【バスケコーチ直伝】バスケのディフェンスで意識するべきポイントとコツをご紹介
シュートやドリブルのテクニックと同様、「ディフェンス」はバスケの試合の流れを決める重要な要素です。本記事では、バスケコーチである村田一馬コーチに、バスケのディフェンスで意識すべきポイントやコツをたっぷり伺いました。実際に子どもたちがコーチのレッスンを受けている様子もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
なお今回の体験レッスンでは、バスケの上達に欠かせないリバウンドやドリブル、ハンドリング、レイアップシュートについても練習のポイントを伺っています。バスケのスキルを上げるためにも、あわせてチェックしてみてくださいね。
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目次
ディフェンスの種類と役割
バスケットボールのディフェンスには、大きく「ゾーン」と「マンツーマン」の2種類があります。ゾーンは一人ひとりが決められた範囲についてボールをブロックするディフェンスで、マンツーマンはその名のとおり特定の選手に張り付いてシュートやパスをブロックするディフェンスです。
ディフェンスは受け身ではなく「攻め」
バスケットボールにおいて、「ディフェンス=守備」というイメージがありますよね。相手プレイヤーのポイントを防ぐために行う動きであるためあながち間違いではありませんが、ただ相手のボールを追ってカットするだけでは不十分です。
大切なのはフォーメーションや状況を見極めながら、“狙った位置”に相手を誘導すること。相手プレイヤーの手にあるボールを追いかけてカットするのではなく、相手が次にボールを出す位置やカットしたあとの流れもイメージしながら、狙った位置にボールが出るように罠を出していきましょう。
とはいえ、「次のプレーを想像しながら誘導する」「狙った位置にくるように罠をかける」と頭で理解していても実際に行動するのは難しいもの。とくに基本のフォームやマインドは感覚的な部分が大きく、独学では身につきにくいでしょう。試合の場数を踏むのはもちろん、プロコーチから細かな指導を受けることも習得への一歩になりそうです。
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試合中のディフェンスのコツ【プレー編】
今回のレッスンでは、ドリームコーチングの村田 一馬コーチに中学生の女子が指導を受けました。
まずは一人ひとりがボールを持って一対一(1on1)の練習からスタートしました。「独学で頑張ってきたからこそ、つまづいてしまう子の気持ちに寄り添える」と語る村田コーチ。いきなり指導をはじめるのではなく、まずは現在のディフェンスポーズをとってもらったうえで、改善すべき点を優しく指導していきます。
それぞれのディフェンスポーズを見て、決定的な違いが見られたのが「両手の開き」です。両手を左右に大きく開いているお子さんもいれば、左手を左に開きながら右手はディフェンスの前に手のひらを向けて差し出しているお子さんも。試合中のディフェンスで活きるのは、後者のディフェンスポーズ。相手プレイヤーと腕一本分離れているこの状態を、「ワンアーム」と呼びます。
両手を広げたほうがカットしやすそうに思えますが、ワンアームの距離を保つことはボールの取りやすさとファウルの取られにくさにおいて重要な要素なのです。
ワンアーム以上相手との距離が離れるとシュートを打たれやすくなります。反対にワンアームより近い状態で密着しているとファウルをとられやすく、相手にチャンスを与える結果となってしまいます。また、ワンアームのように左右どちらかをガードした体勢だと相手はガードされていない方向へ逃げるためそちらにだけ気を配ればいいですが、両手を広げたガードでは相手がどちらに動くかわからないため、抜けられる可能性が高くなるのです。
ワンアームの距離感を学んだ後は、脚だけでなくしっかり体全体を使って左右に素早く動けるように「ダイヤモンドステップ」を練習しました。ダイヤモンドステップは、ディフェンス姿勢でダイヤモンドの形に沿って進んでいく練習法。進行方向を変える際にただ脚を踏み出すのではなく、大きく腕を振ることで遠心力を利用して脚の動きにつなげるのがコツです。試合の際にも相手の動きに素早く反応できるよう、子どもたちも腕の振りを意識しながらひとり2回ずつチャレンジしていました。
ディフェンスでは手の動きばかりに集中してしまいますが、実は「カットするときの手の位置」のほか、「足の開き方」や「体の動かし方(振り方)」も重要になってきます。今回のレッスンでは、前述した試合中のディフェンスのポイントだけでなく、相手プレイヤーの得意・不得意を見極めるポイントといった実践的な要素も習得した様子でした。
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試合中のディフェンスのコツ【マインド編】
プレーに直接的に活きる実践的なコツのほか、今回のレッスンではディフェンス中のマインドについてもレクチャーがありました。「自分が絶対にボールをカットしないと」と意気込んでいるときほど、抜かれてしまうことも多いもの。コーチ曰く、ディフェンスのレベルを上げるためには、次の3つがポイントになるそうです。
- ボールを無理に取ろうとしない
- 相手の進行方向を決め、自分の狙った位置に誘導する
- 自分が必ずボールを取らなくてもいい
「自分がボールを取らなくてもいいってどういうこと?」と、不思議に思いますよね。これは“もし自分がカットしたボールがこぼれても味方がとってくれる”という意識を持つことです。バスケットボールは団体競技なので、仲間を信頼することも大切。相手からボールを奪えなくても、相手の動きを止めてパスカットすれば味方が拾ってくれるかもしれません。また、パスカットまで至らなかったとしても、ディフェンスしながら相手がシュートしにくい進路へと誘導することもひとつのテクニックなのです。
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ファウルを取られずにうまくガードするには?
ディフェンスをしているとき、ボールをカットするのと同じくらい大切なのが「ファウルをしないこと」です。シュートを構えたプレイヤーに対してディフェンスファウルをとられると、相手プレイヤーのフリースローが認められます。
さらにファウルを受けながらもシュートが決まると、シュートによって得る点数+フリースローが認められるので大きな失点に繋がります。ファウルを取られずにうまくガードするためには、次のポイントを意識しましょう。
- ワンアームの距離感を保つ
- ボールが落ちる位置に手を出す(置く)だけ
前述したように、「ワンアーム」はシュートを防ぎながらもファウルを取られない絶妙な距離感です。片方の手は相手に向かって真っ直ぐ肘を伸ばし(これが腕一本分の距離感)て手のひらを向け、もう一方の手で相手の動きをガードしたりボールをカットしたりするのが基本のフォームとなります。体の落とし方や動かし方も重要になりますが、まずはこのフォームから意識してみましょう。
また、ボールを追う手の位置にも注意しましょう。ボールの上をバンと叩くのではなく、次にボールが落ちそうな位置を狙って手を差し出すだけです。つい強い力で叩いてしまいそうになりますが、強い力で叩くと相手プレイヤーは瞬時に切り替えてボールを取り戻そうと動きます。そっとボールに手を置くようにカットすることで、無用なファウルを防げるだけでなく、相手プレイヤーの反応を遅らせることもできるのです。
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ディフェンスは守りじゃない!バスケコーチから実践的なテクニックを学ぼう
独学では学べない、目からウロコなテクニック&マインドを学んだ子どもたち。今回のレッスンではディフェンスだけでなく、リバウンドやハンドリング~ドリブル、シュートのレッスンもありましたが、休憩のたびにテーマの復習が入るため定着しやすい様子でした。
学生時代に良い指導者に恵まれず、ビデオや書籍を参考に独学でバスケを学んだという村田コーチ。自身の経験を生かした丁寧な指導は好評を得ており、下は4歳から上は中学3年生まで、幅広い年齢の子どもたちにバスケの楽しさと実践的なテクニックを伝えています。なかにはBチームのベンチ組から区選抜へとステップアップしたお子さんまで!
レッスン生のチャレンジに気づき、笑顔で褒める姿が子どもたちに安心感とやる気を与えているそうです。バスケのレベルを上げたい方は、ぜひレッスンに参加してみてくださいね!
日本テレビ運営のドリームコーチングは、良質なスポーツ体験を提供するサービスです。バスケットの元オリンピック選手やプロのコーチから、丁寧で実践的なレッスンが受けられます。
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