「中学生になってシュートが入らなくなった」「以前はたくさんヒットを打てたのに、空振りが増えてしまった」と悩んでいるお子さんや保護者の方も多いのではないでしょうか。それは成長期によって一時的に起こる現象「思春期不器用」が原因かもしれません。

本記事では、思春期不器用とはなにか、その時期に行うべき保護者の対応について解説します。成長期の体の変化に戸惑う中学生に対し、スポーツの個別指導を行うコーチも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

中学生になったら小学生のときよりスポーツが下手になった？

「中学生になってから、動作が鈍くなった」「あんなに得意だったスポーツが、小学生のときより技術が落ちた気がする」などお子さんが中学生になってから、体の動きに変化を感じる保護者の方が多いようです。

小学生のときは練習を重ねた分スキルアップし、さまざまな動きを習得していた我が子の突然のスランプ。

以前ならできていたことが突然できなくなるなど、動きがぎこちなくなっている状況に直面すると、ついつい反抗期特有の反発心や、意欲の低下に原因を探りがちになります。そんな子どもの動きの鈍さを見ると、親が不安を感じイライラしてしまうこともあるのではないでしょうか。

そして何より「できていたことができなくなってしまった」ことで、一番つらいのはお子さん本人。今までチームを引っ張っていくエースストライカーだったのに、試合中の大事な場面でゴールを決められない……。そのような状況に苦しんでいる子どもの姿を見ると、良い打開策はないかと試行錯誤したくなると思います。

もしかしたら、それは成長期の子どもに動きの変化が起こる原因といわれている「思春期不器用」が原因かもしれません。体が大きく成長する思春期特有の現象であり、成長とともにおさまっていくことから、過度な心配は不要といわれています。

思春期不器用とは

スポーツをしているお子さんが成長期を迎える「痛みはないが体が重く感じる」「以前のように思いどおりに体が動かせない」など、一時的に体の動きに変化が生じることがあります。この現象を「思春期不器用」または「クラムジー」と呼びます。このような子どもの動きの変化は「成長期」による体の急激な変化により起こる感覚のズレが原因になることが多く、成長が緩やかになるとおさまる傾向にあります。決してお子さんの技術レベルが落ちたわけでも、やる気がなくなったわけでもありません。

一時的に体の動きが鈍くなった子どもに対し練習の強要や無理をさせると、怪我のリスクが高まってしまう場合も。子どもの健やかな成長のため、保護者や指導者は思春期不器用への理解をしっかりと深めていく必要があります。

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うちの子は思春期不器用かも？中学生の親ができることとは

思春期不器用は病気ではなく一時的に起きる現象のため、特別なことをする必要はありません。ついつい改善を先走り、負荷のかかるトレーニングをしたり、新しい技術や動きを覚えさせたくなりますが、無理は禁物。動きの鈍さや違和感を直そうと、必要以上に神経質にならないことも大切です。

しかし、成長が緩やかになるのを待つしかないとはいえ、体づくりのために何かできることはないかと考える保護者の方も多いでしょう。

中学生は、呼吸器や循環器が特に発達する年代にあたるため「持久力」を鍛えるにはベストタイミングです。このチャンスを利用して、長距離ランニングやウォーキング、水泳など持久力を高めるスポーツへのチャレンジがおすすめ！本人のストレス解消にも役立つため、この困難な時期を乗り越える最適な方法といえるでしょう。

不調のストレス解消にも！無理せずできることをしよう

「中学生が新しい習い事をはじめるのは少しハードルが高い」という場合には、単発で利用できるドリームコーチングの個別指導がおすすめです。

怪我をしにくいランニングのフォームや、泳ぎ方などをプロのコーチからマンツーマンレッスンで学べます。また、思春期不器用が現れやすいといわれている、サッカーやバスケ、野球などのスポーツも、プロの個別指導を受け、体の使い方を相談するのも良いでしょう。

そのほか、運動神経の発達や体力づくりを目的とした「コーディネーショントレーニング」を受講し、運動パフォーマンスの向上を目指すのもおすすめです。

ここで、中学生向けにスポーツの個別指導を行っているプロのコーチを種目別にご紹介します。

ランニングアドバイザー・市川美歩コーチに学ぶ「持久走が得意になるレッスン」

市川美歩コーチは、中学から陸上競技をはじめ、インターハイ、駅伝、マラソンなどオールラウンド
ランナーとして活躍された実績の持ち主です。現在は、ランニングクラブの代表として、さまざまな世代の方の「走り」をサポートしています。

市川コーチが教えてくれるのは「長く走るときのコツ」。これを体得すれば、長時間の運動にも耐えられる持久力が備わり、体力の向上を目指せます。

市川コーチのレッスンを受けた方からは「走り方が見違えるほど変化した」「たった1回のレッスンで走る感覚が大きく変化し、軽やかに楽に走る方法を体得できた」など、単発レッスンの受講で驚くほどの変化を実感した口コミが多く寄せられています。

ランニングアドバイザーから、長く走れるコツを学びたい方はこちら

「楽に速く！効率の良い泳ぎを目指そう」元トライアスロン選手・江成みなみコーチ

小学生の頃に水泳をはじめ、中学では陸上と競泳を並行して行っていた江成みなみコーチ。大学生のときに、どちらも活かせるトライアスロンの道に進みました。現在は、キッズスイミングスクールのコーチとして、子どもたちに水泳を楽しむレッスンを行っています。

効率的な泳ぎ方を目指せる江成コーチのレッスンは、基本姿勢を重視した内容で、初心者でもチャレンジ可能。江成コーチのレッスンを受けたお子さんの保護者の方からは「フィードバックが丁寧で、理路整然としていてわかりやすい」「子どもの様子をしっかり見ながら臨機応変に指導してくれるため、集中力が続く」など、江成コーチの丁寧な指導に対する口コミが数多く寄せられています。

水泳の基礎を学び持久力を高めよう！元トライアスロン選手のレッスンを受講したい方はこちら

「考えるサッカー」をはじめてみよう！現役ビーチサッカー選手・服部大樹コーチ

会社員として働きながら現役のビーチサッカープレーヤーとして活動している服部大樹コーチ。小学生でサッカーをはじめ、Jリーグでの活躍経験もあります。

服部コーチは、運動能力向上を目的とした基礎運動にあわせて、サッカー上達に欠かせない「考える力」を育むトレーニングを実施。コーディネーショントレーニングの知識を用いて、体を思いどおりに動かすことを目指した練習メニューを提供しています。

服部コーチのレッスンを受講したお子さんの保護者の方からは「動きのクセや改善すべき点をわかりやすく説明してくれるので、課題が明確になった」「子どものレベルに応じて、トレーニング内容をその都度調節してくれる」「親が気づけなかった課題に気づかせてくれた」などの声が寄せられています。

現役ビーチサッカー選手から「考えるサッカー」を学びたい方はこちら

バスケの楽しさを追求しよう！元バスケットボール選手・小池真理子コーチ

小池真理子コーチは、バスケの強豪大学へ進学後、学生日本代表をへてWリーグで活躍した元実業団選手です。バスケを好きな気持ちを伸ばしながら、楽しく上達できるレッスンを行っています。

バスケの基礎から学べる小池コーチのレッスンは、初心者でも受講可能です。小池コーチのレッスンを受講した中学生のお子さんの保護者の方からは「レッスンを受講したおかげで、苦手やクセがわかり、そこを意識することで体の使い方が変わった」「事前に送った子どもの試合動画を見て、改善ポイントをノートにまとめてくれた。現状に対し的確なアドバイスをくれた」など、それぞれの状況にあわせた的確な指導を評価する声が集まっています。

元Wリーグ選手から、バスケの楽しさを学びたい方はこちら

怪我をしにくい体の使い方を学んでスキルアップしよう！元プロ野球選手・本間満コーチ

ソフトバンクホークスで15年間活躍した、元プロ野球選手・本間満コーチ。現在は高校野球の外部指導員をしながら、3歳から中学生までの幅広い年代の子どもたちに「野球の楽しさ」を教えています。
体の使い方をわかりやすく丁寧に指導し、体に合ったフォームに修正するなど、本間コーチのレッスンでは、怪我をしにくいプレー方法を学べます。

本間コーチの個別指導を受けたお子さんの保護者の方からは「短時間で強い球が投げられるようになった」「なかなかコツをつかめなかった下半身の使い方が、本間コーチの指導で上手く使えるようになった」など、1回のレッスンでの確実なスキルアップを実感する声が寄せられています。

元プロ野球選手から怪我をしにくい体の使い方を学びたい方はこちら

コーディネーショントレーニングで体を動かす楽しさを再確認しよう！元ラグビー選手・廣崎哲也コーチ

実業団で活躍経験のある、元ラグビー選手・廣崎哲也コーチ。引退後、鍼灸マッサージ院とパーソナルジムを開業し、現在はスーパーフォーミュラ2年連続チャンピオンの専属トレーナーとしても活躍しています。
廣崎コーチが行うコーディネーショントレーニングは、競技パフォーマンスの向上や怪我をしにくい体づくりを目的としています。

廣崎コーチのトレーニングを受けたお子さんの保護者の方からは「目標や改善したい点を聞き、長期的な視野でトレーニングの方向性を示してくれたので安心した」「競技のために体幹を鍛えるというだけでなく、運動を楽しみながら能力を引き上げてくれる指導がありがたかった」などの声が寄せられています。

元ラグビー選手から、コーディネーショントレーニングのレッスンを受けたい方はこちら

思春期不器用の理解を深め、中学生だからこそできるスポーツにチャレンジしよう

成長期の急激な体の変化によって起こる「思春期不器用」は、スポーツを行っている子どもにとって、ときに辛いものかもしれません。しかし、成長が緩やかになれば自然とおさまっていくものとわかっていれば、前向きに対策が打てます。中学生時代は、持久力や体力をグッと向上させられる最適な年代です。このタイミングで、普段とは違うスポーツを楽しむのも、プロの指導で体の正しい使い方を学ぶのもおすすめ。体を動かす楽しさを再確認しながら、前向きに乗り越えていきましょう！