小学生でマスターしたい、縄跳びの飛び方の基本5種類

小学生でマスターしたい、縄跳びの飛び方の基本5種類

この記事では、小学生のお子様を持つ保護者の方向けに、小学生のうちに習得しておきたい縄跳びの飛び方の種類や練習方法を紹介しています。練習のコツだけでなく、飛び方を教えることが難しい親御さん向けにおすすめの教室やレッスンも紹介しています。


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なぜ小学校で縄跳びをするのか?

縄跳びは、文部科学省が出す学習指導要領の体育の領域で、「体ほぐし運動」というカテゴリーの「体力を高める運動」「用具を扱う運動」に分類されている種目で、必ず取り組む運動とされています。なぜ学校で取り組むよう推奨されているのでしょうか?それは、縄跳びには体力を高め、筋力と体のバランスを高めるなど、さまざまな運動効果が期待できるからです。縄跳びの効果を詳しく見ていきましょう。

筋力の強化

縄跳びは腹筋やインナーマッスルを鍛えることができます。小学生が筋肉を強化することは、筋肉を肥大することが目的ではなく、筋肉の上手な使い方を体で覚えることにあります。そして、水泳や球技、陸上競技などあらゆるスポーツをするうえで筋肉をバランス良く強化しておくことで、体の動かし方がスムーズになり上達につながるのです。

持久力の強化

縄跳びは、跳び続けることで持久力がつきますまた継続した有酸素運動は、心肺機能を強め、体力がつき疲れにくくなります。

体のバランス感覚の発達

縄跳びを跳び続けるには、体の軸がぶれないようまっすぐに保つ必要があります。一定のリズムで跳び続けようとすることで体のバランス感覚が自然と身につきますバランス感覚は縄跳びに限らず、さまざまなスポーツに必要な基礎的な能力です。

苦手意識を持ちやすい縄跳び

腕を上げるタイミングと同時に跳ぶ「垂直跳び」に対して、縄跳びはジャンプしたときに腕をおろすという、ある意味「不自然」な動きをします。そのため、頭と体が混乱し、慣れるまでは難しいと感じるお子様が多いようです。

また、幼稚園や小学校低学年ではじめることの多い縄跳びですが、その時期は集中力が長く続かないこともあり、時間をかけて言葉で説明されてもなかなか理解できないケースもあるでしょう。

上手にできないことを続けるのは、大人でもしんどいですよね。わからない、できないと、縄跳び特有の動きに慣れる前に苦手意識をもってしまうのです。

苦手を克服するためには、具体的にポイントを押さえた練習で、成功体験を積み重ねること!まずは基本の5種類の飛び方を確認したうえで、練習のコツをご紹介していきます。

小学校でマスターしたい縄跳びの飛び方5種

①前とび

最も基本的な飛び方です。前とびに初めて取り組むお子様は、連続ではなくゆっくり一回ずつ動きを確認して行いましょう。

実際に行ってみましょう

難易度:★☆☆

  1. 縄がかかとの後ろにくるようにし、踏まないように気をつけた状態でセットします。
  2. 両手で縄を回し、縄が背面から頭上を通過して顔の前に来たあたりで跳ぶ準備をします。
  3. 縄が足元まで来たら引っかからないように両足をそろえて跳び越えます。
  4. 1~3を連続で繰り返します。

前とびのポイント

手首を内側に向けないように注意しましょう。親指を立てリモコンを押すようにグリップを持つと手首が外に向きやすいです。視線が移ると姿勢が崩れたりリズムが乱れることがあるので、視線をつま先の前の地面に固定しましょう。こうすることで、縄の動きも捉えやすくなります。

②後ろとび

後ろとびは縄を後ろに回すことで縄が足元にくる瞬間を目視できないため、前とびよりも難易度が少し上がります。後ろとびも前とびと同様に、一回ずつ動きを確認しながらチャレンジしましょう。

実際に行ってみましょう

難易度:★★☆

  1. 縄を踏まないように注意しながら、自分の足の前にセットします。
  2. 両手で縄を回し、縄が前から頭上に来たあたりで跳ぶ準備をします。
  3. 縄が足元まで来たら引っかからないように両足をそろえて跳び越えます。
  4. 1~3を連続で繰り返します。

後ろとびのポイント

後ろとびのコツは、ウエストあたりでグリップを持ち、縄を回すときに脇をしっかり締めて手をあげすぎないようにすることです。また、着地の際は、足を前後に少し開いてつま先でつくと跳び続けやすくなります。

③あやとび

あやとびは、前とびと交差とびを1回ずつ交互に組み合わせる飛び方です。腕の使い方が重要で、縄が頭上にあるタイミングで腕をクロスさせます。腕と体をタイミングよく動かす必要があり、体のバランス感覚を鍛えることができます。

実際に行ってみましょう

難易度:★★☆

  1. 人差し指をまっすぐに伸ばしてグリップを持ち、 縄はかかとの後ろに踏まないようにセットします。
  2. 前に一回、前とびをします。
  3. 肘を伸ばし、下におろした腕を体の前でクロスして、手首を内側に向けたまま縄を回してジャンプします。
  4. 両手を開いて肘を曲げ、手首は上に向けて前とびを1回します。
  5. 前とびと手を交差した交差とびを交互に繰り返します。

あやとびのポイント

手をクロスさせるときは肘を曲げず、伸ばしたままにすることが重要です。またクロスして縄を回すときは人差し指が下になるように、手首を内側に向けて手首のスナップを使って縄を回しましょう。肘を曲げたまま回したり、人差し指を上に向けたまま回すと縄が上にあがって足に引っ掛かりやすくなるので注意しましょう。

④二重とび

二重とびは、1回のジャンプの間に2回縄を回す飛び方です。前とびや後ろとび、あやとびなどの基本の飛び方ができるようになったら、チャレンジしてみてくださいね。

実際に行ってみましょう

難易度:★★★

  1. 親指を立てるようにグリップを持ち、縄はかかとの後ろに踏まないようにセットします。
  2. 助走として、前とびを数回跳びます。
  3. 1回ジャンプする間に縄をすばやく二度回します。
  4. 「前とび・前とび・二重とび」「前とび・前とび・二重とび」と、3回に1回のペースで二重とびをするよう練習を繰り返し、慣れてきたら、徐々に前とびの回数を減らして連続で二重とびをしましょう。

二重とびのポイント

ポイントのひとつ目はジャンプをためることです。前とびのテンポのままではタイミングが合わず引っ掛かってしまうので、まずは縄をおいて、1回ジャンプする間に2回拍手する練習をすると、ためるジャンプのタイミングがつかめます。

ポイントのふたつ目は、縄をすばやく回すことです。こちらも、縄を片手に持って「ヒュンヒュン」とすばやく回す練習をしましょう。片手ずつ、両方の手で練習します。

⑤はやぶさ

「はやぶさ」とは、あや二重とびのことで、すばやく空中で交差と前とびを入れ替える技です。学校の体育で扱う技の中でも、高難易度の技になります。基本の前とびやあやとび、二重とびができるようになってから練習しましょう。

実際に行ってみましょう

難易度:★★★++

  1. 縄をかかとの後ろに踏まないようにセットします。
  2. 助走として前とびを3回します。(助走なので自分に合った飛び方でOK)
  3. 4回目のジャンプのときに、1回ジャンプしている間に前とび1回、腕を交差させてあやとびを1回します。
  4. 3を繰り返します。

※はやぶさには2種類あり、1回ジャンプしている間に、先にあやとびをしてそのあと前とびをする方法もあります。前とび→あやとびの方がやりやすいのでまずはその順番で練習し、できるようになったらあやとび→前とびも練習してみてください。

はやぶさのポイント

足を伸ばしたまま跳ぶと引っ掛かりやすいので、膝は曲げてジャンプしましょう。腕をクロスする際は、腕を体にくっつけて回すよう意識すると良いです。腕が前に上がったままだと縄に引っ掛かりやすくなるので、注意してください。

練習の最初のステップは、まずはあやとびを高速で跳べるように練習することです。目安は10秒間で25回くらいです。高速であやとびができるようになったら、交差の順番を決め(あやとびを先に入れるか後に入れるか)はやぶさの練習に入ります。

自宅での練習方法

これからお子様に縄跳びの練習をさせようと思っても、いきなりは跳べないし、何から教えようかと迷う方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、縄を使う練習の前のタオルを使った遊びや縄の調整から、基本の前とびまでの練習のステップを解説します。

タオル遊びトレーニング

縄の代わりにタオルを使って、腕回しとジャンプのタイミングを合わせる練習です。やり方は簡単です。まず半分の長さに折ったフェイスタオルを両手にひとつずつ持ちます。前回し、後ろ回しをしながらタオルに合わせてジャンプします。徐々に早く回せるように繰り返します。

早く回せるようになったら、次はタオルを長くしてゆっくり回してジャンプ。慣れたら 床に2本のテープを貼って線路を作り、その中からはみ出さないように、タオル回しジャンプをしながら前に進んで行きます。この遊びを繰り返すことで、手首の動きやジャンプと手のタイミングが上手く合うようになっていきます。

タオル遊びができたら早速縄を使っていきましょう。

縄の長さを調整する

タオルトレーニングで早くタイミングよく回せるようになったら、縄を使った練習に移りましょう。まずは縄の長さをお子様の身長に合わせて調整します。

縄の長さが合っていないと、上達しないどころか悪い癖がつく可能性もあるので、最初にきちんと調整してください。調整するときは、まず両足でロープの真ん中を踏み、それぞれの手でグリップを握ります。そして、脇を閉めて二の腕を体の側面につけ、手首を曲げずに肘を90°に曲げられる長さにしましょう。

縄を回すだけの練習をする

正しい姿勢で回す感覚を身につける練習です。上手に前とびができない原因のひとつが回し方です。練習を始めたばかりの子供の多くは、肩から腕を大きく振りおろして縄を回しています。この回し方だと余計な力が入って連続して跳べません。

そのため、まずはできるだけ脇を締めて肘を中心にロープを回すことを意識します。脇を締めて縄を回したらあえて跳ばず、つま先に縄が触れたら跨ぐようにしましょう。この動作を繰り返して、脇を締めて縄を回す練習をします。

縄を担ぐように構える

縄を両手で持ち、肘は曲げたまま両手を上げて縄を体の後ろに担ぐように構えたら、縄を体の前に回し両足で同時にジャンプして跳び越えます。ゆっくりでいいのでできるだけ繰り返しましょう。

もし言葉で説明しても伝わらなければ、スローモーションで見本を見せてあげましょう。

1回まわし2回跳び

縄を担ぐ姿勢からの前とびができるようになったら、次は1回まわし2回跳びの練習です。縄を回すリズムに合わせて跳ぶのではなく、常にぴょんぴょん跳びながら縄を回します。2回のジャンプで1回縄を回して跳びます。この動きができるようになると連続して前とびができるようになります。

もっと上達させたいなら、教室やレッスンでプロに教わろう!

縄跳びは単純なようで、実は手を回しながらジャンプするという高度な運動です。これまでなかった動きに戸惑い、苦手意識をもってしまうお子様も多いのです。しかし小学校の指導要領にも入っており体育の授業で避けては通れない種目なため、親としてはできるようにしてあげたいですよね。

ポイントは、いきなりそのものを練習させず、まずは縄に慣れ親しむことや、縄の回し方、ジャンプのタイミングなど、ステップを踏んで順番に教えていくことです。そしてなんといっても根気強く、楽しく教えてあげましょう。できないからと親がイライラしては子供は辛いばかりで練習をしたくなくなるかもしれません。

もし、どう教えていいか迷ったり、根気強く練習に付き合うことが難しい場合は、教室やレッスンでプロに教わる方法もあります。また、基本の飛び方は教えられても、自分も跳べないはやぶさなどの高度な技は教えられないと思ったら、上級編をプロに教わるというのも良いですね。

プロならお子様の癖や特徴を見たうえで最短の練習方法を教えてくれます難しい技も跳べるようになったら、体育の時間のヒーローになって、お子様の自信にもなるのではないでしょうか。

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地道な練習が、お子様の自信と成長につながります

縄跳びは、体幹を鍛え体のバランス感覚を養い、体力や持久力を付けることのできる優れた運動のひとつです。縄跳びが跳べるようになるには、ポイントを押さえつつ、地道に練習していくことが重要です。間違った練習方法では、いつまでたっても跳べるようにならないか、簡単な飛び方はできるようになっても上級編には進むことができません。正しい跳び方、練習の仕方を意識することが大切ですので、プロの先生のレッスンや教室での指導を検討するのも近道かもしれませんね。

難しい技にも挑戦し、できるまで地道に練習する、そして跳べるようになり自信がつく…。
親としてはそんなお子様の成長を見守りたいですね。


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