バスケコーチが教える!自宅でできるハンドリング練習方法とバスケ上達にはハンドリングが欠かせない理由
バスケットの基本プレーは、ドリブルやパス、シュートなどですが、これらの技術向上にはハンドリングの練習が欠かせないといわれています。そこで本記事ではハンドリングの重要性やコツについて解説。バスケの体験レッスンを行い、プロのコーチに自宅でできるハンドリングの練習方法を伺いました。
今回のバスケの体験レッスンでは、リバウンドやディフェンス、ドリブル、レイアップシュートのポイントについても指導してもらっています。「バスケットが上手くなる方法が知りたい」というお子さんがいる方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【バスケコーチ直伝】バスケのリバウンドを制す!コートと自宅でできる練習方法をご紹介
関連記事:【バスケコーチ直伝】バスケのディフェンスで意識するべきポイントとコツをご紹介
関連記事:【バスケコーチが教えるドリブルが上手くなる方法】ミニバス・バスケ上達のコツと家でできるドリブル練習
関連記事:バスケコーチに聞いたミニバスのレイアップシュートのコツとおすすめ練習方法
日本テレビ運営のドリームコーチングは、良質なスポーツ体験を提供するサービスです。
アスリートやプロのコーチから質の高い個別指導が受けられます。
バスケットの一流コーチによるトレーニングを受けてみたい方は、ぜひドリームコーチングの利用を検討してみてください!
目次
ハンドリングとは
ハンドリングは、直訳すると「操作」や「取り扱い」という意味。バスケットにおいては「ボールを自在に操作するスキル」のことを指し、シュートやドリブル、パスなど手でボールを扱うスキル全般の総称として用いられるのが一般的です。そのためハンドリングは、ボールの扱いを覚えるうえで欠かせない重要なスキルといえるでしょう。
ハンドリングが得意かどうかでプレーの質が変わる
バスケットではパスやキャッチをはじめ、ドリブルやシュート、フェイントなどさまざまな動作がありますが、ハンドリングはこれらすべてにおいて欠かすことのできない基本となるスキルです。そのため、バスケット初心者の場合、パスやキャッチを習得するよりもまず先にハンドリングの練習から始めるケースがほとんどでしょう。
しかし、ハンドリングは初心者の人だけが行うべき練習というわけではありません。バスケットの経験を積んできた中級者や上級者も継続して取り組むことが必要です。バスケットはあらゆる場面でボールを扱う競技であり、自在にボールをコントロールできるようになるには、手の平や指先の感覚が重要となってきます。
この感覚を養う練習として有効なのがハンドリングです。ハンドリングを極めるとボールの軌道や強弱など自分の意のままにボールを操れるようになるため、ドリブルやパスなどの正確性やスピードも変わってくるでしょう。
よってバスケットに飽きてきた、つまらなくなってきたと感じたときこそ、ハンドリングなどの基本練習に立ち返ってみることが大切です。地味な練習ではありますが、初心に戻り基礎を固めることでシュートの成功率がアップしたり、仲間との連携プレーが上手くいったりするとまたバスケットの楽しさや魅力を感じられるきっかけとなるかもしれません。
試合中にボールが自分から離れなくなるといいこと
ドリブルが上手な人を見てみると、ボールが手に吸いついているかのように見えたことはありませんか。これはハンドリングを極めている証拠です。ハンドリング力がつくとボールの軌道や強弱を自在に操れるようになるとともに、ボールのキープ力もアップします。では、ボールのキープ力がアップすると具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
- ボールを相手に取られにくくなり、攻めの体制を維持できる
- 周りを見て状況判断をする余裕が持てる
- ボールを保持したまま移動ができるため、ゴールに近いポジションでシュートが打てる
- 仲間がフォーメーションを組みなおす時間を稼げる など
ボールをキープできるようになると上記のような状況を作り出すことができ、試合を有利に進められるようになります。そのため、ハンドリング力を極めることが試合の勝率を左右するといっても過言ではありません。
コーチ直伝のおすすめハンドリングの基本練習
ここからはハンドリング力をつけるための具体的な練習方法についてご紹介します。今回アドバイスをいただいたのは、インカレ3連覇の実績があるバスケットの強豪大学で経験を積み、現在ドリームコーチングで指導もされている村田一馬コーチです。自宅でできる練習メニューも紹介しているため、ぜひ参考にしながらハンドリングの練習に取り組んでみてください。
両手の指先を使ってボールをタップする
ハンドリング力をつけるためには、指先の感覚を養うことが重要です。そこでおすすめなのがこちらの練習です。まずはボールを胸の前に持ち、左右の指先で素早くボールをはじいて左から右へ、右から左へとタップし続けてみましょう。村田コーチによると、可能な限りなるべく早く、細かくタップすることがこの練習方法のポイントなのだそう。
胸の前で20秒ほどタップを続けたら、次は顔よりも上の位置で、その次はおへその位置ぐらいまでおろして位置を変えながらタップを行います。これはフィンガーティップという練習方法で、スムーズに行えるようになると低く細かいドリブルができるようになるそうです。
片手のみでボールをタップする
両手の指先でボールを細かくタップできるようになったら、次は片手のみにシフトしていきましょう。ボールを真上へとはじいて飛ばし、落ちてきたボールを同じ手の指先でとらえて再び指先ではじいてタップします。
このタップする練習は場所を選ばずにでき、家の中でも気軽に取り組めるため、隙間時間を活用しながらチャレンジしてみるとよいでしょう。
ボールを体の周りで回転させる
次はボールを体の周りで回す練習です。ボールを床に落とさないように意識しながら、頭・腰・足と順番に回転させていき、足元までできたら腰から頭へと回す位置を上に戻していきます。ひと通りできたら、今度はボールを先ほどとは逆の方向へと回転させながら同じ動作を繰り返しましょう。
この動作はボディサークルといい、ボールの中心を捉えるスキルが身に付くとされています。
腰を落として左右にボールを持ち替えドリブル
次のステップは、足幅を左右に大きく開いて腰を低くし、ボールを左右へと持ち替えて移動させる練習です。村田コーチによると、左右に体を揺らしながらボールが自分より高くなるように跳ねさせるのがポイントだそうです。
この動作は、ボールの持ち手を変えて左右に移動させることで相手を上下左右へと揺さぶり隙を作れるため、相手を抜きたい場面で役立ちます。また相手を惑わせている間に、ディフェンスがついてくるための時間を稼ぐことも可能でしょう。
難しいハンドリングをやってみよう
上記のハンドリング練習ができるようになったら、次は少しレベルアップした難易度の高いハンドリングに挑戦してみましょう。村田コーチによると次で紹介するハンドリングを試合前に行うと、「レベルが高い!」と相手チームに思わせ威圧することにも一役買ってくれるそうです。ぜひ難易度の高いハンドリングにもチャレンジをしてみてください。
足の間にボールを通して回す
ますは、足の間にボールをくぐらせてぐるぐると回すハンドリング方法。右手で後ろから股の間にボールを通し、次は左手に持ち替えて左足の外側を通し、股の間から前に通して右手で持ちます。8の字を描くようにボールを回すことからエイトとも呼ばれています。
足の間にボールを通してワンバウンドさせる
エイトを習得したら、さらにレベルアップ。股の間へとボールを通したら、一旦股の下でボールを落としてワンバウンドさせる技を練習しましょう。
足の間にボールを通してワンバウンドさせる技をさらにアレンジ
股下をくぐらせてワンバウンドする技にさらにアレンジを加えたものです。具体的なやり方は次の通り。
- 右手に持ったボールを、後ろから股の間にボールを通しながら左手は前から伸ばし、一旦股の下で両手でボールを支えます。
- 両手を離してワンバウンドさせている間に、右手を後ろから前へ、左手は前から後ろへ移動させてから両手でキャッチします。
- 後ろにある左手だけでボールを持ち、体の後ろから前に移動させ、右手に持ち替えます。
- 1〜3をまずは繰り返し行いましょう。
【技のポイント】
- 体勢はエイトのときと同じ
- ボールを足の間に通すのは後ろからだけ。前から足の間に入れない
- ボールを左右に移動させるのは体の前でのみ
- ボールをバウンドさせるところは、ただポトンと落とすだけ(落として弾んだところをそのまま持つ)
慣れてきたら、左右前後様々な動きを加え、ボールの動きに自由なスタイルを混ぜて行ってみましょう。
プロの個別指導を体験!早く上達したいならプロの手を借りてみることも方法
ハンドリングの強化は初心者の人にとってはもちろんのこと、バスケット経験者でも軽視することはできないとても重要なスキルです。ハンドリング力を極めることができれば、ほかスキルの習熟速度を速めることにもつながり、まわりとも差がつけられるようになります。そのため、しっかりポイントを押さえて精度の高いハンドリングを身につけなければなりません。
しかしハンドリングは感覚的な部分もあるため、頭では理解できていても実際やってみると思うようにいかないという場合もあるでしょう。そんなお子様の場合、単発の個別指導を一度検討してみるのもよいかもしれません。
今回本記事の内容について村田コーチにインタビューを実施するにあたり、実際に村田コーチがレッスンされている様子を見せていただくことができました。「個別指導ってどんな風に行われているの?」、「個別指導って効果あるの?」という方のため、少しそのときの様子をご紹介します。
レッスン全体の様子
今回指導を受けていたのは、バスケット経験のある中学生3人です。レッスンは受講生たちの集中力や体力など様子を見ながら随時休憩をはさんで進められていましたが、レッスン再開時には必ず休憩前に取り組んでいたテーマの復習からスタートしていた点が印象的でした。
「さっきの練習で大切なポイントは?」とコーチが訪ね、受講生たちが答える形で理解力を高めていき、練習内容を段階的にステップアップ。コーチが気になったところはその場で指導が入り、受講生たちもコツを掴んでしっかり修正対応できていました。
このほかにもレッスン内では「普段はどんな風に練習をしている?」と村田コーチが尋ねたり、話しかけたりする場面が多かったです。そしてそのたびに村田コーチが「そう!いいね!」、「正解!」などリアクションをし、女の子たちも褒められる嬉しさを感じながら終始楽しそうにレッスンを受講していました。
個別レッスンの魅力
村田コーチは子ども時代にコーチに恵まれなかったことから、独学でバスケットの基礎を学んできたそうです。そんな背景から、できないときの悔しい気持ちやもどかしい気持ちがとても理解できるため、子どもたちの気持ちに寄り添いながら丁寧に指導していきたいと話されていました。
苦手分野や習得スピードは人によってそれぞれ異なりますが、コーチと濃密なコミュニケーションを取りながらお子さんのペースに合わせて指導が受けられる点は、個別指導最大の魅力といえます。また克服すべき課題も明確にしてくれるため、効率よく練習が進められるでしょう。
関連記事:バスケが小学生の習い事におすすめの理由!身につくスキルや事前に必要な準備とは
関連記事:夏休みなどの長期休みでバスケのスキルアップ!短期で通うバスケット教室・レッスンの選ぶポイントをご紹介
ハンドリングを極めることがバスケット上達の近道に!
バスケットにはパスやシュート、ドリブルなどさまざまな技がありますが、どれも極めて繊細な技術ばかりです。指先のかかり具合やタッチの少しの強弱の違いだけでボールの軌道がズレることもあるため、ハンドリング練習を通して指先の感覚を研ぎ澄ますことが大切となるでしょう。
ハンドリング力を上げられると、プレーの幅もグッと広がります。今回紹介した練習メニューをぜひ実践し、日々のチーム練習や試合で活かしてみてくださいね。
日本テレビ運営のドリームコーチングは、良質なスポーツ体験を提供するサービスです。
バスケットの元オリンピック選手やプロのコーチから個別で指導が受けられます。プロのトレーニングを受けてみたい方は、ぜひドリームコーチングの利用を検討してみてください!