小学生ではじめるなら硬式テニスと軟式テニスどちらが良いの?違いと特徴をご紹介
プロテニスの試合をテレビで見たり、近所のテニススクールの案内を目にしたりして、小学生のお子さんの習い事にテニスを検討している保護者の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、硬式テニスと軟式テニスの違いをまとめています。それぞれの特徴を知って、お子さんのテニススクール選びの参考にしてみてください。
日本テレビ運営のドリームコーチングは、良質なスポーツ体験を提供するサービスです。
テニスでは全国大会に参加した選手を輩出した、豊富な指導経験を持つコーチから個別指導を受けられます。一流コーチからのテニスのトレーニングを受けてみたい方は、ぜひドリームコーチングの利用をご検討ください。
目次
硬式テニス部がある中学校は全国に1割しかない
全世代で考えると軟式テニスより硬式テニスの方が競技人口は多いのですが、中学生に限るとそうではないようです。その背景には、硬式テニス部がある公立中学校が少ないことが挙げられます。
全国の中学校・高校の硬式テニス部がある割合は、高校で約65%、私立中学校で約52%、公立中学校で約7%だそうです(2014年日本テニス協会の調査より)。公立中学校に進んだ場合は、部活動で硬式テニスを選ぶことは難しく、テニスをしたい子どもは、ほとんどの場合において軟式テニスを選ぶことになります。
小学生から硬式テニスを習っていても、中学校では硬式テニス部がなく、部活動をどうするか悩む中学生と保護者の方が多いそうです。
関連記事:小学生でもチャレンジしやすいショートテニスとは?ルールや特徴をご紹介
全国中学校体育大会で活躍したいなら軟式からはじめよう
公立中学校で硬式テニス部が少ない理由のひとつに、全国中学校体育大会(日本中学校体育連盟主催)の公式種目に硬式テニスがなく、軟式テニスしかないことが挙げられます。日々練習に励む子どもたちにとって、大会出場は大きな目標のひとつです。中学生になってテニス競技で全国大会を目指すのであれば、小学生から軟式テニスに慣れておくことが良さそうです。
小学生で硬式テニスを習って、中学生になったら軟式テニスをはじめるのも良いかもしれません。しかし後で紹介するように、硬式テニスと軟式テニスでは道具やルールに違いがあるため、スムーズに移行することが難しい子どももいます。
世界を目指すため硬式からはじめるならスクールで継続しよう
小学生のうちからテニスをはじめる子どもの中には、将来プロになることや世界4大大会、オリンピックを目指す気持ちがある子もいるでしょう。その場合は、小学生でも硬式テニスを習う方がおすすめです。
硬式テニスと軟式テニスは同じように見えて、実は違う点も多いスポーツです。そのため、変なくせがつかないように、中学校で軟式テニスの部活には入らず、スクールで硬式テニスを継続していくと良いでしょう。
関連記事:理想のテニススクールに出会えない人必見!キッズ・ジュニアがプロテニス選手に習えるレッスンとその口コミをご紹介
どこが違う?硬式テニスと軟式テニス
硬式テニスと軟式テニスの違いについて、8つのポイントから紹介します。あまり大きな差に感じないかもしれませんが、実際にプレーするとなると違いを体感することでしょう。
ボール
硬式テニスと軟式テニスの代表的な違いといえるものが、ボールです。それぞれのボールの特徴は次の通りです。
硬式テニス:ゴムとフェルトで作らている・硬い・重い(約56g)
軟式テニス:ゴムのみで作られている・柔らかい・軽い(約30g)
一般的に硬式テニスでは黄色のボールが使用され、軟式テニスでは白色のボールが使用されます。
ラケット
使用するボールの硬さや重さが異なるため、硬式テニスと軟式テニスではラケットにも違いがあります。2つを比較した場合の特徴は、次の通りです。
硬式テニス:重い(300~350g)・面が広め・ガット強度が高い・シャフトが短い
軟式テニス:軽い(200~250g)・面が狭め・ガット強度が弱い・シャフトが長い
パッと見スリムな方が、軟式テニスのラケットになります。
コート
ボールの硬さや跳ね具合が異なる硬式テニスと軟式テニスでは、コートの広さも異なると思うかもしれませんね。実は、硬式テニスでも軟式テニスでも、コートの広さは同じです。
ネットの高さ
ネットの高さは、15cmほど軟式テニスの方が高くなっています。
硬式テニス:91.41cm
軟式テニス:107cm
そのほか、軟式テニスは高さが水平になるようにネットが張られますが、硬式テニスでは少しだけ中央に向かって低くなるように、センターベルトを用いてネットが張られます。
打ち方
ボールを打つ際のラケットの使い方でも、打つ面や持つ手に違いがあります。
硬式テニス:フォアハンドとバックハンドで違う面を使う・バックハンドは両手で持つ
軟式テニス:フォアハンドとバックハンドで同じ面を使う・バックハンドも片手で持つ
軟式テニスのバックハンドでは、手首をひねり手のひらが正面に向くようにしてボールを打ち返すのが特徴です。軟式テニス経験者が硬式テニスに移行する際には、片手のバックハンドでは手首を痛めやすいため、両手で行うように注意しなければなりません。
ポイントとゲームセット
硬式テニスも軟式テニスも、4ポイントを先取すれば1ゲームが終わります。しかしポイントの数え方に違いがあります。
硬式テニス:15・30・40・ゲーム
軟式テニス:1・2・3・ゲーム
無得点の0をラブとカウントしたり、デュースがあるところは同じです。
ゲームセットのルールにも、違いがあります。ゲームセットのルールは、硬式テニスでは6ゲーム先取、軟式テニスでは総ゲーム数の過半数を先取(7ゲームであれば、4ゲーム先取)です。硬式テニスは決められたゲーム数の先取が必要ですが、軟式テニスでは総ゲーム数によって先取すべきゲーム数が変わります。中学校での軟式テニスでは、5ゲームマッチで行われることが多いようです。
サーブの順番
ダブルスでの試合の場合には、硬式テニスと軟式テニスではサーブを打つ順番のルールが異なります。
硬式テニス:1ゲーム中は同じ人がサーブを打ち、ゲームごとに打つチームと人が交代する
軟式テニス:1ゲーム中は同じチーム内で2ポイントずつサーブを交代して打ち、ゲームごとに打つチームが交代する
前衛・後衛
軟式テニスは基本的にダブルスで行われます。軟式テニスのダブルスでは、前衛と後衛に分かれる雁行陣を取ることが主であり、それぞれの守備位置に特化した技術を磨いたりラケットを使用したりすることもあるそうです。
硬式テニスでも雁行陣を取ることが多いですが、ほかにも並行陣やツーバックなどのフォーメーションを臨機応変に使い分けて試合が行われます。
はじめるハードルが低いのは軟式テニス
小学生のお子さんに、硬式テニスと軟式テニスのどちらを習わせようか悩んでいるなら、軟式テニスがおすすめです。理由は次の2つ!
- 軟式テニスの方がボールが柔らかく、小学生など低年齢の子どもでも怖がらずにはじめやすい
- 硬式テニスの方が打ち返す力が必要かつラケットが重い
プロを目指すのならば硬式テニスを習う方が良いですが、生涯楽しめるスポーツとしてテニスに親しむのであれば、小学生や中学生のうちは軟式からはじめてみると良いでしょう。
硬式テニスと軟式テニスの違いを知って、子どもにベストの習い事を選ぼう
同じスポーツに見えても、ボールやラケット、打ち方など、硬式テニスと軟式テニスには違いがあります。それぞれの特徴を理解し、小学生のお子さんのために、テニスの習い事を選べると良いですね。
中学校でテニス部に入りたいなら軟式テニスに慣れておくと良いでしょう。プロを目指したいなら、小学生でも硬式テニスをスクールで習うことがおすすめです。
小学生からテニスを習わせたいと考えている保護者の方は、ドリームコーチングの利用をご検討ください。プロテニスプレーヤーとして世界で活躍してきたコーチから、お子さんの年齢に合った細かいテニスの個別指導が受けられます。