インステップキックとは?少年サッカーで身につけたい技術とやり方・コツ
サッカー初心者の方向けに、サッカーの基本的なキックである「インステップキック」のやり方やコツについて解説します。サッカーにはさまざまな種類のキックがありますが、その中でも「インステップキック」はシュートやロングパスなどに多用されるキックです。少年サッカーの基本ともいえるインステップキックですが、実は難易度が少し高く、習得には反復練習を行うことが必要不可欠といわれています。そんなインステップキックを身につけるコツや習得方法について、本記事で詳しく紹介します。
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目次
インステップキックを身につけるためのコツとは?
インステップキックのやり方や、その練習方法をコツと共に解説します。
小学生の少年サッカーで初めてサッカーをするという人でも、分かりやすく順を追って練習できるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
インステップキックのやり方とポイント
インステップキックは、「ボールの中心を足の甲で強く蹴る」キックのことです。インステップキックのポイントは以下の通りです。
- 斜め後ろから助走する
- 軸足をボールの横に置く
- 軸足は蹴りたい方向に向ける
- 足首をしっかりと固める
- ボールを見ながら足の甲で中心を蹴って脚を振り抜く
それぞれのポイントをひとつずつ解説していきます。
①ボールに対して斜め後ろから助走する
インステップキックはボールの斜め後ろからアプローチしていくと蹴りやすくなります。
具体的には、ボールから5歩程度後ろに下がり、そこからさらに1〜2歩程度横にずれた位置です。ただし、ドリブルなどのプレー中にとっさに歩数を数えるのは難しいので、「大体このくらい」という感覚を練習で身につけていきましょう。自然なフォームで蹴れる位置は個人差もありますが、斜め後ろから入るという感覚が重要です。
② 軸足をボールの横に置く
軸足は少し曲げた状態で、ボールの横に置くようにしっかりと踏み込みます。ボールより手前に軸足が来ると、力がダイレクトに伝わりにくいため注意しましょう。ボールと軸足の距離は、自然なフォームで脚を振り抜ける距離を意識します。
③軸足は蹴りたい方向に向ける
軸足の向きは蹴りたい方向に向けることを意識します。そうすることで、力が伝わりやすくなり、狙った方向へボールを蹴りやすくなります。試合中でも無意識に軸足の向きを調整できるよう、反復練習を繰り返してみてくださいね。軸足の置く場所を正確にとらえられるようになると、ボールをコントロールする力がぐんと高まります。
④ 足首をしっかりと固める
つま先を下に向け、足首がぐらつかないようにしっかりと固めることを意識します。
足首からつま先にいたるまで力をこめないと、ボールに力を伝えられないうえに、足首を痛める原因にもなりかねません。また、ボールを蹴るために蹴り足を振りかぶる際には、体幹のバランスをとることが重要です。そのためにも、体を斜めにしても軸がぶれないような、柔軟性も求められます。軸足側の手を広げ、しっかりと地面を踏み込み、体勢を崩さないようにしましょう。
⑤ボールを見ながら足の甲で中心を蹴って脚を振り抜く
ボールを蹴る際は、ボールを見ながら足の甲で中心を叩くように蹴ります。
指の付け根と足の甲骨の間くらいを意識すると重心をとらえやすいでしょう。きっちりと振り上げた脚を振り抜くことが重要です。
インステップキックを習得したい!効果的な練習方法は?
インステップキックの練習には、次のようなやり方があります。
- ボールネットに入れたまま蹴る
- マーカーの上に置いて蹴る
- 対人でインステップパスをし合う
ひとつずつ方法やコツを解説します。
①ボールネットに入れたまま蹴る
まずはボールをネットに入れたまま蹴る練習をしてみましょう。ボールをネットに入れ、紐を片手で持ち、足の甲にボールが正確に当たるよう繰り返し蹴り上げます。これなら、場所を選ばず好きなタイミングで何度も練習ができますね!なお、ボールネットを持っていない場合は、スポーツ用品専門店などで数百円から購入できますよ。
このとき意識するのは、足の甲でボールを正確に捉えるということです。足の甲のボールを当てる部分を把握するためにも、正確にインパクトするまで行うのがコツです。
②手からボールを落として蹴り上げる
次は手からボールを落としてノーバウンドで蹴り上げてみましょう。
このときもインステップキックでできるだけ高く蹴り上げることを意識します。足の甲でボールを正確にとらえられるよう、リフティングの要領で何度も蹴り上げます。この反復練習によって、ボールが足の甲に正確に当たるようになり、インステップキックの上達につながっていきます。
③マーカーの上に置いて蹴る
赤いマーカーコーンの上にボールを置いて、実際にインステップキックを行っていきます。
マーカーコーンは中心がくぼんでいるためボールが乗せやすく、地面からボールが少し浮いた状態にできるため蹴りやすいことから、初心者の練習に向いています。小学生の少年サッカーなど、初めてサッカーをやる子どもでもインステップキックの感覚を掴みやすい点がメリットです。
④対人でインステップパスをし合う
親子や友達同士などで、向かい合ってインステップパスをしてみましょう。まずは3mほど距離を取り、胸元からボールを落として、相手めがけてノーバウンドでインステップキックをしてみましょう。あくまでパスなので相手に届くように、かつ力加減を調節して行うのがコツ。難しければワンバウンドさせてもOKです。繰り返して慣れてきたら、両者の距離をどんどん開けていきましょう。
このように対人でインステップパスを繰り返し練習することで、インステップキックが上達しやすくなります。
ボールの扱いに慣れていない場合は、天然芝や人工芝で行うのがおすすめです!土や地面で行うよりも、地面からボールが浮いて蹴りやすくなりますよ!
インステップキックとは
インステップキックとは「足の甲でボールを蹴るキック」のことで、シュートやロングパスなど強い力でボールを遠くに飛ばす際に使用します。正確なコントロールよりも、飛距離が必要な場合やボールスピードが求められる場合に使われるキックです。また、次のようにボールのどこを蹴る場所によって、ボールの飛び方が変わります。
- ボールの重心(中心)を蹴る:真っ直ぐ飛ぶ
- 重心より下側を蹴る:高く浮き上がり山なりに飛ぶ
- 重心の上側を蹴る:低い弾道で飛ぶ
それぞれ場面ごとに使い分けて、効果的に使用していきましょう。
インステップキックは少年サッカーで必須?
インステップキックはインサイドキックと並び、サッカーの試合中にも使用されることの多いキックのひとつです。そのため、必須とは言えないまでも、身に着けておいた方がいい基本のキックとなっています。一方で、少年サッカーの場合は、力がまだ弱くインステップキックを使っても思うように遠くにボールを飛ばせないこともあります。
しかし、インステップキックの習得によって、プレーの幅は広がります。前述のコツを意識し、遠くに強い力でボールを飛ばせるよう練習してみましょう。
小学生の少年サッカーにおけるインステップキックの習得率や難易度は?
インステップキックはサッカーの基本のキックのひとつなので、最初に練習させる指導者も多く、習得率は高い傾向です。一方で、小学生低学年などはまだ力も弱いため、強く蹴るキックを習得するよりも、正確に蹴ることが重要ともいわれています。
しかし、自分の脚でボールを遠くに飛ばすことは子どもにとってサッカーをやるうえでの楽しいポイントになるでしょう。蹴るときの姿勢や軸足の向きなどのコツをつかめば、習得しやすいキックでもあります。ぜひ本記事でご紹介した練習方法を参考に、インステップキックの習得にチャレンジしてみてください。
インステップキックが求められるシーン
インステップキックが必要になるのは、主に以下のようなシチュエーションです。
- 強いシュートをうつとき
- ロングキックでボールを遠くに飛ばすとき
走る際のフォームに近い体勢でボールを蹴れるため、ボールにパワーが伝わりやすいことから、ボールスピードやパワーが必要な場面で使用します。一方で、足の甲で蹴るためボールに当たる面積が大きく、重心から少しでもずれると思った方向に飛ばないというコントロールの難しさが特徴です。
ボールをよく見て正確に蹴ることを意識し、狙った方向に飛ばせるよう練習を繰り返しましょう。
インステップキックはフォームを確かめながらコツを掴もう!
インステップキックのやり方や練習方法についての解説、いかがでしたでしょうか。サッカーの基本のキックであるインステップキックは、強い力でボールを蹴りたいときに有効なキックです。今回ご紹介した練習方法のなかには、時間や場所を選ばず、一人で行えるものもあります!少年サッカーにおいても、習得しておくと試合中に使用する機会も多いキックでもあるため、まずはフォームを一つひとつ確かめながら、練習を繰り返してみましょう。
もしコツがなかなか掴めないときは、通常の集団練習や個人練習だけでなくプロのコーチによるサッカーの個別指導の受講もオススメ!自分自身の苦手なポイントを把握して、その部分を集中的に練習できるため、短時間で効率的な上達を目指せるのが魅力です。プロのコーチのもと、集中的に体の使い方を学んでみてはいかがでしょうか。
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