ソサイチってなに?ソサイチ(7人制)とサッカー(11人制)の違いをご紹介

ソサイチってなに?ソサイチ(7人制)とサッカー(11人制)の違いをご紹介

日本チームがアジア大会で優勝したこともあり、国内でもじわじわと認知度が上がっているスポーツ競技「ソサイチ」。7人制サッカーとも呼ばれており、プレーの展開が早く、一人ひとりが主体的に試合に関われるのが魅力です。11人制サッカーと比較しながら、ルールやコート規定の違い、ソサイチならではの魅力などをチェックしていきましょう。


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ソサイチってなに?

ソサイチってなに?ソサイチ(7人制)とサッカ前半後半ー(11人制)の違いをご紹介

近年国内での認知度も上がり、注目されはじめているスポーツ「ソサイチ」。“足を使ってボールを転がし、相手ゴールへのシュートを目指す”という点では11人制サッカーとほぼ同じですが、最大の特徴は通常のサッカーよりも少ない7人で行うこと。人数以外にも、コートの規格やルールなどにも大きな違いがあります。

ソサイチ発祥の地は、サッカー大国であるブラジル。1800年代半ばにイングランドで制定された近代サッカーよりも少し遅れて(起源については諸説あり)、1950年代にブラジルのリオデジャネイロで誕生しました。正式名称は社交的(社会的)サッカーを意味する「Football Society」で、ブラジルや日本ではSocietyのポルトガル語発音のままソサイチと呼ばれています。

2017年以降は日本国内でもリーグ大会やチーム発足が進み、男女ともに競技人数が増えています。2023年4月にはフィリピンやインドなどのアジア諸国が出場した大会「ASIA7S(アジアセブンス)」も開催され、日本チームが初代王者に輝きました。

ソサイチとサッカーの違い

ソサイチは7人制サッカーとも呼ばれますが、人数だけでなく、コートの規定やルールなどにも違いがあります。ここからはソサイチと一般的なサッカーとの違いを詳しく見ていきましょう。

コートの大きさ

ソサイチのコート規格は「ゴールライン(横幅)25〜35m、タッチライン(縦幅)45〜55m」と定められています。開催地や大会規模によっても異なりますが、世界的なサッカーの公式大会のコート規定が「ゴールライン45〜90m、タッチライン90〜120m」であることを考えると、全体的な広さは4分の1程度となっています。このほか、ゴールポストの大きさやセンターマークの大きさなどにも多少の違いがあります。

ソサイチ サッカー(国際大会)
コートの縦横幅 ゴールライン25〜35m、
タッチライン45〜55m
ゴールライン45〜90m、
タッチライン90〜120m
ゴールラインの太さ 10cm 12cm以内
センターマーク、
PKマーク
直径20cm 直径22cm
ゴールポスト 幅5×高さ2.15m 横幅7.32×高さ2.44m
表面の素材 人工芝、芝 人工芝、芝、人工芝+芝

ボールの規格

ルール整備の一環として、ソサイチでは日本ソサイチ連盟とMIKASAが共同開発した専用ボールが公認球として定められています。大きさはサッカーの公式試合で用いられる5号球と同じ「周囲68~70cm、直径約22cm」ですが、競技環境にマッチする跳ねづらい低反発仕様です。空気圧にも若干の違いがあり、サッカーボールの5号球が0.6〜1.1気圧であるのに対し、ソサイチ専用ボールでは0.6〜0.65気圧が推奨されています。

人数

ソサイチの最大の特徴ともいえるのが、ゴールキーパーを含めて「7人」の選手でプレイすること。ただしコートの広さや大会によって最低人数が決められており、最低4人が集まれば試合可能となっています。11人制サッカーよりもボールが回ってくる率も高く、全力でプレイできるのが大きな魅力です。

試合時間

ソサイチの試合時間は大会規模や選手の区分などによって異なり、国内の一般的な試合であれば前半後半それぞれ20分ずつ、国際試合では前半後半それぞれ25分ずつで行われます。前半後半それぞれ45分ずつで行われるサッカーと比較すると、2分の1程度の時間です。サッカーと同じく、前半と後半の間にはハーフタイムが設けられています。

ただし、アマチュアの大会では独自ルールが設けられるケースも。とくにリーグ大会の場合は待ち時間縮小のため、前後半7分ハーフやハーフタイムなしの10分試合なども採用されています。

主なルール

試合のルールにもソサイチとサッカーではさまざまな違いがあり、代表的な例が「オフサイド」の有無です。サッカーでは当たり前の「オフサイド(守備チームのゴールライン近くにいる後方から2人目の選手より前に、攻撃側のプレイヤーがいた場合の反則)」ですが、ソサイチでは反則適用はされずプレー続行となります。このほかのルールの違いについても、一覧で見ていきましょう。

ソサイチ サッカー
オフサイド なし。 あり。
オフサイド対象選手へパスが出された瞬間の場所にて、相手側の間接フリーキックで試合再開となる。
攻撃側によってボールがゴールラインを割ったときのゴールキック
(ソサイチではゴールクリアランス)
キーパーがボールを手で投げて再開する。 キーパーが足で蹴って再開する。
守備側によってボールがゴールラインを割ったときのコーナーキック
(ソサイチではコーナースロー)
コーナースローで再開され、直接ゴールは反則となる。 コーナーキックで再開され、直接ゴールも可能。
選手交代 いつでも自由に入れ替われ、人数や回数の制限はない。 選手交代は5名以内、交代回数は3回までの制限あり。審判に許可を得て交代する。
ボール保持時間による違反 <5秒以内に行わないと反則になるもの>

・スローイン
・ゴールクリアランス
・コーナースロー
・フリーキック

5秒以上経過して反則となった場合は、相手チームの同じ動きから再開となる
(例:フリーキック→相手チームの間接フリーキック)。

なし。
ゴールキーパーのボール保持時間による違反 インプレー時、自陣ではあらゆる状態下で5秒以上ボールを保持できない。
反則となった場合は、相手チームに間接フリーキックが与えられる。
なし。


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ソサイチ(7人制)の良いところ

ソサイチの魅力は、7人制であるために一人ひとりがボールに触れる時間が長いこと。11人制サッカーよりも集中力が求められ、よりダイナミックな動きが求められます。「サッカーよりも体力がいるのでは…」と心配される方もいるかもしれませんが、前述したとおりソサイチは交代の制限がなく、何度でも自由に交代できます。試合時間もサッカーより短いため、全力でプレーを楽しめますよ。

また、最低4人以上の選手で試合できるため、人数を集めやすく、練習環境を整えやすいのも魅力です。

サッカー(11人制)の良いところ

11人制サッカーならではの魅力は、個人の能力だけでなく、戦術的な要素も勝敗に大きく影響するところ。ルールによる縛りが少ないぶん自由度が高く、試合の進め方は百人百様。フォーメーションや攻めと守りの比率などを考えながら、臨機応変に対応していく面白さがあります。

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ソサイチにも公式の大会はある?

ソサイチってなに?ソサイチ(7人制)とサッカ前半後半ー(11人制)の違いをご紹介

現在全国でさまざまなソサイチの大会が行われており、日本一を決める大規模な公式大会も開催されています。その代表例が一般社団法人日本ソサイチ連盟が開催している「F7SL CHAMPIONS CUP」です。地域リーグを勝ち抜いてきた12チームが日本一をかけて戦います。2024年にも開催が予定されており、すでに全国のソサイチプレイヤーからの注目を集めています。アマチュア試合に慣れたチームは、公式大会にトライしてもいいですね!

7人制サッカー「ソサイチ」はサッカー初心者でもはじめやすい!

日本一を決める公式大会も開催され、今後ますます注目を集めそうな「ソサイチ」。11人制サッカーよりも少ない人数で、全力でプレーできるのが魅力です。難しいルールやサッカーほどの戦術スキルが必要ないため、サッカー初心者でもはじめやすくなっています。夢中になれるスポーツを探している方、新たな趣味を探している方はぜひトライしてみてはいかがでしょうか。


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