テニスのシングルスとダブルスの違いは?違いとルールをご紹介
日本人のテニス選手が海外の大きな試合で活躍することが多くなり、テニスをやってみたい!と思うお子さんもいるかもしれません。テニスをはじめる前に、まずはテニスのシングルスとダブルスの違いを知っておきましょう。テニスのシングルスとダブルスではルールに違いがあります。
この記事ではテニスのシングルスとダブルスのルールの違いやそれぞれの魅力などをご紹介します。
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目次
【基本知識】テニスのシングルスとダブルスの違いとは
まずは、テニスのシングルスとダブルスの違いを見ていきましょう。
プレーヤーの人数と配置
シングルスは、1人のプレイヤーが相手と対戦する形式です。各プレイヤーは自分の側にあるコートの片側を担当し、ネットを挟んで対戦相手とボールを打ち合います。
一方、ダブルスは同性2人のチームが対戦する形式です。チーム内の二人はネット前にいる前衛と、サービスラインより後ろにいる後衛に分かれ、チーム内で交互にサーブやリターンを行い、相手チームとボールを打ち合います。サーブ権を持っているチームは、後衛のプレーヤーがサーブを打ったり前衛のプレーヤーが取れないボールを取ったりして、前衛のプレーヤーはポイントを決めます。
ダブルスには混合ダブルス(ミックスダブルス)というプレースタイルもあります。これは、同性ではなく男女ペアで行われ、プレースタイルはダブルスと同様です。
コートのラインを知ろう
テニスのコートに引かれているラインの名前をご紹介します。
ベースライン: コートの最も後ろに位置し、長方形のコートの端を示すラインです。ラリー(打ち合い)中に、ベースラインより後ろにボールが行くとアウトとなり、先の中にボールが入ればインとなります。
サービスライン: ベースラインとネットの間に引いてあるラインで、サーブを打つ際の出発点です。
サイドライン: コートの横方向に引かれたラインで、ベースラインからコートの端まで延びています。サイドラインは2本引かれていて、内側にあるのがシングルスのサイドラインで、ダブルスの場合は外側のサイドラインが適用されています。
センターライン: コートの中央に引かれたラインで、ネットを挟んで左右のコートを分けます。サーブを右側から対角(左側)にボールを打ち込む場合、対角上に打てているか、インとアウトを確認するために利用します。
シングルスとダブルスの戦略の違い
シングルスは1対1の試合のため、戦略は個人で立てる他、プレーヤー個人のスキルや体力で試合の流れが変わります。
一方でダブルスは、2対2で試合を行うプレースタイルで、パートナーとの連携が肝になります。互いに話し合いながら戦術を考え協力しながら試合を進めます。
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シングルスとダブルスは試合中のルールの違いはある?
テニスのシングルスとダブルスには試合中にいくつかルールの違いがあります。
サーブの順番と交代
シングルスの場合、ゲームごとに、サービスゲームとレシーブゲームが交互に行われます。一方のプレイヤーがサービスを行い、もう一方のプレイヤーがレシーブを行います。次のゲームでは、プレイヤーの役割が入れ替わります。サーブとレシーブが交互に回ってくるためわかりやすいでしょう。
ダブルスの試合の場合、全員が交互にサーブを打つ必要があります。一方のチームがサービスを行い、もう一方のチームがレシーブを行います。次のゲームでは、チームの役割が入れ替わります。
ダブルスでは、ゲームごとにチーム間でサーブの交代が行われます。最初のゲームでは、一方のチームがサービスをはじめます。どちらがサーブを打つかはチーム内で話し合い、1番目のプレーヤーがサーブを打ったら、次はもう片方のプレーヤーがサーブを打つルールです。
ダブルスはパートナーにボールが当たるとミスになる
ダブルスのみのルールになりますが、ダブルスでは、同じチームのプレーヤーにボールが当たるとミスと判定されてしまいます。当たる場所は体だけではなくウェアやラケットも含まれるため注意が必要です。
サーブ・レシーブの際の移動の仕方と戦略の違い
シングルス、ダブルスともにサーブのときはポイントが決まるたびに移動します。
サーブの場合は、ポイントが決まると左右に移動します。右側でサーブしてポイントが決まったら、左側に移動してサーブをします。
ダブルスの場合は、サーブを打つプレーヤーとともにパートナーも左右に移動する必要があります。
ダブルスの場合、レシーブもポイントごとに移動しますが今度は前後移動となります。片方のプレーヤーがレシーブをする際はもう片方は後ろになり、ポイントごとに前後移動します。
シングルスでは、ベースラインやサービスラインからのショットが中心となります。プレイヤーは全体のコートを使って相手を打ち負かす戦術を展開します。
ダブルスでは、ネットプレーやコート全体の利用が重要となります。チームメンバーは連携してプレイし、戦術的なプレースタイルを追求します。
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ダブルスには基本のフォーメーションがある
テニスのダブルスには、基本的なフォーメーションが2つあります。
フォーメーションその1:雁行陣(がんこうじん)
雁行陣は、チームの中で片方のプレーヤーが前側、もう片方が後側にいるフォーメーションです。
前にいるプレイヤーがネット近くに立ち、ボレーやスマッシュなどを担当します。一方、後ろのプレイヤーはサーブやボールを返す際に活躍します。雁行陣のフォーメーションは、前のプレイヤーがネットに立つことで、相手のショットを早く切り返すことやボレーを打つことが容易になります。
また前側と後側がコート上を広くカバーすることができるため、前側がネットを守り、後ろがベースライン周辺を守ることで、相手の攻撃を防ぐなど、ハッキリした役割が見えるのが特徴です。
フォーメーションその2:並行陣(平行陣)
雁行陣が前後のフォーメーションに対し、2人のプレーヤーが並行するように立つのが並行陣(平行陣)です。並行陣ではプレーヤーが2人ともサービスライン近くまでいる状態です。
サーブが打たれると同時に後ろ側のプレーヤーが前へと移動し並行陣になってボールを打ち返したり、後ろのプレーヤーがネットプレーに参加したりすることもあります。
並行陣の配置はネットプレーへの移行がスムーズで、選手2人で攻撃的なプレーが可能です。同時に並行陣は相手のボールの行方を見ながら互いの動きやプレーの役割分担を素早く調整する必要があるため、2人の連携がより大切になります。
シングルスとダブルスのそれぞれの魅力と向いている人
テニスのシングルスとダブルスにはそれぞれ魅力があり、また、向いている方もシングルスとダブルスで分かれる傾向にあります。
シングルスの魅力と向いている人
シングルスの魅力は主に5つあります。
- 1対1で対戦する競技のため、自分自身の力と技術を試すことができ、自身のスキルや戦術の向上も追求できます。
- 個人の力に頼って試合を進めるため、フィジカル面が向上できます。また、練習や試合での経験を通じて、戦術を磨くことも可能です。
- シングルスは、コート全体を使ってプレーするため、広範囲に動き回ったり、素早い方向転換などの動きが必要です。これらの要素により、全身の筋力や持久力を高めることができます。
- 個人競技のため、自分の強みを生かしながら相手の弱点も突く戦術を立てることが重要です。相手の動きやプレースタイルを読み、適切な戦略を展開する力がつきます。
- シングルスは試合中に起こる課題や困難に対してひとりで立ち向かうため、自己管理や集中力を高める必要があります。ストレス管理やプレッシャーに対する対処法を学び、精神的な成長を遂げることができます。
シングルスには、個人競技が好きな方はもちろん、戦略的思考ができる方、フィジカル能力が強い方、メンタルの強さを持つ方が向いているといえます。
ダブルスの魅力と向いている人
ダブルスの魅力も5つご紹介します。
- テニスダブルスでは、2人のプレイヤーがチームを組んで対戦するためお互いの強みを生かし合いながらプレーできます。
- ダブルスでは、シングルスよりもコートの幅が狭くなるため、ボレーやスマッシュなどのネットプレーが重要です。ダブルスではネットプレーの知識を得ることや楽しさを感じられます。
- ダブルスでは、交代が頻繁に行われるため素早い判断と反射神経が求められます。相手チームの攻撃やボールの動きをいち早く読み、適切な位置へ移動することが重要なため、スピードと反射神経が養われます。
- ダブルスは基本的にコート1面の半分が守備範囲のため、体力に自信がない方や若いころよりも動きが緩やかになったシニアの方なども楽しめます。
- ダブルスでは、チームメイトと連携して共有の目標を持って試合や練習に取り組みます。お互いの成長や成功を喜び合いながら、チームとしての連帯感や協力の楽しさを共有できるでしょう。
ダブルスは、チームプレーが好きな方やコミュニケーション能力が高い方、組織的なプレースタイルを得意とする方が向いているでしょう。
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テニスをはじめる前にシングルスとダブルスの違いを知っておこう
テニスはシングルスとダブルスでルールに少し違いがあります。テニスをこれからはじめてみたいと思っているお子さんがいるご家庭は、親子でそれぞれのルールや魅力を知っておくことで、お子さんがシングルスとダブルス、どちらが向いているかもわかるでしょう。試合の動画を見たり、実際の試合を見たりすることも、イメージがつかみやすくなるのでおすすめです。
ぜひテニスのルールを確認しながら、お子さんがテニスを楽しめるようなサポートをしてあげてくださいね。
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