【野球】小学生も参加できるリトルリーグとは?硬式ボール使用のルールをご紹介

【野球】小学生も参加できるリトルリーグとは?硬式ボール使用のルールをご紹介

小学生のお子さんが野球を始める場合、硬式野球と軟式野球がありますが、硬式であればリトルリーグという選択肢もあります。高校やプロなどを見据えて早いうちから硬式ボールに慣れておくと、将来お子さんの野球人生において強みとなるかもしれません。

本記事ではリトルリーグの魅力や特徴についてまとめています。また、ボーイズリーグやシニアリーグとの違いについてもご紹介します。

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リトルリーグとは

小学生も参加できるリトルリーグとは?硬式ボール使用のルールをご紹介

リトルリーグが始まったのは1939年のこと。アメリカで地元の少年少女たちを対象に、硬式野球のチームが結成されたことがきっかけでした。当初は小さな団体でしたがその後徐々に拡大していき、日本でも1955年頃東京を中心としてリーグ活動がスタート。現在では北海道から九州まで全国で12の連盟があります。

リトルリーグに入団できる対象者は、4~12歳までの少年少女です。国際本部がアメリカにあることから、学年ではなく年齢で区分されています。

  • ティーボール:4~8歳ぐらい
  • マイナー:7~11歳
  • メジャー:9~12歳

しかし各地のリーグ詳細をみてみると、ティーボールは小学3年生ぐらいまで、マイナーは3年生~5年生、リトルは5年生からとしているところが多いようです。入団については、住んでいる地域のリトルリーグに申し込みをすれば可能です。住んでいる地域にない場合は近隣のリーグで申し込みを行います。多くのリーグで体験入団が行われているため、気になる方はぜひ問い合わせてみるとよいでしょう。

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ボーイズリーグやシニアリーグとの違いは?

小学生の野球で最もメジャーなのは、軟式ボールを扱う学童野球や少年野球といわれるものでしょう。一方、硬式野球であればリトルリーグやボーイズリーグが挙げられます。しかし、リトルリーグやボーイズリーグの具体的な違いがわからないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、ボーイズリーグの特徴について解説します。また、リトルシニアやシニアリーグとの違いについてもあわせて確認してみましょう。

ボーイズリーグ

ボーイズリーグは、1970年大阪にて発祥しました。正式名称「公益財団法人日本少年野球連盟」といい、少年硬式野球団体のひとつです。日本少年野球連盟に加盟しているボーイズリーグのチームは現在全国に700以上。硬式の少年野球チームではリトルリーグに次ぐ大きなリーグであり、春と夏に行われる全国大会に加え世界大会や海外交流大会なども開催されています。

またボーイズリーグは小学部と中学部で分けられていて、リトルリーグのように年齢で区分されていない点は大きな違いです。さらにルール上においても異なる点があり、リトルリーグではいくつか制限されているものがありますが、ボーイズリーグは許可されているものも多く、プロ野球により近い形のルールで行われているといえるでしょう。

リトルリーグ

先述したように、リトルリーグは年齢に応じて「ティーボール」「マイナー」「メジャー」の3つのクラスで区分されているのが特徴です。低学年を対象としているティーボールではティーと呼ばれるゴムスタンドの上に柔らかいボールを置いて打ちます。硬式ボールはマイナー以降から使用されるため、小さなお子さんでも安心です。

大会は全日本選手権と全国選抜大会があり、全日本選手権の優勝リーグでは世界選手権に出場することとなります。ルールは軟式野球と大きく相違ありません。使用するボールについても、ボーイズリーグと同じ大きさのものを使用します。しかし、離塁や振り逃げなどが認められていないのはリトルリーグならでは。ルールについては、また後程詳しくご紹介します。

シニアリーグ

リトルシニアは、リトルリーグのお兄さんや先輩という意味で、リトルリーグを卒業した選手たちが中学生になっても硬式野球ができるようにとシニアリーグが結成されました。かつてはボーイズリーグとルールで異なる部分もあったようですが、現在はガイドラインが統一され相違はなくなりました。ただし、ボーイズリーグではバッティング手袋など身につけるものの色は自由ですが、シニアリーグでは組織が違うため白黒で統一することが定められています。

また現在シニアリーグでは、国際大会にも積極的に参加を行っているほか、日本選手権大会や全国選抜大会も実施。高校や大学野球、プロやメジャーへと繋ぐ役割を担っています。

本気で野球がうまくなりたいならリトルリーグ!

小学生のお子さんが野球を始める際、まず多くの人が選択肢として思い浮かべるのは軟式ボールを使用する少年野球チームへの所属ではないでしょうか。軟式ボールは柔らかい分、ケガのリスクも少なく初心者におすすめです。しかし、「野球が上手になりたい!」という高い志のあるお子さんであれば硬式ボールを使用するリトルリーグもぜひ検討しておきたいところ。その理由は次の通りです。

硬式ボールに早いうちから慣れることができる

リトルリーグで使用するボールは、プロ野球で使用されている硬式ボールと同じで重さやサイズも同等です。軟式ボールに比べると重たい分スピードもかなり速くなりますが、その環境元で練習を行うことで速いボールに対応できる能力を身につけられるようになるでしょう。

また、軟式と硬式では打ち方も異なります。ゆえに、軟式野球を始めてから硬式野球へとシフトするとフォームの修正が必要となってしまう場合も。これは投球においても同様です。長く体に馴染んでいたフォームを修正するのに苦労する選手も多いもの。なかには、修正過程で肩や肘などを痛めてしまう選手もいます。

そのため高校野球やプロなど将来を見据え、小学生のうちから硬式ボールに慣れて基礎をしっかり築いておくというのも方法でしょう。実際、松坂大輔選手や大谷翔平選手のようにリトルリーグを経て野球界で活躍している選手も多くいます。

交友関係が広げられる

少年野球は、主に同じ学校に通っている子どもたちが入団しています。対して、リトルリーグは地域で編成されていてさまざまな学校から子どもたちが集まっているため、幅広い交友関係を持つことが可能です。

また、リトルリーグは住んでいる地域に1チームあるかないといった具合であり、練習場も遠方にあることが多いです。リトルリーグに所属する子どもたちは「それでも野球がしたい」「上手になりたい」という意思を持って練習に通っているため、互いに高め合いながらよい刺激を受けて練習に取り組める点も魅力です。

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硬式ボールと軟式ボールの差とは

先述したように硬式ボールと軟式ボールは硬さや重さが異なるため、打球の速さや打ち方などにも違いがあります。具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

打球の速さ

軟式ボールはゴム製で柔らかい分ボールの反発力がバットに吸収されやすく、打球が飛びづらい傾向にあります。一方、硬式ボールはバットに強く反発する点が特徴です。バットの芯でしっかりとボールをとらえることができれば、打球はかなり速いスピードで飛びます。その差は軟式ボールと比較すると10㎞以上ある場合も。硬式ボールは球のスピードが出やすく飛距離も伸びやすいことから、軟式ボールよりも迫力のある野球となります。

打ち方

軟式ボールは中が空洞となっているため、当たりが強いとボールを変形させてしまい反発力を吸収してしまうようになります。よって飛距離を出すためにはいかにボールを潰さないで打てるかが重要。ボールを下からすくいあげて運ぶようなイメージでスイングするようにしましょう。

一方、硬式ボールは軟式ボールと同じようなスイングで打つとボールに回転(ドライブ)がかかってしまい、下方へと落下しやすくなります。そのため、ボールの中心からやや下部分を打ち、逆回転(バッグスピン)をかけるような打ち方をすると伸びのある打球が打てるようになるでしょう。

投げ方

軟式ボールでも硬式ボールでも、基本的に投げ方に大きな違いはなく、ボールをコントロールするために意識すべきポイントは同じです。しかし、ボールの大きさや重さ、硬さが違うことで感覚的な部分においては少し違いがあります。

硬式ボールではボールが抜けてしまわないよう指でボールを潰すような感覚で投球しますが、軟式ボールでは同じような感覚で握ってしまうと、ボールが潰れてしまいしっかりと力が伝わりません。そのため軟式野球を経験した人が硬式ボールで投球すると、感覚のズレから戸惑う人が多いようです。

軟式ボールを使った投げ方や打ち方についてはこちらの記事も参考になります。

関連記事:【林コーチインタビュー】小学生で身につけたいピッチャーの正しい投げ方を解説!
関連記事:【岸里コーチインタビュー】少年野球が上達するバッティング練習のコツと練習方法

小学生から参加できるリトルリーグのルール

小学生も参加できるリトルリーグとは?硬式ボール使用のルールをご紹介

「硬式ボールを扱うのはやっぱり危ないのでは…」と心配する方もいるかもしれません。しかし、リトルリーグでは成長過程にある子どもをスポーツ障害から守るため、独自のルールを設定しています。

例えば投球数には制限があり、7~8歳は1日50球まで、9~10歳は75球まで、11~12歳は85球までとガイドラインにて定められています。これに加え、投球数に応じて休息しなければならない日数も決められています。詳細は次の通りです。

1日の投球数 必要休息日数
1~20球 休息不要
21~35球 1日間
36~50球 2日間
51~65球 3日間
66球以上 4日間

試合で41球以上投げた投手は、その日の試合において捕手を務めてはいけません。さらに、1試合で4イニング以上捕手として出場した選手においても、投手を務めてはいけないというルールが設けられています。

このような投球制限以外にも、リトルリーグでは次のようなルールや決まりがあります。

  • 1試合6回戦まで(延長戦あり)
  • プロテクター着用の義務化
  • 離塁の禁止(リードも禁止。ただし、ボールがホームベースを通過したのちの盗塁は可)
  • 振り逃げはマイナーの部では禁止
  • グラウンドのサイズは少年野球よりも一回りほど小さめ
  • バッテリー間も通常の2/3ほどで短め 等

上記のように、成長過程にある子どもたちに無理をさせないようにとリトルリーグではさまざまな特別ルールがあり、グラウンドにおいても小さく設計されています。さらに使用するボールはプロ野球で使用するものと同じであるため、体に負担をかけすぎることなく迫力ある硬式野球を楽しむことができるでしょう。

個別指導で硬式ボールを体験しておくこともおすすめ

ここまでリトルリーグの特徴や魅力について紹介してきましたが、「やっぱりまわりでは少年野球に入っているお友だちが多いし…」「リトルリーグは魅力的だけれど、我が子に本当に合っているのかな」と迷ってしまう場合もあるでしょう。そんな場合は、個別指導の体験レッスンを利用してみるのもおすすめです。

各リトルリーグでも1日体験を実施しているところが多くありますが、個別指導のレッスンであればお子さんのペースに合わせた細やかな指導を受けることができます。実際に硬式ボールに触れてみて、お子さんの様子を伺ってみるのもよいかもしれませんね。

将来の野球人生を見据えてリトルリーグも選択肢のひとつに

硬式ボールを扱うリトルリーグは危険というイメージがあるかもしれませんが、安全性を考慮したルールが設けられていることを知らずにいた人も多いのではないでしょうか。また小学生のうちから硬式ボールに慣れておくと、高校以降で野球を続けたときにまわりと差をつけてよいスタートダッシュを切ることができます。地元の少年野球チームを検討していた方も、将来のお子さんの野球人生を見据えて今一度リトルリーグという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。


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