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子どもの運動嫌いの原因は完璧主義?「どうせできないからやらない」をなくすには

子どもの運動嫌いの原因は完璧主義?「どうせできないからやらない」をなくすには

子どもにスポーツの習い事を検討しているけれど、運動嫌いで困っている方もいるのではないでしょうか。子どもが運動嫌いになる原因はさまざまですが、完璧主義という子どもの特性や思考が関わっている場合もあります。

本記事では、子どもの完璧主義を和らげるための解決策について解説しています。完璧主義の子どもに見られる特徴についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。


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子どもの運動嫌いの原因は完璧主義かも?

子どもの運動嫌いの原因は完璧主義?「どうせできないからやらない」をなくすには

学校では体育の授業や運動会もあり、運動することは避けて通れません。さらに運動をすることで体力がついたり、精神的な成長につながったりとさまざまな効果が期待できるため、親としてはできれば運動嫌いになってほしくないものですよね。

スポーツ庁実施の「令和5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 」によると、運動やスポーツをすることが嫌い、もしくはやや嫌いと回答した小学生男子は全体の7.1%、小学生女子は14.3%という結果が出ています。このデータからもわかるように、運動を嫌がる子どもは一定数いるようです。

では、子どもが「運動が嫌い、苦手」と感じているのはなぜなのでしょうか。

「疲れるから」「運動経験があまりないから」などいろいろな理由が考えられますが、お子さんの完璧主義が理由の場合もあります。

完璧主義と聞くと、最後まで手を抜かずに取り組む責任感の強さを持った人というように、良いイメージを抱いている方も多いかもしれません。しかし、完璧主義の子どもは理想が高かったり、他人に認めてほしいという想いを持っていたりします。

そのため、運動することに対して「失敗したらどうしよう……」「友だちの前で失敗したくない」「失敗するなら最初からしない方がマシ」と考えてしまうことも多いようです。

このような感情から挑戦することを避けるようになると成功体験が不足し、自己肯定感の低下に繋がる恐れもあります。そうならないためには、完璧主義を和らげられるよう周りのフォローが大切となります。

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完璧主義を和らげるための5つの解決策

子どもの運動嫌いの原因は完璧主義?「どうせできないからやらない」をなくすには

「失敗するのが恥ずかしい!」「できないからやりたくない」と苦手な運動を避けてしまうお子さんのために、ここでは完璧主義を和らげる5つの解決策を提案します。お子さんの緊張や心配に寄り添うために、次の内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。

小さな成功体験を積み重ねる

完璧主義の子どもには、小さな成功体験を積み重ね、「自分もできる」と自信を芽生えさせてあげることが大切です。成功体験を積むため、はじめは簡単な運動からはじめて目標を小分けにし、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。

そして、その都度「できたね!」「よく頑張ったね」と、前向きな言葉を掛けてあげてください。些細なことであっても、成功体験を積み重ねていく中で自信や喜びが生まれ、自己肯定感にも繋がっていきます。

楽しさを強調する

運動することが苦手な完璧主義の子どもにとっては、「自分のせいでチームが負けたらどうしよう」という想いから、勝ち負けのある競技を苦痛に感じることもあります。このような場合は、サイクリングやダンス、水泳など自分のペースで取り組めるスポーツや運動要素を取り入れた遊びを通じて、体を動かすこと自体の楽しさを教えてあげましょう。「体育は苦手だけれど、体を動かすことはそれほど嫌いじゃないかも…」と気付きを与えてあげられるかもしれません。

失敗を肯定してあげる環境作り

失敗したとき、まずは子どもの悔しい気持ちをしっかり受け止めてあげましょう。そして「失敗しても大丈夫」「完璧にできなくてもいいんだよ」と、気持ちが和らぐような声かけをしてあげてください。

また、挑戦したこと自体を評価する姿勢も大切です。結果にこだわる完璧主義の子どもには、取り組んだ過程に注目した声掛けをして子どもの視点を変えてあげられるようにサポートしましょう。

個人の成長に焦点を当てる

完璧主義を和らげるためには、他人との比較ではなく、子ども自身が以前の自分よりも成長できたという実感を持てるようになることも重要です。多くの子どもは、自分自身の成長に気付けていないものです。親が「前より上手にできるようになったね」と声を掛けてあげることによって、過去の自分を振り返って成長を実感できるようになります。そして、その達成感が「楽しい」「嬉しい」といったポジティブな感情へと繋がっていきます。

集団スポーツを選ぶ

小学校の体育の授業ではさまざまなスポーツや運動に取り組みますが、完璧主義の子どもにとって、特に苦手意識を持ちやすいのが跳び箱やマット運動です。一人ひとりの演技に注目が集まるため「みんなの前で失敗したらどうしよう、恥ずかしい」という気持ちが高まり、運動嫌いの原因になりやすいのです。

その点、集団で行うスポーツは、個人スポーツよりも展開が早く、個々のプレーは注目されにくいため、あまり人目を気にすることなく取り組めます。運動系の習い事を検討している場合は、サッカーやバスケットボールなど大勢で取り組む競技を選んでみるのもひとつの手です。

個人指導なら完璧主義や運動嫌いの子どもに寄り添った指導が叶う!

子どもに過度なプレッシャーを与えず、そして失敗を恐れない姿勢を身に付けさせるためには、子どもの気持ちに寄り添いながらサポートしていくことが求められます。完璧主義は、すぐに変えられるものではありません。完璧でなくても良いことを、少しずつ時間をかけて伝えていくことが重要です。そして親だけでなく、まわりの大人たちが「そのままでいいんだよ」「失敗しても大丈夫だよ」と受け入れてあげられれば、より子どもは安心して成長していけるのではないでしょうか。

そんな環境を作ってあげるためには、スポーツの個人指導を利用してみるのも方法のひとつです。スポーツを教える高いスキルを持ったプロコーチやアスリートが多く在籍するドリームコーチングでは、子どもの運動能力や性格、発育などに合わせた指導が可能です。お子さんのために組まれた独自のカリキュラムで小さな成功体験を積み重ねていけば、自信が持てるようになり運動嫌いも克服できるかもしれません。また単発でレッスンを受講することもできるため、いくつか試してみてお子さんに合った競技を見つけてみるのも良いですね。

完璧主義の子どもにはありのままを認めてあげることが運動嫌い解決のカギに

過度な完璧主義の子どもは、運動嫌いになってしまうだけでなく、チャレンジ精神や柔軟な考え方などを備えていない大人になってしまう可能性もあります。完璧主義を和らげてあげられるよう、まずは周囲の大人が接し方を工夫し、小さな成功体験を積み重ねられるような練習方法にしてみることからはじめてみましょう。

完璧主義の子どもは自己肯定感が低いケースが多いため、ありのままを受け止めて認めてあげることが大切です。できなかったことが少しずつできるようになっていく成長の過程をいっしょに楽しみながら、取り組んでみてくださいね。


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