テニス・サッカー・ゴルフ・水泳などスポーツ・トレーニングにおけるコーチングは子育てにも活用可能
相手とのコミュニケーションを通して自発性を促し、問題解決能力を養うことを目的とする「コーチング」。テニス・サッカー・ゴルフ・水泳などのスポーツの場においても、指導者主体ではなく選手主体の指導方法として着目されています。
そんなコーチングですが、スポーツだけではなく子育ての場にも活用できるのはご存知でしょうか。この記事では、スポーツ・トレーニングにおけるコーチングの目的や、子育てへの活用方法について解説します。
コーチングの概念を取り入れ、子供の自主性や自ら答えを導き出す力を育てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
コーチングとはスポーツ・トレーニングにおける指導法のひとつ
コーチングとは、相手の話を聴き、観察や質問、提案などを通して相手自身に答えを引き出させて目的を達成させる指導法のことです。答えをすぐに教えたり、具体的な指示や命令をしたりするのではなく、相手が主体的に目的を達成できるように導くことで問題解決能力やモチベーションの向上を図ります。
こうしたコーチングの概念は世界共通であり、日本では90年代からビジネスの現場にも徐々に浸透していきました。また、コーチングは1対1のマンツーマンで実施し、相手の性格や能力、環境に合わせて指導を行うのが基本です。
コーチングは主体的に考え、自身で答えを導き出す能力を養うことに効果的ですが、成果を出すには時間がかかる傾向にあります。
スポーツ・トレーニングにおけるコーチングの目的
こうしたコーチングの概念は、テニス・サッカー・ゴルフ・水泳などスポーツの指導の場でも活用されています。従来の技術ややり方を教えることを「ティーチング」と呼び、こちらも全くの未経験者を短期的に技術向上させるには有効です。
しかし、ただ教えられるだけでは自主的に考える能力が育たず、コーチの指示が無くては動けなかったり、判断が遅くなったりといった弊害がでてきてしまうのです。
また、一律で指導される内容が自身の身体や能力に合っているとは限らず、モチベーションの低下に繋がることも危惧されます。
スポーツコーチングは、マンツーマンでの対話やコミュニケーションの中で、選手の自主性を促し、応用力や再現性を高めることが可能です。さらに、スポーツを通して養った問題解決能力や達成感は、やがて社会においても壁を乗り越える力や自ら答えを導き出して目的を達成する力となります。
コーチングのメリットとデメリット
コーチングにはもちろんデメリットもあり、メリットと合わせて知っておくことが重要です。メリットとデメリットはそれぞれ以下の通りとなっています。
【コーチングのメリット】
- 考える力を養うことで自発性や主体性が向上する
- 個性や可能性を引き出せる
- 学習能力や目的達成のための問題解決能力が向上する
- モチベーションが下がりにくい
【コーチングのデメリット】
- 成果が出るには時間がかかる
- 多人数を同時に育成は難しい
- 知識や経験などが全く無い場合は効率が悪い
コーチングはマンツーマンでの育成が基本となり、一人ひとりに合った指導が重要です。そのため、一度に多人数の育成は難しく、また目的達成のために自主的に考えることが求められるため、成果が出るには時間がかかる傾向にあります。
また、コーチングされる側にそのスポーツの知識や経験が全くない場合は、考えるための基礎的な知識がないため非効率的です。一方で、コーチングには画一的な指導ではなく、個々の個性や能力を伸ばしやすいメリットもあります。
自発的に考える力を養えば、応用力や再現性を伸ばしていくことができるのです。
スポーツ・トレーニングのコーチングは子育てにも活用可能
テニス・サッカー・ゴルフ・水泳の指導などで取り入れられているスポーツコーチングは、普段の子育てにおいても活用が可能です。主な共通点として、以下4点について解説します。
- 過程を重視した具体的な声かけ
- 適切な目標設定と長期的なゴールの設定
- 信頼関係を構築
- 客観的な視点でロジカルに問題解決を行う
スポーツコーチングは選手と良好な関係を築きながら、自発的に考えて成長を促していくことを目的としています。子育てとの共通点を押さえて、実践してみてはいかがでしょうか。
①過程を重視した具体的な声かけ
サッカーや水泳など、子供が良いプレーをしたときに「ナイスプレー」など褒めてあげることは重要ですが、より過程にフォーカスした具体的な褒め方をしてみてはいかがでしょうか。
褒めるときも叱るときも、能力や結果のみに言及した声かけではなく、努力の過程や行動内容について具体的に声かけをしてみましょう。
子供をコントロールするためではなく、自発的な行動を促すことが目的です。
②適切な目標設定と長期的なゴールの設定
子供は体の成長の個人差も大きく、その年齢でできる適切な目標を設定してあげることが重要です。スポーツのプレーにおいても、経験年数や習熟度によって指導内容は変わります。
「この年齢ならこのくらいできるはず」という固定観念に囚われず、現状を冷静に分析して達成できそうなラインの適切な目標設定をしていきましょう。
また、同時に長期的な成長目標を設定することも大切です。
例えば、サッカーやテニスなどでミスプレーをしたときに「ミスプレーを減らす」ことを目標にするとします。ミスプレーをした原因をすぐに教えるよりも、ミスをした原因を考えることにより、長期的には「どういうプレーをすればミスプレーを避けられるかを考える力」を養うことが可能です。
闇雲に思考させるのではなく、ゴールに向かって考えられるよう促していきましょう。
③信頼関係を構築
信頼関係を構築するには普段からの声かけだけではなく、ひとつの物事に一喜一憂せず、指導者や保護者が大きく構えておくことも重要です。
例えば、1プレーのミスに動揺しているようでは、選手も指導者の反応を気にせざるを得ません。
子育てにおいても同様で、堂々と立ち振る舞い、多少の出来事では動揺する様子を見せないことで安心感や信頼感を与えることが可能です。
子供に心の安定感を与えて、自主的な行動を許容する姿勢で取り組みます。
④客観的な視点でロジカルに問題解決
問題解決のためのコミュニケーションは、否定や批判から入らず客観的な視点で冷静に分析し、行動や考え方を変えられるよう促しましょう。
子供が何か叱られるような行動をとったとき、頭ごなしに叱ったり、罰を与えたりするのではなく、以下のような思考で取り組んでみてはいかがでしょうか。
- 何故その行動を取ったのか聴く
- その行動はこう見えていると否定や批判の言葉を交えず伝える
- それによって周囲はこういう風に感じると伝える
- その行動が何故問題なのかを伝える
- どうすれば同じことが起こらないかを質問や提案を交えて一緒に考える
批判や否定や反発を招き、話が生産性を欠く場合があります。冷静なコミュニケーションの中で、適切な行動や習慣を一緒に考える姿勢が重要です。
スポーツコーチングも子育ても一人ひとりに合わせた指導が重要
この記事では、スポーツ・トレーニングにおけるコーチングと、子育てへの活用方法を解説しました。スポーツや子育てにおいては、技術や知識だけでなく一人ひとりに合った自発的な成長を促していくことも重要です。
コーチングの概念では、自主的に考えることを習慣化させることにより、問題解決能力を養うことが可能になります。子育てにおける子供とのコミュニケーションに悩んでいる方は、ぜひコーチングの概念を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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