平泳ぎの泳ぎ方とキックのコツ・小学生もみるみる上達する練習方法・トレーニング方法
小学校高学年になると、水泳の授業で平泳ぎを教わります。平泳ぎは動きが難しく、苦手意識を持ってしまう子どももいます。親としては苦手が増えてしまったり、学校の授業についていけなくなってしまうのは心配ですね。今回、プロのスイミングコーチにアンケートをとり、平泳ぎが苦手になる原因、上達する練習方法と上達のコツを徹底解説しました。ぜひ、参考にして平泳ぎを練習してみてください。
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目次
平泳ぎに苦手意識を持つ子どもは多い
平泳ぎは一般的な泳ぎ方でありながら、水中での抵抗が大きいなどの特徴があります。その特徴ゆえ、初心者にとっては、なかなか進まない、キックが難しい、手足のタイミングが合わないなどの悩みを持ちやすい泳ぎ方です。
文部科学省によると、平泳ぎは両手両足を同時に動かすので水中を進む感覚がつかみやすい泳ぎ方とされています。学習要領では、小学校の高学年で教えることとなっています。ところが平泳ぎは手足の動きを連動させるのが難しく、特にキックに苦手意識を持つ子どもが多いようです。
参考:
1、文部科学省
2、学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引(三訂版)」
本記事では、島谷康弘コーチ、森隆弘コーチ、田村桃夏コーチ、岩永文幸コーチ、伊藤健太コーチ、友常彩紀コーチ、小林美奈コーチ、大木涼平コーチ、森田智己コーチ、加藤ゆかコーチ、松本弥生コーチ、佐藤茂則コーチ含む計15名のスイミングコーチに平泳ぎのコツ、練習方法をアンケートした結果をもとに小学生が平泳ぎを上達できる方法を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
小学生が平泳ぎを苦手になる原因は足の動きがポイント
平泳ぎがうまくできない原因を、プロのスイミングコーチに答えてもらいました。まとめて解説します。
第一位は足の動き
平泳ぎがうまくできない原因として、80%ものコーチが足の動きが下手なことと答えています。特に、足が「あおり足」と呼ばれる形になってしまう子どもが多くみられるとのことです。あおり足とは、足首の力が抜けてしまい、足の甲で蹴ってしまう状態のことです。これを直すことが平泳ぎの上達のポイントとなります。
第二位は手と足のタイミングが合わないこと
平泳ぎが苦手になってしまう原因の第二位は、手と足のタイミングが合わないことです。
67%のコーチが手足のタイミングを原因に挙げています。平泳ぎは抵抗の大きい泳ぎ方なので、手足のタイミングが合わないとなかなか進まずに疲れてしまいます。
姿勢の保ち方も原因のひとつ
力みすぎてしまう、上体が反って足が沈んでしまう、お腹に力が入らず腹圧が抜けてしまう、といった姿勢の保ち方の問題もあげられています。キックの後のけのびの姿勢、伸びる時間をしっかりとることがポイントになります。
ほかにも、息継ぎがうまくいっていないことが原因としてあげられます。
小学生が平泳ぎを上達させるコツは?
小学生が平泳ぎを上達させるコツを、スイミングコーチに教えてもらいました。このコツをおさえれば、平泳ぎを上達させるきっかけをつかめるはずです。
抵抗を受けない姿勢
平泳ぎは抵抗を受けやすい泳ぎ方です。この抵抗をいかに抑えるかが重要になってきます。けのびの姿勢(ストリームライン)が一番抵抗を受けない姿勢なので、けのびの姿勢が必要になります。そのため、腹圧を抜かずに体をまっすぐに保つ姿勢を身につけ、平泳ぎ中にもこの姿勢を作ることがポイントです。
あおり足を直し、足の裏で水を蹴る
平泳ぎの推進力は、大部分を足の動きが占めています。足が正しい動きでキックできると、効率よく泳げるようになります。
平泳ぎのキックは足の裏で水を蹴るのが特徴です。そのため、足首をまげて足の裏を真後ろに向ける姿勢を作ることが重要になります。足全体は膝を開きすぎないように曲げ、かかとをおしりに近づける姿勢から、膝から下で大きな円を描くようにけのびの姿勢に移行します。
蹴り終わったら、体全体を伸ばしたままけのびの姿勢を数秒キープします。このけのびの姿勢の際に顔が前を向くと足が下がってしまうので、おへそを見るようにしてお腹に力を入れます。
手足を同時に動かさない
平泳ぎを泳ぐとき、手足を動かすタイミングを合わせることを難しく感じる子どもが多いです。さらに、この動きにタイミングよく息継ぎを重ねなければいけないので、一層難しくなってしまいます。
手は前に伸ばした姿勢から手のひらを外に向けて開き、水を外に押し出すイメージでかきます。手を大きく横に開こうとするとひじが後ろに行ってしまい、手が止まってしまいがちです。ひじを引きすぎないように、呼吸のタイミングで体の前でひじを合わせて脇をしめるようにしましょう。
手と足を同時に動かすのではなく、手をかきはじめてから足をひきつけるのがコツです。
プロおすすめ!小学生が平泳ぎを上達させるための練習法!
プロのスイミングコーチへのアンケートで、おすすめの練習の方法、順番を聞くことができました。結果をもとに解説します。
キックの練習に重点を置く
どのコーチにも共通しているのはキックの練習に重点を置き、時間を割くという点です。コーチの中には「ひたすらキックの練習」「キックで平泳ぎの8割が決まる」というコメントをしたコーチもいました。
蹴りだしの瞬間の形、つまり膝と足首を曲げてかかとをお尻に引き寄せた形が最も重要で、この動きや姿勢を時間をかけて習得するという意見が多数見られました。練習では、平泳ぎ特有の動きと姿勢を習得してから、ビート板でキックの練習をするのがおすすめです。
ストローク(けのび)の練習をする
次に多かった意見として、けのびの練習を行うというものがありました。けのびを習得したら、キックからけのびの流れをつなげて行うとのことです。キックからけのびまでの足の動きが、いかに重要視されているかがよくわかります。けのびの練習の中で重視されているのは、目線と姿勢でした。
手のかき方と息継ぎをつなげる
手のかき方は実際に泳ぐ前に、その場で立って練習するという意見がいくつか見られました。
立って練習をして大きく腕を回す形ができた後は、次のような練習を行うとのことです。
- 息継ぎと手の動きのタイミングを合わせる練習をする
- 手と足のタイミングを合わせる練習をする
最後にすべてを合わせて練習をしていきます。
平泳ぎは何歳くらいから泳げる?
平泳ぎはクロールよりも学校の授業などで時間をかけない傾向にあります。取り組む時間が少ないと、ひと夏で習得できなかったり、難しく感じたり、苦手意識を持つ原因になります。
コーチへのアンケートでは、平泳ぎが泳げるようになる年齢は少しクロールよりも遅く、5〜8歳という回答が多くありました。もちろん個人差もありますが、クロールに比べて平泳ぎを習得するには理解力と取り組む時間が必要ということを示しています。
小学生の平泳ぎ上達にはマンツーマンレッスンがおすすめ
小学生が平泳ぎを上達するためのコツ、練習法を説明してきました。平泳ぎの習得には、姿勢やキックの形の丁寧な指導が有効です。子どもに平泳ぎを教えるのは難しいと感じた方もいるのではないでしょうか。息継ぎのタイミングやキックの形など、大事なところで間違った癖がついてしまうのも避けたいものです。小学生が平泳ぎを上達させる近道は、プロのマンツーマンレッスンです。マンツーマンレッスンなら、子ども一人ひとりの習熟度に合わせて丁寧な指導を受けることができます。ぜひ、プロのコーチによるマンツーマンレッスンで小学生の平泳ぎを上達させましょう!
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