【体験レポ】かけっこの個別指導ってどんな感じ？レッスン内容や流れを紹介

この記事は幼稚園および小学校低学年〜中学年の子どもの親に向けて実施した、かけっこの個別指導のレッスン内容や効果をまとめた記事です。実際に体験した子どもの親の感想も伺いました。

かけっこがもっと速く走れるようになりたい子どもがいて、「個別指導って効果あるの？」と迷っていらっしゃるなら、ぜひ指導内容や受けた子どもの走り方やフォームの変化、親の感想を参考にしてみてください。

60分のかけっこ個別指導のメニュー紹介

2023年4月に東京都内の公園で実施した、プロコーチによるかけっこの個別指導の体験レポートです。コーチは世界ジュニア代表として世界大会に出場し、現役選手としてオリンピックをめざしながら子どもたちに走り方を教えている中澤優コーチ。参加したのは、小学校3年生の男の子と1年生の男の子、そして5歳の女の子の3人です。

個別指導は、

• 準備体操
• 鬼ごっこ
• フォームチェック
• 実際のレッスン
• もう一度鬼ごっこ

という流れ。１回目、２回目共に３０秒間に何回コーチにタッチができるか、をカウントします。１回目の鬼ごっこでは、小学３年生の男の子が２回タッチした回数が、指導前の記録となりました。

子どもたちのよく知っている「鬼ごっこ」からのスタートで、子どもたちの緊張感は一気にほぐれ、笑顔を見せながらコーチをみんなで追いかける様子が微笑ましい光景です。また具体的なタイムではなく、コーチにタッチができた回数を指標としbefore&afterを比較するというのも、シンプルで分かりやすいですね！

その後、指導前のそれぞれの子どもたちの走り方の癖をチェックし、次に、走るときに大切なポイントを４つ教えてもらいました。「まずは、体力があること。ここがベースです。そこからフォームやスタートの練習を積み重ねることで、かけっこは確実に速くなります！」と中澤コーチ。

• スタート時の姿勢・フォーム
• 腕振り
• もも上げ
• 走るときの姿勢・フォーム

の4つがフォームや姿勢の面では特に大切とのことでした。

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60分かけっこ個別指導の詳細内容介

「もっと速く走れるようになりたい」「5月の運動会のかけっこに備えたい」との思いで参加した個別指導。どんな指導を受けたのか、個別指導の指導内容をご紹介します。

走りチェック

まずは現状把握ということで、１人ずつ走り方のチェックから。子ども自身がフォームを把握するというよりは、コーチが、子どもそれぞれの姿勢や腕の振り方、足の上げ方など走り方の癖を把握し指導の方向性を決めるためのチェックのようでした。

スタート時の姿勢・フォームの練習

速く走るための4つのポイントを順番に練習していきます。まずは姿勢の練習から。

「スタートの姿勢はとても大切です！足と腕が反対だったり、重心が後ろだったりすると、スタートの時点で出遅れてしまいます！」と中澤先生。

• スタートしやすい前傾姿勢を取ること
• 体の重心
• 前に出した足と後ろ足の幅や腕の位置
• 拳の握り方

などを「ダメな例をやるよ〜！」とあえてオーバーにNGな姿勢をやって見せることで、子どもたちも納得している様子でした。

腕振り

速く走るためのポイント２つ目は腕をできるだけ速く振ることです。腕を速く振ればその分、足の回転が速くなります。「生卵をつぶさないくらいの握り具合で〜」など子どもにも伝わりやすい表現を使うことで、子どもたちも力み過ぎず、自然にフォームを習得することができているようでした。

もも上げ

速く走るポイントの3つ目は、足の接地のタイミングと、接地の際に力を逃さず地面に伝えることです。力強く地面を蹴るとその反動で、地面から押し返される力が働き体が前に進みます。もも上げの練習は、太ももの筋肉を鍛え蹴る力を強くするためにも最適ですし、

• 足の接地のタイミングを向上させること
• 足をしっかりと胸に向けて引き上げる練習にもなる
• 走る際のリズムの習得

にも効果的とのことです。足をどのラインで引き上げると良いのか、そのときの目線や体幹などについても指導をされていました。

走るときの姿勢・フォーム

速く走るためのポイント4つ目は走る時の姿勢・フォームです。

スタート時の姿勢や、もも上げ、手の振りの指導内容を思い出しながら、実際に走ってみます。個々の練習ではできていたものも、実際に「走る」となると元のフォームに戻ってしまうことも多いそうです。意図的に最適な歩幅に固定するために、身長に合わせてマーカーを利用し、体で歩幅を覚えるような取り組みをされていたのも「さすが！」という印象でした。

体験して感じた３つの個別指導の良いところ

１：仲良く楽しく！やりたい気持ちを引き出してくれる

初めて会うコーチに緊張の面持ちで参加した子どもたち。しかし1対3で制限時間30秒内に何回先生をタッチできるかという鬼ごっこで、子どもたちの緊張は一気にほぐれて打ち解けた様子。先生は練習を強制することはなく、興味を持たせ、やりたいと集まってきたら、教えてチャレンジさせるスタイルだったので、レッスンはずっと朗らかで楽しい雰囲気。子どもたちのやる気を上手に引き出していました。

2：ダメな例も見て走る姿勢が劇的改善

腕の振りや走る姿勢など、4つのポイントを順番に練習したので、子どもも理解しやすく、記憶に残った様子。子ども一人ひとりの癖を見ながら指導してくれます。良い例とともに、悪い例も見せてくれることで理解が深まり、たった60分のレッスンで劇的にフォームが改善しました。腕の振り、角度、足の上げ方、歩幅など、個別指導だからこそ、子どもの癖を見たうえで適切な指導が可能になります。

３：自然と体が動く練習メニュー

単に「大股で走らないようにしよう」と説明するだけでなく、年齢や身長に合わせて走る幅を一定にするためにマーカーをおいてその間を走る練習をすることで、自然と正しい歩幅を体が覚えるような練習メニューになっていました。

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参加されたお子さんの親子さんからのご感想

体験を受けた子どもの親はどんな感想を持ったのでしょうか？いくつかご紹介します。

短い時間で確実にフォームがきれいになりました

普段はあまり運動せず、かけっこが苦手な小3の男の子の母です。速く走れるようになりたいという気持ちもある良いタイミングで受けさせがいがありました。先生の指導をしっかり聞いて理解し、背筋が伸び、膝もしっかり上がって綺麗な前傾姿勢からのスタートと、短い時間で確実にフォームが綺麗になったと実感しています。体育の授業や運動会が楽しみです。

安心して任せられました

先生は朗らかな人柄で、素人から見ても足取り軽やかで速く、安心して任せられました。子どもも「先生速かった！」と尊敬しており、よりレッスンに真剣に取り組めたと思います。

強制せず、やりたい気持ちを引き出してくれる

小学校1年の息子と、年長の娘に個別レッスンを受けさせました。強制することなく、自然と興味を持たせ、やりたい気持ちを上手に引き出してくれました。途中で集中力が切れて遊んでしまうこともありましたが、無理強いせず、楽しく取り組めていました。親の方で走り方のポイントを理解できたので、運動会の練習で役立てたいと思います。

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個別だから上達も早い！2~3回の利用で定着も

かけっこの個別指導では、子ども一人ひとりの走り方の癖などをチェックしたうえで、腕振りや姿勢、スタートの仕方などの各要素を、見本を見せながらわかりやすく教えてくれるので、1回の個別指導でもフォームの改善など劇的な変化を感じられます。

しかし時間がたてばせっかく学んだ正しいフォームを忘れてしまうことも。フォームを見直したり、定着の意味でも2〜3回個別指導を受けることで、フォームを自分のものにし速く走れるようになります。プロのコーチから直接個別に指導をしてもらうことは、「あんな風にもっと速く走れるようになりたい」、と子どものモチベーションアップにもつながるでしょう。そして速く走れるようになれば自信がつき、走ることだけでなく、さまざまなことにも積極的に挑戦する姿勢が身につくかもしれません。

ぜひ上手に個別指導を取り入れ、子どもに楽しく実力と自信をつけさせてあげてください。