スポーツで子どものメンタル強化をしたい! スポーツとメンタルの関係について

スポーツで子どものメンタル強化をしたい! スポーツとメンタルの関係について

「テストや試合など、本番になると緊張して思うような結果が出せていない」、「自信がなく、すぐに落ち込んでしまう」というお悩みを抱えているお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

子どものそのような悩みは、メンタルを鍛えることで解消できる場合があります。

この記事は、スポーツを通して子どものメンタルを鍛える方法や、子どものメンタルを強くするうえで気を付けたい親の声掛けについてまとめています。

子どものメンタルを強化してあげたいと思っている親御さんは、ぜひ参考にしてください。

 

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メンタル強化は子どもを支える力になる

メンタルとは、心の持ちようのことです。心の持ちようがしっかりしていて、ストレスがかかる場面や緊張する場面でも、冷静に判断して行動できることを「メンタルが強い」といいます。

スポーツにおけるメンタル強化では、そのような心の持ちようだけでなく、脳の働きや行動も鍛えます。スポーツには次の3つの力が必要で、このような力は勉強やほかの習い事にも通じます。

  • 自分ならできると信じる力
  • 緊張状態でも力を発揮できる力
  • 目標を設定して努力できる力

スポーツでメンタルを強化すると、目標を決めて努力するといった行動をとりやすくなります。

また、メンタルを鍛えることは、生きるために必要な自分自身を支える力を身につけることにもつながるため、子どものうちからメンタルを強化してあげましょう。

スポーツメンタルは毎日の積み重ねで強化できる

子供のスポーツとメンタルの関係

メンタルは、技術や体力を向上させるときと同じように、毎日継続してトレーニングすることで強くなります。1回トレーニングすれば劇的にメンタルが強くなるというものではありませんが、メンタルを鍛えることで技術も向上していきます。

スポーツにおけるメンタルには根性も必要ではありますが、根性論だけでメンタルを鍛えることはおすすめしません。

技術や体力に関するトレーニングと同様に、自分のメンタルの強いところや弱いところを明確にして、一つひとつ強化していきましょう。

スポーツを通じて思考力を強化できる

思考力とは、忍耐力や想像力など、目的を達成するために必要な脳の働きのことです。脳の働きに関する力は、適切な刺激を与えることで向上するといわれており、スポーツは脳に刺激を与えることができる方法のひとつとして数えられます。

スポーツでは、自分の衝動や感情などのメンタルをコントロールしたり、自分で目標を設定して練習したりするなどの思考力が必要です。そして、このようなスポーツを通じて強化できる思考力は、勉強ができるということにもつながっています。

スポーツを通じて集中力や想像力を強化できる

スポーツを通じて、集中力や想像力などを強化することも可能です。

たとえば、集中力を引き出すトレーニングを継続して行い、集中力を引き出す条件付け(ルーティン)をしていくことで、試合前に集中力を高めることができます。また、スポーツでは次の動きを予測したり、試合で展開を読んだりするなどの力が必要とされるため、物事の経過を想像する力も強化することができます。

スポーツを通じて継続する力が身につく

目的を達成するために何が必要なのかを考え、継続する力は、スポーツが上手くなりたいと思い創意工夫をしていくうちに身についていきます。自分の目的を見つけ、目的を達成するためにどうすればいいのかを自覚し、適切な努力を続ける力は、子どもの生き方そのものにも影響する力といえます。

子どもにスポーツをさせるうえで気を付けたい親の声掛け

子どもにスポーツをさせるうえで気を付けたい親の声掛け

「親は子の鏡」という言葉もあるように、子どものメンタルは親の影響を受けやすく、スポーツにおいても親の役割は重要です。

メンタルの強さは子どもの性格とも関係しますが、子どもの性格を変える必要はありません。子どものやる気が高まり、見つかった夢や目標に向かって行動していくうちに、メンタルは強化されていきます。

子どものやる気を高める声掛けとは、どのようなものでしょうか。

子どもの「好き」を応援する

子どものやる気を高めるために、子どもの「好き」を応援するようにしましょう。具体的には、子どもが目的や目標を明確にすることを促したり、子どもの努力を評価したりすると効果的です。また、やる気には「外発的な動機」と「内発的な動機」があるといわれています。何事も、やる気がなければ上達はしません。

無理やりやらせたり、失敗したら罰を与えたりするなどの外発的な動機では、壁にぶつかったとき、自分でその壁を乗り越えるための力は身につかないのです。「頑張ったらゲームを買ってもらえる」なども、長続きしない外発的な動機に該当します。

「スポーツが好き」などのわくわくする気持ちを高めるほうが、持続性があり、子どもの力になりやすいです。子どもがスポーツを好きになり、夢や目標が見つかると、やる気は自然とわいてきます。

子どもの長所を伸ばす声掛けをする

子どもにはそれぞれ特性があります。どんなことに興味があるのか観察し、子どもの「好き」を見つけて、それを伸ばすような声掛けをしましょう。

ここで気を付けたいのは、「やっぱり」など、子どもを型にはめるような声掛けをしないことです。子どもの能力を決めつけてネガティブなレッテルをはる(ラベリングする)と、子ども自身も「自分にはできない」と思い込んでしまう場合があります。

子どもは大人に比べて経験が少ないため、経験することによって特性が変化することもあります。

また、子どもが消極的になる原因のひとつに、「ミスをしたらどうしよう」といった不安や自信のなさがあります。

子どものメンタルは、子ども自身が発する言葉にも影響を受けやすく、子どもがミスをして落ち込んでいるときには、「ここは良かったと思う」など視点を変えた声掛けを意識してみましょう。

「自分にはできる」と思えるからこそ、子どもは上達していきます。

できないところを指摘するのではなく、子どもの長所や美点など良いところを伸ばすような声掛けをするほうが、良い結果につながりやすくなるのです。

過程を評価する声掛けをする

勝ち負けを重視しすぎない声掛けを行うことも大切です。「負けちゃって残念だったね」など、結果ばかり評価されると、自分が考えて取り組んだ過程に価値を感じにくくなってしまいます。

結果が最優先になると、練習などの過程を楽しむことができず、目標が達成しづらくなる可能性もあります。

目的達成のためのビジョンを持ち、どのように行動するのかを決めて取り組み、その取り組みの中で自分を評価できるメンタルが育つような声掛けを行いましょう。

「最後まで頑張ったね」「練習を頑張ったから上手くなったね」など、上手くなるための過程を褒めるほうが、子どものチャレンジ精神を高められます。

また、子どもを褒めるときには、「あのプレーのここが良かった」など、子どもの努力を具体的に褒めるように意識しましょう。自分のことを見てくれていると感じることで、力を発揮しやすくなります。

子どもの気持ちを受け止める声掛けをする

子どもにやる気や自信がないときには、「できるよ」「頑張ったね」などの声掛けを意識してみましょう。「今日はどんな瞬間が楽しかった?」など、楽しかったことを認識できるような声掛けも効果的です。

どうしてもやりたがらないときには、無理にやらせずに、タイミングを待って子どもの気持ちを聞き、その気持ちを受け止めてから「どう思う?」などと話し合っていくことも必要です。

子どもが自分で考えられるような声掛けをする

自分で考える力を伸ばすために、指示したりアドバイスしたりするのではなく、まずは子どもにどう思っているのかを聞いてみましょう。「サッカー選手になりたい」など、わくわくする夢がある子どもは自主的に行動でき、練習も頑張れます。

「サッカー選手になるにはどうしたらいいと思う?」と質問するなど、子どもが自分で考えるための声掛けを意識しましょう。質問されることで、子どもは自分で考えるようになります。

また、気付きや行動を促すために、子どもが考えていることを明確化してあげることも方法のひとつです。

子どもの答えが間違っていたとしても受け入れて、やらせてみることも時には必要です。ドイツの心理学者であるエビングハウスの「忘却曲線」によると、人は教えられて記憶した情報の7割以上を翌日には忘れてしまうそうです。つまり、子ども自身がやってみて経験することが、成長への近道なのです。

「〇〇のせい」にする声掛けは禁物

子どもの前で不平不満を口にしたり、文句を言ったり、批判したりすることは避けましょう。何かのせいにするメンタルは、子どもを成長させません。

レギュラーに選ばれなかった場合であれば、「レギュラーになるために、今の自分にはあと何が必要だと思う?」など、自分自身に目を向けて、どうすればいいのかを考えられるような声掛けを意識してみましょう。

コーチの適切なサポートはメンタル強化にも効果的

メンタルの強化は根気との勝負でもあります。何度もトレーニングすることで技術が磨かれたり、体力が向上したりするように、メンタルも努力を続けることで強化されていきます。

このような心技体(メンタル・技術・体力)は、正しい方法でトレーニングを続けることで効果的に向上します。間違った方法で鍛えると、子どもに余計な負担をかけることになりかねません。

また、過程が最重要とはいえ、やる気だけで結果を出すことは難しいという面もあります。子どもの努力が結果につながるように、プロのコーチによるサポートを受けて、技術や体力などを総合的に見直してみましょう。

親とコーチのサポートでメンタルは強化できる

子どものメンタルは、技術や体力と同じように、適切な努力を続けることで向上します。また、メンタル強化は脳の発達段階とも関係があるといわれているため、子どものうちから取り組むことが理想的です。勉強や仕事に通じる部分も多く、子どもの可能性を広げることにもつながるメンタルを、スポーツを通じて鍛えてみてはいかがでしょうか。


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