動きをするには足の裏を使う必要があるため
- 足の裏にはたくさんの神経が通っていて足を使う感覚が養われるため
普段の生活の中で足の裏を使う機会は少ないので、意識して練習する必要があります。
椅子に座りながら足の裏でボールを転がしたり、ボールを踏んで転がしたりなどの練習を積極的に取り入れましょう。
足の色々な部分でボールを扱えるようにする
足の裏でボールを触る練習に慣れてきたら、インサイドやアウトサイドなど足の色々な部分でボールを扱えるように練習しましょう。
ドリブルをする際には、場面によって足の部位を以下のように使い分けるのが基本です。
場面 | 使う足の部位 |
---|---|
ボールを運ぶとき | ・アウトサイド ・インステップ |
方向転換をするとき | ・アウトサイド ・インステップ |
急に方向転換するとき | ・足の裏 |
ボールをキープするとき | ・足の裏 |
基本の使い分けなので例外はありますが、まずは基本をマスターする必要があります。
足の部位は、以下のようなイメージです。
- インサイド:足首関節よりも内側
- アウトサイド:足首関節よりも外側
- インステップ:足の甲
場面によって足の部位を使い分ける必要があるため、足の色々な部分でボールを扱えるように練習しておくとドリブルが上達しやすくなります。
顔を上げて周りを見る
ドリブルをする際には、顔を上げて周りを見るのがコツ。
最初は足元を見て練習しても構いませんが、最終的には顔を上げて周りを見る必要があると意識しながら練習しましょう。
顔を上げて周りを見る必要があるのは、サッカーは1人でやるものではなく11人(ジュニアサッカーでは8人)でやるものだからです。
周りとうまく連動して動き、パスを出すには、味方や敵がどこにいるか把握なければいけません。
ドリブルの練習をする時に顔を上げて周りを見るようにすると、試合のときに敵や味方の動きがきちんと見えるようになります。
体の近くにボールを置く
ドリブルを練習するときには、身体の近くにボールを置くよう意識しましょう。
相手は足元からボールが離れる瞬間を狙ってボールを奪いに来ますが、ボールが足に近いと「足を蹴ってしまうかもしれない」と考えてなかなかボールを奪えません。
細かくボールに触りながら、足元からボールを離さないようにするのがコツです。
ボールの理想の置き所は、子どもで言うと30cm以内です。
30cm以内ならボールが離れても取り戻しやすく、ディフェンダーが来てもすぐにかわせます。
最初はスピードを意識するよりも、正確性を意識して練習しましょう。
慣れてきて足元にきちんとボールが置けるようになったら、スピードを上げるようにするとスムーズに練習が進みます。
サッカー上達を目指す小学生向けドリブル練習メニュー
サッカー上達を目指す小学生向けの、ドリブル練習メニューの例を紹介します。
低学年は楽しく練習できるもの、高学年はテクニカルなものを中心に取り組むと、ドリブルが上達しやすくなります。
年齢に合わせたメニューを取り入れて、練習してみましょう。
顔を上げるためのドリブル練習
初心者から取り組める、顔を上げるためのドリブル練習の流れを紹介します。
- 足元を見ながらボールタッチをする
- 前を見ながらボールタッチをする
- 足元を見ながら前に進む
- 前を見ながら前に進む
- コーンに当たらないようにジグザグにドリブルする
- 前を見ながらジグザグにドリブルする
まずは足元を見ながらボールタッチの練習をして、慣れてきたら足元を見ずにボールタッチをしましょう。
ボールタッチが上達したら、ドリブルへと移行します。
足元を見ながら前に進む練習をした後、慣れてきたら足元を見ずに前に進む練習をしてみましょう。
お子さんに前を見る練習をさせたい場合、ドリブルしているお子さんに向かってコーチやパパさんママさんが指で数字を出す方法がオススメ。
ドリブルしながら数字を答えさせると、数字を見るために自然に顔が前に向くようになります。
コーチやパパさんママさんが時々数字を変えて「気が付いたら言って」と伝えておくと、より前を意識しやすくなるため、同じ数字を出し続けないようにしましょう。
ジグザグドリブルに移行する際も、まずは「コーンに当たらないようにする」「ボールを細かく触る」という注意点を意識して練習を始めます。
コーンに当たらずにドリブルができるようになったら、ジグザグドリブルをしながら顔を上げるようにしましょう。
カラーマーカー/コーンを使ったドリブル練習
カラーマーカーやカラーコーンを使って練習をする際は、以下の流れで練習しましょう。
- 様々な色のカラーマーカーを置く
- 指示された色のマーカーに向かってドリブルをする
- コーチが指示したら方向を変えて指示された色に向かってドリブルをする
服部 大樹コーチ
ドリブル練習は学校やチームでもたくさん教えられていますが、ドリブルの技術だけではなく、視野を広げる動きが重要です!
コーチの指示で方向を変える練習では、言われた色をとっさに判断できる能力が高められて、試合の中でもとっさの判断が可能に。
ドリブル練習をする際には、以下のポイントもチェックしながら取り組みましょう。
- 最初はスピードよりも正確性を大切にする
- 上手になったら周りを見ながらスピードを上げていく
- ボールがどこかに行かないよう細かいタッチを意識する
- 逆足など苦手なタッチがあれば練習する
苦手なタッチは、得意になるまで取り組む必要はありません。
プレーでマイナスにならなければ問題がないので、0まで引き上げるイメージで取り組みましょう。
家でもドリブル練習!
家でもドリブル練習をすればボールに触る機会が増えて、ドリブルの上達に繋がります。
家の中でできる練習は、主に以下の2つです。
- 裸足でボールを触る練習
- 八の字/ジグザグドリブル練習
無理のない程度に、できる練習に取り組んでみましょう。
裸足でボールを触る練習
家の中では、裸足でボールを触る練習がオススメ。
裸足になった方がボールの感覚が伝わりやすいので、裸足で練習してみましょう。
取り組みやすいのは、椅子に座って足でボールをなぞる方法です。「前後になぞる」「左右になぞる」となぞり方を変えながら触ると、ボール感覚が養われます。
家の中にはドリブルができるだけの広さがないケースの方が多いため、ドリブルよりもボールタッチの部分に注目して練習をしましょう。
椅子に座ってボールをなぞるだけなら、マンションなどでも下の階に迷惑をかけることなく取り組めます。
小さい頃から足の感覚を養っておくと外でドリブル練習をする際にも生きてくるので、できるだけ多くボールに触る機会を持つよう、できれば毎日練習しましょう。
八の字/ジグザグドリブル練習
家でドリブルができる広さがある場合は、実際にドリブルの練習をする方法もオススメです。
家の中でドリブルをする時は、カラーマーカーやミニコーンがあると便利。
カラーマーカーやミニコーンは100円ショップでも購入できるため、近くに店舗がある場合は用意してあげてもいいでしょう。
持っていない場合は、ペットボトルの代用も可能です。
家の中でドリブルをする際には、以下のように動いてみましょう。
- 8の字にドリブルをする
- ジグザグにドリブルをする
以下のポイントに注意しながら取り組むと、より効果的な練習ができます。
- 細かいタッチでドリブルをする
- バリエーションをつけながら練習する
細かいタッチでドリブルをするとボールが逃げにくいので、細かいタッチを意識しましょう。
同じ練習をするのではなく「右足のみ使う」「左足のみ使う」「両足を使う」など、バリエーションをつけた練習もオススメです。
もし親子で練習しても上達できないと感じた時ははドリームコーチングでプロのコーチに教わるのも考えてみてください。
服部コーチのレッスンはお子さん一人一人の課題に合わせて練習を組んでくれます。
ぜひ、服部コーチのレッスンを受けてみてください!
ドリブルを教える時に気をつけたいポイント
ドリブルを教える時に気を付けたいポイントは、以下の通りです。
- 子供自身が考えるように教える
- 基礎の練習を反復する
ポイントを守って練習すると、ドリブルが上達しやすくなります。
なぜ上記のポイントが重要なのか、詳しく確認しましょう。
子供自身が考えるように教える
ドリブルを教える際には、お子さん自身が考えられるような教え方をするのがポイント。
中学生や高校生になると、試合に出るために「自分に何が足りないのか」「自分の武器は何か」など、自分のプレーを見直すスキルが必要になります。
自分で考える力をつけさせるには、小さいうちから「なぜできたのか」「なぜできなかったのか」をお子さんに考えさせる習慣をつけておくことが重要です。
服部 大樹コーチ
パパさんママさんもドリブルで足元にボールを置く必要性を教える際に「ボールが遠くに行ったときに相手が近くにいたらどうなる?」と尋ねてみてください!
お子さんが「ボールを取られる」と気づけば、自分の意思で「ボールを足元に置かなければいけない」と考えられるようになります。
小さいうちから習慣化できるよう、意識して練習しましょう。
基礎の練習を反復しよう
ドリブルの練習をする際は、基礎の練習を反復しましょう。
一つのプレーが1回から2回できたとしても、技術を習得したとは言えません。
意識してできることは、まだまだ当たり前のレベルです。
上達したいなら、無意識でできるくらいまで基礎練習を繰り返す必要があります。
服部 大樹コーチ
世界で活躍しているサッカープレイヤーは基礎の技術がしっかり身についているからこそ応用ができます!
どんどん新しい技術を身につけるよりも、無意識でできるくらいまで基礎の技術を身につける方が効果的な練習ができます。
ドリブル練習はサッカーのプロに学ぶのも効果的
ドリブルの練習は、サッカーのプロに学ぶのも効果的です。
ドリブル練習はサッカーの基礎練習の一つで、一人でもできるのがメリット。
今回の記事では、家で一人でできるドリブルの練習メニューを紹介してきました。
家でもできる足の裏でボールを触る練習や、細かいタッチでドリブルをする練習など、取り組めそうなものから取り組んでみてください。
服部 大樹コーチ
ドリブル練習はテンプレート化しやすい練習でもあるので、「指で数字を出す」「指示をして走る方向を変えさせる」などの視野を広げる動きも重要です。
視野を広げさせるためにはパパさんママさんのサポートも必要ですが、どのように練習をさせていいか難しいと感じる場合もあるのではないでしょうか。
服部コーチの場合、お子さんの状態に合わせたトレーニングを行い、トレーニング後には宿題の指示もしています。
もっと深くドリブルのコツや試合での活用方法を教わりたいなら、サッカーのプロに学ぶのがオススメ。
ぜひドリームコーチングを利用して、ドリブルの上達を目指しましょう!
服部 大樹コーチ
「練習の時に下を見てドリブルをするのが当たり前」という意識を持たせないよう練習を進めてみましょう!