【服部コーチインタビュー】リフティングが上手くなるコツとは?
リフティングはサッカーの全てのプレーの基礎となるもので、子供のうちにたくさん練習しておきたいスキルの1つです。
とはいえなかなかうまくいかない場合も多いため「リフティングがうまくできない…」「リフティングのコツを知りたい!」と悩んでいるお子さんもいるのではないでしょうか。
リフティングは、コツを抑えて練習するとできるようになります。
この記事では、現役サッカー選手の服部コーチへのインタビューを元に、家の中でリフティングを練習する方法からリフティングのコツまで、詳しく解説します。
日本テレビ運営のドリームコーチングは、アスリートやプロのコーチから個別のスポーツ指導を受けられるサービスで、今回インタビューに答えていただいた服部コーチの指導も受けられます。
リフティングが上手になりたい方は、ぜひ利用を検討してみてください!
目次
リフティングとは?練習すればサッカーがうまくなる!
「リフティングをやってみたい!」とお子さんに言われたとき、お子さんにどう説明すればいいのか迷うパパさんママさんも多いのではないでしょうか。
リフティングとは何かを理解してから練習方法を確認すると、効率的に練習ができます。
練習すればサッカーがうまくなるリフティングについて、基本的な知識を確認しましょう。
リフティングとは手を使わずにボールを扱う技術
リフティングとは、手を使わずにボールを扱う技術です。
身体の次のような部分を使って、ボールを落とさないようにコントロールします。
- 太もも
- 足
- 頭
ボールを落としそうになったら、身体を移動させながら落とさないようにしましょう。
リフティングは、サッカーを始めたらすぐに練習を始めるのがオススメです。
胸や頭を使ってのリフティングは難易度が高いので、最初は足や太ももを使ったリフティングを練習しましょう。
リフティング練習でサッカーがうまくなる2つの理由
リフティング練習でサッカーがうまくなる理由は、以下の2つです。
- ボールを扱う技術が身につく
- サッカーにおける身体の使い方が覚えられる
リフティングで落とさないように続けるには、どこに足を当てればボールが目指す場所に上がるのか理解しなければいけません。
正確な場所に足が当たらなければボールが真っ直ぐに上がらないので、リフティングが上手にできるようにしようと練習しているうちに、ボールを真っ直ぐ上げる感覚が自然と身につきます。
足を当てる場所が理解できればボールを扱う技術が身につき、ボールコントロールの技術へと繋がって、サッカーがうまくなる仕組みです。
服部 大樹コーチ
リフティングが上手な子供はトラップも上手です。トラップは試合でも重要なので、一回一回しっかりコントロールする意識で受け止めましょう!
リフティングでボールを受ける練習をしていれば、どんな高さにボールを蹴っても慌てずに受け止められるなど、サッカーにおける身体の使い方が覚えられます。
リフティングは全ての基礎になる練習なので、ぜひ積極的に取り組んでみましょう。
ボールを高く上げるようなリフティングをしよう
リフティングが上手になるコツは、ボールを高く上げるようなリフティングをすること。
ボールコントロールのために、「ちょんちょん」と触るリフティングよりも、インステップあたりで「ポーンポーン」と高く上げるイメージでリフティングをしましょう。
「ちょんちょん」と触るリフティングをオススメしない理由は、以下の通りです。
- 足先だけでやるとごまかしがきく
- 足先だけのボールコントロールは試合中に使うことが少ない
足先だけで「ちょんちょん」触るリフティングはごまかしがきくため、ボールをコントロールする感覚が身につかない可能性も。
さらに足先で触る動作は試合中にほとんど使わないので、練習してもあまり試合には役立ちません。
リフティングの動作を実際に使うのは、ロングボールが来た時にインサイドで止める場面なので、インステップで高く上げる練習をする方が効果的です。
インステップのリフティングとは、足の甲でボールを蹴る方法で行うリフティングのこと。
足の甲にボールを当てて、真上に上げるようにしましょう。
最初からノーバウンドでのリフティングが難しい場合は、ワンバウンドリフティングから始めるとやりやすいのでオススメです。
できるようになったらノーバウンドへと進めましょう。
ノーバウンドでできる場合は、頭を超えたボールをコントロールできるように練習するとボールコントロールの技術が身につきます。
高く蹴ってリフティングでコントロール、高く蹴ってコントロールを連続で行う練習もオススメ。
最初は無理をせずに、できるところから始めましょう。
家の中でリフティング練習する時のポイント
最近ではお子さんの在宅時間も増えていますよね。
しかし、サッカーがうまくなるにはできるだけボールに触る時間を長くしたいところです。
もちろん家でもリフティング練習できる場合は、可能であれば実際のボールを使うのが一番です。
実際のボールで練習する場合、ボールネットを使用する方法があります。
準備するものは以下の通りです。
- ボールネット
- 室内練習用のボール
やりたいと思ったときにすぐに取り組めるのが重要なので、専用のボールを用意して目につくところに置いておきましょう。
専用のボールは、練習のモチベーションアップにも効果的です。
もし室内で練習するなら練習用のボールはスポンジやゴムのボールなど足に負担がかからないものにしましょう。
練習の手順は以下の通りです。
- ボールネットにボールを入れる
- 持ち手を掴んでリフティングの練習をする
- 慣れてきたら持ち手に身体を通して手を使わずに練習をする
ボールネットに入れておけばボールがあちこちに飛ばないので、家の中でも練習しやすくなります。
家の中で練習をするなら、以下のポイントもチェックしましょう。
- リフティングボールやお手玉も活用する
- できるだけ毎日練習する
それぞれについて見ていきましょう。
リフティングボールやお手玉も活用する
家の中でも実際のボールを使うのが一番なので、練習ができる場所があるならリフティングボールやテニスボールなどを使って練習しましょう。
小さいボールの方が難しいため、ボールの芯を捉える練習になります。
ボールだと物にぶつかって危ない場合は、以下のようなもので代用も可能。
- お手玉
- サッカーボールのクッション
- 丸めたタオル
上記のものを使って練習する場合は、リフティングというよりも基礎練習と捉えましょう。
何度も続けて蹴るのではなく、投げて蹴ってキャッチするだけで構いません。
ボールの芯をとらえる練習だと考えて、できる範囲でやってみましょう。
できるだけ毎日練習する
リフティングの練習は、できるだけ毎日やりましょう。
子供のうちは、ボールを触る体験を積むことが重要です。
土日はみんなサッカーに取り組んでいるとしたら、平日で差がつく可能性も。
平日もボールに触れるよう、家の中や公園で練習に取り組みましょう。
ただしやらせすぎるとお子さんがサッカーを嫌いになる可能性もあるため、無理をさせ過ぎるのは避ける必要があります。
リフティングが続かない?初心者でもできるコツ
リフティングが続かない場合に初心者でもできるコツは、以下の3つです。
- 膝を軽く曲げる
- ボールの芯を蹴る
それぞれについて見ていきましょう。
膝を軽く曲げる
リフティングをする時は、膝を軽く曲げるようにしましょう。
膝を伸ばしたままリフティングをしようとすると、ボールが遠くに行くので難しくなります。
ボールが遠くに行くとトラップができないので、リフティングが続きません。
膝を軽く曲げながらボールを蹴って、ボールがトラップしやすい位置に上がるよう意識すると連続でできるようになります。
服部 大樹コーチ
ただしすでに練習をしているお子さんの場合、膝を曲げなくてもできる場合もあります。すでに膝を伸ばしたままでリフティングができるようになっているなら、無理に直さない方が良い場合もあります。
お子さんにとってやりやすいやり方があるので否定はしないようにしつつ、膝を曲げた方がやりやすいかもしれないと伝えて、お子さん自身に考えさせる方法がオススメです。
これからリフティングを始める場合には、膝を軽く曲げて取り組むようにしましょう。
ボールの芯を蹴る
ボールの芯を蹴れないと、思った方向にボールが飛ばないため、芯を蹴るよう意識するのもリフティングでは重要です。
ボールの芯を蹴るためには、ボールを蹴ってワンバウンドさせて動かずにキャッチする練習をしましょう。
ワンバウンドさせてボールをキャッチする練習をする際には、以下のポイントに注目します。
- ボールのどこを蹴ればいいのか
- 足のどの位置でボールを蹴ればいいのか
- ボールがどの高さにあるときに蹴ればいいのか
どう蹴ったらボールが上に飛ぶのか、思う位置に飛ぶのかを意識しながら練習すると、ボールの芯を蹴る感覚がつかめます。
ボールコントロールにもつながるので、ただ蹴るのではなく芯を蹴る意識を持ちながら練習しましょう。
パパさんママさんが教えるのではなくお子さんに考えさせて、「どうしたら上手に蹴れるのか」「今自分がボールのどこを蹴っているのか」を自分の言葉で言えるようにすると効果的な練習ができます。
ただ、実際に練習してもなかなか上手にならないこともあります。
そんな時はドリームコーチングでプロのコーチに教わるのも1つのポイント。
服部コーチのレッスンはお子さん一人一人の課題に合わせて練習を組んでくれます。
ぜひ、服部コーチのレッスンを受けてみてください!
インステップ以外でのリフティングのポイント!
リフティングは体の様々な部分を使ってできますが、お子さんにオススメなのは太ももとインサイドでのリフティングです。
試合中には太ももとインサイドでボールをコントロールする機会が多いので、リフティングで技術を磨きましょう。
体の部位別のリフティングのポイントを紹介するので、チェックしてみてください。
太もものリフティングのときは太ももを平行にする
太もものリフティングのときは、太ももを地面と平行にするのがポイント。
足が上がり過ぎていたり下がり過ぎていたりすると、ボールが真っ直ぐ上に飛びません。
ボールが真っ直ぐに飛ばなければ受け止めるのが大変になり、リフティングが続かない原因になります。
効果的に練習するには、パパさんママさんが「太ももが地面と平行になっていないよ」と教えるのではなく、お子さんに考えさせるのがポイント。
「なぜボールが自分の方に来たの?」「なぜボールが前に行ったの?」と考えさせると、お子さん自身がボールがどちらに行くかを意識できるようになります。
太ももが平行にできるようになったら、上体のバランスまで意識させるとより上手にリフティングができるようになります。
「次に動きやすくするにはどうすればいいか」を考えながら取り組んでみましょう。
インサイドのリフティングはワンバウンドで練習する
試合では連続してインサイドリフティングをする機会はあまりないので、インサイドのリフティングはワンバウンドでも一回一回正確にできるようにしましょう。
もちろん、連続でできる子は続けてやっても問題ありません。
練習する際には、以下の点を意識する必要があります。
- ボールのどこを蹴ればいいのか
- 足のどの位置でボールを蹴ればいいのか
- ボールがどの高さにあるときに蹴ればいいのか
イメージした通りにボールをコントロールできるよう、考えながら練習をしましょう。
サッカーはトラップで決まる部分もあるので、トラップもしっかり意識する必要があります。
リフティングは何回くらいできれば良い?
リフティングは、最終的には100回くらいできれば十分です。
コツを掴んでいると100回を超えても何回でもできるため、100回以上やらせる必要はありません。
始めたばかりでワンバウンドリフティングに取り組んでいる場合は、まず10回を目指しましょう。
クリアできたら20回と回数を増やしていき、100回できるように練習に取り組みます。
リフティングが得意な場合は、回数を増やすよりも課題の難易度を上げるのがオススメ。
以下のように、難しい内容に挑戦してみましょう。
- 1、2、3と数えながらリフティングをして3のタイミングで高く蹴る
- ファーストタッチをインサイド(またはアウトサイド)にするなど課題を決める
コツを掴んだら、回数よりも内容にこだわる方が効果的な練習ができます。
リフティング練習がうまくできない方はプロに教わってみよう
リフティング練習は、一人でサッカーの基礎力をつけられる有意義な練習です。
試合において1つの重要なスキルが「ボールをきちんとトラップする」ことです。
リフティングができればトラップも上手になります。
リフティングの技術を向上させるにはとにかく練習を積み重ねることが必要です。
パパさんママさんもたくさん練習に付き合ってあげてください。
うまくいかない場合にどこを改善すればいいかわからないケースもあるのではないでしょうか。
ドリームコーチングなら、マンツーマンでリフティング練習を見てもらえます。
お子さんに合わせた練習方法で練習ができるため、基本的なポイントを身につけやすい点でオススメです。
お子さんのリフティングを上達させたい方は、ぜひドリームコーチングの利用を検討してみてください!
服部 大樹コーチ
リフティングはボールコントロールの基礎です。子供のうちに上手になれば大きくなってからも役立つので、たくさん練習して身につけてください!