小学生低学年・高学年・難易度別!鉄棒の技一覧!
鉄棒は学習指導要領にもふくまれている、小学校体育では避けて通れない種目ですが、苦手意識を持つお子様も多いです。この記事では、鉄棒ができるようになってほしい、いろんな技を習得して自信をつけてほしいと願う保護者の方向けに、小学校低学年と高学年でそれぞれ挑戦したい鉄棒技を難易度別で紹介しています。難易度を見ながら何から練習すべきか参考にしてみてください。
目次
小学生の体育の必須種目「鉄棒」にはどんな目的がある?
文部科学省の出す学習指導要領の中で鉄棒は、小学校1年生から6年生までのすべての学年で取り組む種目とされています。それは鉄棒を使った運動にはさまざまな効果が期待できるからです。
鉄棒で身につくこと
- 自分の体を支えられる筋力がつく(ぶら下がるための握力や腕力、背筋、腹筋など)
- 平衡感覚やバランス感覚が身につく
- 背筋が伸び姿勢が改善される
- 反射能力や自己防衛能力が鍛えられる
そのほか、難しい技にあきらめずに挑戦して練習する姿勢を学んだり、またできるようになったときの達成感や自信を得たりすることもできます。
小学生低学年向け!難易度別の鉄棒技一覧
小学生低学年は、鉄棒に慣れ親しむことが最初のステップです。鉄棒は体重を自分の力で支える必要があるため、筋力が成長途中の低学年のお子様には難しいと感じる技もあります。まずは鉄棒に慣れて、少しずつ腕の筋力や握力をつけながら技の難易度を上げていくよう教えてあげてください。
ここでは鉄棒初心者の低学年のお子様でも始めやすい簡単な鉄棒技をご紹介していきます。少しずつ難易度が上がっていきますので、簡単な技から順に練習し、できるようになったら次の技を練習してみましょう。
①よじ登り
難易度☆☆☆
肘をかけたり、誰かに支えてもらったりして鉄棒によじ登る技です。鉄棒の上に自分の体を乗せられたらOK!低めの鉄棒から挑戦しましょう。
②跳びあがり
難易度☆☆☆
誰かの支えなしに、自分のジャンプ力だけで鉄棒に自分の体を乗せます。できるようになったら、さらに高い鉄棒でも挑戦してみましょう。筋力がついてくると、お子様の目の高さくらいの鉄棒まで上がれるようになります。
③豚の丸焼き
難易度☆☆☆
体を鉄棒と並行になるように、鉄棒の真下から両手で鉄棒をつかみ両足(膝や太ももあたりで)で鉄棒を挟みこむ技です。豚の丸焼きのように鉄棒の下にぶら下がります。両手両足でつかむので、恐怖心も少なく取り組みやすいです。
④つばめ
難易度☆☆☆
前回りに行く前の姿勢に似ていますが、肘、腕、足を伸ばし、足の鼠径部あたりを鉄棒につけたまま5~10秒キープする技です。腕が曲がると鉄棒にお腹が乗ってしまって苦しくなってしまうので注意してください。
⑤ダンゴムシ
難易度★☆☆
鉄棒を胸の前でつかんで、肘と膝を曲げてお腹に引き寄せぎゅっと丸く縮こまる技です。
⑥布団干し
難易度★☆☆
③のつばめの姿勢から、体を頭から前に倒していき鉄棒をお腹で挟みます。鉄棒でお布団を干したようにお腹部分で体を曲げます。最後に手を鉄棒から離し、腕の力を抜いてだらんと下げると完成です。
⑦こうもり
難易度★★☆
鉄棒に膝をかけてぶら下がる技です。両方の膝の裏を鉄棒にひっかけたら、手を放して地面につきます。手で地面を支えたらゆっくりと足を下ろします。低めの鉄棒から始めましょう。降りるときが危ないので、最初はぶら下がるだけでも大丈夫です。
⑧足抜き周り・足抜き戻し
難易度★★☆
- 肘を伸ばした両手で鉄棒にぶら下がります。
- 膝を曲げて両足を持ち上げ、両腕の間を通します。
※最初は一気に足を通さず、鉄棒に足の裏をつけてゆっくり行うとやりやすいです。 - 両足のつま先が地面に着地したら、今度は両足で地面を蹴ってお尻を持ち上げ、両足を腕と腕の間を通して元の位置に戻します。この戻す動きが足抜き戻しです。
⑨地球回り
難易度★★★
持ち手を交差させることで横回転する技です。
- 両足の膝を鉄棒にかけ、手は逆手で両足の間で鉄棒を持ちます。
※握り方は鉄棒の上からかぶせるように握る「順手」と、手のひらを上に向けて鉄棒の下から握る「逆手」があります。 - 握っている両手を交差させるように片手ずつ握り直します。
- 両足を鉄棒から外し、両手の交差がまっすぐになるよう水平方向に180度横回転します。
- 両膝を鉄棒にかけたら、手のねじりを直すように片手ずつ握りなおし、足を地面におろします。
⑩逆上がり
難易度★★★
できれば低学年のうちにマスターしたい、鉄棒といえばまずこれという「逆上がり」です。小学校の授業でもやった記憶のある方も多いのではないでしょうか。
- 両手で鉄棒を握ります。握り方は順手でも逆手でもできますが、逆上がり初心者は、やりやすい逆手から練習しましょう。
- 手を握ったまま足を前後に大きく開き、前の足は鉄棒の下に来るようにします。
- 後ろ足を蹴って思いっきり頭上に蹴り上げます。そのあともう片方の足で地面を思い切り蹴ります。
(両足を同時に上げようとせず、後ろ足から上げます) - 肘を曲げて、お腹を鉄棒に引き寄せます。この時目線はおへそを見るようにしましょう。
- 頭が真下に来たら両膝を伸ばして揃え、鉄棒の向こう側へ下ろし上体を起こします。
小学生高学年向け!難易度別の鉄棒技一覧
低学年の技ができるようになったら次は難易度の高い技にも挑戦してみましょう。筋力や握力が必要なものもありますので高学年向けとしてご紹介します。できると「かっこいい!」と言われお子様の自信にもつながるでしょう。
①足かけ上がり
難易度★☆☆
足を鉄棒にかけた状態で、鉄棒を上がる技です。
- 肩幅より少し広めにして鉄棒を両手で握ります。
- ぶら下がった状態から、片足を膝のところで鉄棒にかけ、反対の足をピンと伸ばします。
- 腕を伸ばした状態で、伸ばした方の足を上下に大きく振って勢いをつけます。
- 伸ばした足を下におろしながら、お腹に力をいれて体をグイっと鉄棒の上に起こします。
②前方支持回転
難易度★☆☆
前回りで一回転する鉄棒技です。途中、半回転で足をつけずに元の姿勢に一回転して戻ってきます。
- 肘、腕、足を伸ばし、足の鼠径部あたりを鉄棒につけた「つばめ」の姿勢をとります。
- 両足を伸ばしてそろえ、何度か前後に振って勢いをつけて前に回り、足を地面につけずに1の姿勢に戻ります。
③後方支持回転
難易度★☆☆
別名空中逆上がりともいう後ろ向きに1回転する技です。逆上がりはできなくても、後方指示回転はできるお子様も多くいらっしゃいます。
- 肘、腕、足を伸ばし、足の鼠径部当たりを鉄棒につけた「つばめ」の姿勢をとります。
- 両足を伸ばしてそろえ、何度か前後に振って勢いをつけ、その流れで逆上がりのように両足を頭上にあげて一回転して、足を地面につけずに1の姿勢に戻ります。
④膝かけ回り
難易度★☆☆
膝をかけた状態で前回りする、膝かけ回りという技です。
- 片方の足を曲げて鉄棒にかけてまたがります。
- かけていないほうの足と背中をまっすぐ伸ばします。
- 伸ばした足を前後に振って勢いをつけたら、その勢いのまま伸ばした足を後ろに振り出して体を前に倒すように1回転します。
⑤後方膝かけ回り
難易度★☆☆
膝をかけた状態で後ろ回りするわざです。
- 片方の足を曲げて鉄棒にかけてまたがります。
- かけていないほうの足と背中をまっすぐ伸ばします。
- 伸ばした足を前後に振って勢いをつけたら、その勢いのまま伸ばした足を前に蹴り上げてそのまま後ろに1回転します。
⑥グライダー(飛行機跳び)
難易度★★☆
鉄棒から手を離し飛び出す技です。鉄棒に足の裏を乗せるので、泥などが鉄棒につくため靴は脱いで行うと良いでしょう。
- 鉄棒を順手で握ったまま鉄棒の上に膝を曲げてしゃがみます。
- 肘、膝を伸ばし、両足の裏を鉄棒につけたまま体重を後ろにかけて降り始めます。
- 体が鉄棒の下に来たら、顔を上げて前方を見て足を鉄棒から離し、斜め上に向かって一気に体を伸ばします。
- 鉄棒から手を放し体を反らせ両足をそろえて着地します。
⑦こうもりふり降り
難易度★★☆
両足をかけ、ぶら下がった状態で体を十分スイングさせてから降りる降り技です。
- 両膝を鉄棒にかけてぶら下がります。
- 両手を下に伸ばし、体が鉄棒の高さまで起き上がるくらい、体と手を大きく前後に揺らします。
- スイングの頂点に行く手前で手を放し、膝を体に引き寄せるように両足をそろえて着地します。
⑧踏み越し降り
難易度★★☆
- 肘、腕、足を伸ばし、足の鼠径部あたりを鉄棒につけた「つばめ」の姿勢をとります。
- 片足を鉄棒にのせます。
- 乗せた足とは逆側の手の握りを返して逆手(さかて)にします。
- 鉄棒に乗せた足を軸にして、鉄棒を乗り越え、体を横むきにして両足を揃えて着地します。
⑨飛び越し降り
難易度★★★
足を鉄棒につけずに飛び越える技です。
- 両腕は肩幅より少し広いくらいに開き、鉄棒を上から順手で持ちます。
- 鉄棒を持ったまま、膝を曲げて両足で思いっきり跳びます。
- 跳び箱を跳ぶように両手を伸ばし、膝を曲げて鉄棒を飛び越します。
- そのまま足は鉄棒に触れることなく着地します。着地のときまで腕は鉄棒から離さないようにします。
⑩地獄まわり
難易度★★★
- 両腕は肩幅に開いて鉄棒を上から覆うように順手で握り、鉄棒にお尻の乗せて座ります。
- 手で体を支えながら体を後方へ移動させ、膝裏で鉄棒をつかむように鉄棒に足をかけます。
- 頭と上半身を後ろに倒していきます。
- 1回転して頭を上にして起き上がり、鉄棒の上で止まると成功ですが、最初は回転した後、ぶら下がった状態でもOKです。
すごい技をマスターする前に知っておきたい鉄棒の注意点
鉄棒は、腕の力や握力だけでなく、腹筋や背筋、体力も必要です。技によっては落下の恐れもあり、技に挑戦することに怖さを感じるお子様もいらっしゃるかもしれません。恐怖を感じさせないためにも、まずは「お子様の腰の高さ」くらいの鉄棒で練習させましょう。
また、いきなり高度な技から挑戦せず、鉄棒にぶら下がったり乗り越えたりして鉄棒に慣れてから徐々に難しい技の練習に進みましょう。新しい技を練習するときは、横で支えたり補助してあげるとお子様も安心して挑戦できると思います。
まとめ|鉄棒上達には練習あるのみ!効果的な習得方法としてのパーソナルコーチという選択肢も
小学校の体育の時間に必ずある鉄棒。上達するには簡単な技から鉄棒に慣れ、少しずつ難易度を上げながら何度も練習することが大切です。学校以外で練習する場合、落下の恐れがあるため保護者や大人の補助が必要な場合もあるでしょう。しかし、いつも公園に行って練習につき合うのは結構大変ですよね。そこでおすすめなのが、プロのコーチのレッスンを受けることです。
特にお子様一人ひとりの成長段階や得意、不得意を把握したうえで効果的な練習方法を教えてくれるパーソナルレッスンなら、集団レッスンのようにほかのお友達のペースや難易度に合わせる必要がないため、スピーディーな習得を目指せます。鉄棒のプロのレッスンにご興味がある方はドリームコーチングの検索画面からご確認いただけます。
お子様にあった練習方法を見つけて楽しく上達できるようサポートしてあげてくださいね。
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