クロールの泳ぎ方と息継ぎ&バタ足のコツ・小学生もみるみる上達する練習方法・トレーニング方法

クロールの泳ぎ方と息継ぎ&バタ足のコツ・小学生もみるみる上達する練習方法・トレーニング方法

新型コロナウイルスの流行後、子どもの水泳の機会が減ってしまって心配する小学生の保護者も多いのではないでしょうか。今回は、クロールを泳ぐときの姿勢から腕のかき方、キックや息継ぎなどのコツ、自宅での練習法、プールでの練習の順番を解説しています。水泳の苦手意識を植え付けず、上達を目指すための家庭での練習法を、プロのスイミングコーチに聞きました。この記事を読んで、ぜひクロールの上達を目指してみてください。

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小学生の4割は水が苦手になってしまう

新型コロナウイルスの流行後、感染対策を考慮した授業の要請があり、学校教育の水泳指導の機会が減りました。感染対策として、休暇中にプールに遊びに行く機会が減ったというご家庭も多いのではないでしょうか。

参考:スポーツ庁「学校の水泳授業における感染症対策について

2022年、多くの自治体で水泳授業が再開しましたが、泳ぎに対する苦手意識を感じる生徒もいます。実際、小学校の授業で「水泳」の授業があるにもかかわらず、「水が苦手」という小学生が4割もいるというデータがあります。水を苦手と感じさせないためには、幼いころから水に慣れさせることが重要です。

参考:PR TIMES

一方、小学校に入る前に泳げるようになった子どもは全体の半分程度いて、一世代前と比較して2倍に増えたというデータもあります。これは学校以外で水泳の練習をする家庭が増えていることがうかがえる結果です。そこで本記事では、子どもに苦手意識を持たせずに水泳、クロールを楽しく上達させるために、島谷康弘コーチ森隆弘コーチ田村桃夏コーチ岩永文幸コーチ伊藤健太コーチ友常彩紀コーチ小林美奈コーチ大木涼平コーチ森田智己コーチ加藤ゆかコーチ松本弥生コーチ佐藤茂則コーチ含む計15人のスイミングコーチに対するアンケート結果をもとにした、家でできる練習をご紹介します。

プロが教える、小学生が上達するクロールの4つのコツ

小学生が上達するクロールの4つのコツ

学校教育では、泳ぎを教えはじめるのは小学校高学年のときで、クロールが一般的です。スイミングコーチへのアンケート結果によると、クロールのコツは大きく4つに分けられます。

参考:学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」 第3章 技能指導の要点(1)

正しい姿勢

クロールの上達に最も重要なのは、正しい姿勢です。

お腹に力を入れて腹圧をかけ続け、頭が上がりすぎないように目線をおへそに向けることが、クロールの正しい姿勢のポイントです。首の後ろを伸ばすように意識すると、体が水面と水平になります。前方に伸ばしている手を下げないようにすることで、水中でも楽に浮くことができます。

そして、クロールをするときは、腕を回したりバタ足をしたりしても軸が曲がらないように、体をまっすぐ保つように意識しましょう。

また、スイミングコーチへのアンケートの結果、67%のコーチが、水泳が苦手な子どもは「力みすぎている」と答えています。クロールは力みすぎずにけのびの姿勢をとることがポイントにもなります。

腕を大きく回す

クロールの推進力に重要なのが腕です。肩甲骨を柔らかく動かし、腕を大きく回すことがコツになります。腕は大きく回しますが、自分の体の近くをかくように意識します。前から後ろまで、手のひらでたくさんの水を押すイメージで腕を大きく回すのもポイントです。入水位置は内側に入らないよう、肩幅の延長線上で水に入るイメージでバランスを取りましょう。

キックをリズムよく打ち続ける

キックの主な役割は、体のバランスを保つことです。呼吸のときにもキックを止めず、リズムよく打ち続けることが大事なので、脚の動きでバランスをとることを意識すると良いでしょう。足首を柔軟に保てるようストレッチをすると、より安定した泳ぎにつながります。

バタ足は水泳の基本的な動きなので、バタ足が上達すると水泳がもっと上手になります。

息継ぎのフォーム

息継ぎは多くの子どもがつまずく原因になります。コーチへのアンケートでも、73%のコーチが、子どもが水泳を苦手になってしまう原因として息継ぎが下手なことをあげています。

息継ぎのやり方は、水中で鼻から長く息を吐くようにし、顔を上げたときに「ぱっ」と口で息を吸います。息を吐ききることでしっかり息を吸えるので、息を吐くことを強く意識することが重要です。

息継ぎは顔を水上に出すのではなく、反対側の肩を下げるように意識することで顔が水上に向くようにします。顔を上げすぎると体が沈んでしまうので、腕と頭が離れないように息継ぎをするのがポイントです。

自宅でも練習すれば、小学生のクロールは上達のチャンスがある!

アンケート結果では、スイミングコーチの86%が自宅でできる練習があると答えています。ここでは、自宅でできる練習方法を具体的に紹介します。

初心者にはお風呂で息継ぎの練習

クロールは、息継ぎがポイントです。クロールの息継ぎが上手くなるためには、水中で息を吐ききる練習をすることが重要です。水がまだ苦手な子どもの場合は、お風呂に入って「ブクブクぱっ!」の練習からはじめてみましょう。湯船の中で座り、口を閉じた状態で目から下をお湯の中に沈めて鼻からブクブクと息を吐き、口を水面から出してぱっと開ける練習です。水に慣れてきたら、泳ぐときのように顔全体を水につけて息継ぎの練習をしましょう。

姿勢の練習や体幹トレーニング

クロールには姿勢の練習が重要です。水中での姿勢を保てないと沈んでしまうので、自宅では楽に浮く姿勢の練習をしましょう。

壁に背中をつけて立ち、壁と背中の隙間を埋めるようにお腹に力を入れます。これが腹圧を入れる姿勢です。このような体幹トレーニングを自宅で行うと、クロールの姿勢を保つ練習になります。

フォームの確認とイメージトレーニング

自宅でできる重要な練習が、イメージトレーニングです。shadow swim(シャドースイム)とも呼ばれます。

1人で行う場合には、鏡の前で自分の泳ぎの姿勢を可視化できるようにし、フォームの確認をします。

2人で行う場合には動画を撮影し、それを見ながら頭の中でイメージして動いてみる、といった練習が有効です。

肩甲骨と足首のストレッチ

肩甲骨をストレッチし、肩の可動域を広げると、大きく腕を回すことができます。また、足首を伸ばしてキックができるようにすることも、推進力を伸ばすために重要です。自宅でできる足首のストレッチを取り入れながら、柔軟性を高めておきましょう。

プロがおすすめする、小学生のクロールの練習の順番は?

小学生のクロールの練習の順番

プロのスイミングコーチは、一つひとつの動きをバラバラに練習し、順番に確認してからつなげていく方法を推奨しています。ここでは親子でできるクロールの練習方法を3つの手順にわけてご紹介します。

1. けのびの練習や陸での姿勢作りからはじめる

アンケートの結果、コーチの半分くらいが、いきなりクロールの泳法から練習をはじめるのではなく、けのびで浮く姿勢の練習や、陸でクロールの正しい姿勢を身につける練習から行うと答えました。クロールを上達させるためには正しい姿勢をとることとイメージを頭に入れることがいかに重要であるかがわかりますね。

2. ビート板でキックの練習の後、けのびキック

まずビート板を使ってキックの形を確認します。アンケートでは、陸でキックの形を確認すると答えたコーチもいました。

次に、ビート板なしでのキックです。キックでバランスをとって浮くことができるように練習をしていきます。

3.  腕の回し方と息継ぎ練習

腕の回し方については、陸で形を練習する、ウキをつけて腕だけで進む練習をする、ビート板を使って片手でクロールの練習をする、などコーチによってさまざまな練習方法があります。親子で取り組みやすい方法を試してみてはいかがでしょうか。お子さんの上達具合にはどの練習が合っているかわからないときは、プロのコーチに頼って見るのも手です。

呼吸の不安があると水泳への苦手意識を植え付けてしまうことになるため、息継ぎの練習は、いずれのコーチも最後にすることをおすすめしていました。息継ぎができないと苦しくなってしまうという心配から早く習得してほしいと思う親も多いですが、ここを急ぐと水泳が嫌いになってしまう可能性があることがコーチの意見でわかりますね。

小学生のクロール上達のため、マンツーマンレッスンを受けてみよう!

小学生がクロールを上達するためのコツ、自宅での練習方法、プールでの練習方法を紹介しました。「上達のためのポイントが多くて、実際に練習させてみたくなった」という前向きな感想を持った方や「自分で本当にできるかどうか不安」と心配になった方もいるかもしれません。そんな方には、プロのコーチによるマンツーマンレッスンがおすすめです。クロールの上達のためには多くの段階があり、つまずく部分は人それぞれです。ぜひ小学生のうちに効果的なレッスンを受け、クロールを上達させてみませんか?


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