国立競技場でかけっこ指導が受けられる!東京のスポーツイベント体験記

国立競技場でかけっこ指導が受けられる!東京のスポーツイベント体験記

東京都港区で行われたかけっこイベントのレポートです。2021年に開催された東京オリンピックの熱い舞台となったあの国立競技場でスポーツ指導が受けられる、とても贅沢なスポーツイベントでした。親子ファンランやサッカー、ラグビー体験などもある中、今回お邪魔したのは5歳~中学生までを対象とした走り方教室です。

リオデジャネイロ2016オリンピックの陸上三段跳選手である長谷川大悟コーチ、同オリンピックのトライアスロン選手の加藤友里恵コーチによるクラスについて、実際に参加された方の口コミもいただきました。


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国立競技場で行われたかけっこ指導イベントとは

国立競技場でかけっこ指導が受けられる!東京のスポーツイベント体験記

今回参加させていただいたのは「MINATO×東京2020レガシーイベント」です。

港区と港区教育委員会が主催するこのスポーツイベントは、オリンピック出場経験のあるコーチから直接スポーツ指導を受けられるという贅沢な内容で、会場はオリンピックの舞台となった国立競技場。

サッカーやラグビーの聖地としても知られる「国立」に入れるということだけでも、スポーツ好きな保護者の方は興奮してしまいそうですね。アスリートが目指す最高峰の舞台ですから、子どものうちから良い体験を積み重ねさせてあげたいと考える親にとってはぜひとも体験したいイベントのひとつといえるでしょう。

さまざまな競技の体験ができるイベントでしたが、今回はその中でもかけっこが速くなりたい子どもたちのための「走り方教室」についてレポートしていきます。

かけっこイベントの流れ

国立競技場でかけっこ指導が受けられる!東京のスポーツイベント体験記

走り方教室のコーチは、陸上競技の長谷川大悟コーチとトライアスロンの加藤友里恵コーチ。お二人ともリオデジャネイロ2016オリンピックの代表選手です。
とてもすごい方たちなのですが、優しい笑顔で接してくれるため子どもたちも緊張せず、打ち解けて楽しくかけっこの練習を行っていました。

なんと走り方教室の13:40の回では、レガシートークショーに登壇していたレスリングの浜口京子さんがサプライズで登場。「気合だ!気合だ!」で会場を沸かせるシーンもありました。

当日行われたかけっこのイベントの流れはこちらです。

準備体操①

国立競技場でかけっこ指導が受けられる!東京のスポーツイベント体験記

「まずは体を動かすための準備運動をやっていきましょう。ゲームをするから広がってください」と長谷川コーチ。

ゲームという言葉に子どもたちは興味津々。準備体操といってもよくあるストレッチではなく、ゲーム形式で行うことで気持ちも一緒にほぐれやすくしていきます。

この日は脳トレと運動を組み合わせたライフキネティックが準備運動。「僕が1って言ったら頭、2って言ったら膝を両手でタッチして下さい。3はお尻」と優しい声のトーンで話す長谷川コーチに子どもたちの視線が集中します。

コーチの「1、3、1、2」の声に合わせて子どもたちの手が一斉に動きます。「4!……4はないですね~」の言葉に、はじめはドキドキして真剣に行っていた子どもたちも笑っています。

次は加藤コーチからのお題です。「右手と左手で交互にグーパーしましょう。保護者の方もぜひご一緒に」子どもたちはグーパーしながら、できているのを見せたくてどんどん加藤コーチの前に集まってきました。心の距離もどんどん近づいているようです。

「最初に脳を動かすことで、次に運動するときに神経が働きやすくなります。勉強にも運動にも効果があるので、ご自宅でもぜひやってみてください」と加藤コーチ。子どもと一緒に楽しみながら、効果のある準備運動ができるなんて嬉しいですね。勉強前にも効果があるならなおさらです。

関連記事:脳を活性化させるライフキネティックとは?身体機能だけでなく脳機能も高めるライフキネティックのトレーニング内容や効果を紹介


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準備体操②

次は動きやすいよう大きく間隔をあけてから、さらに準備運動をしていきます。まずはその場でぴょんぴょんジャンプして、その後、膝やアキレス腱、手首足首をほぐすストレッチをしました。

「ストレッチも速く走るコツのひとつです」と加藤コーチ。

ここで長谷川コーチがいつも大会前に行っているストレッチを教えてくれました。「運動会や大会で短い時間でも体をしっかりと動かせるようになるストレッチなので真似してくださいね」

  1. 足を横に広げて立ち、両手も左右に開いて大の字になります。
  2. 体を前に倒しながら背骨をねじり、右手で左足をタッチします。これで1回。
  3. 一度起き上がってから、今度は逆に左手で右足をタッチします。これで2回。
  4. 10回連続で行いましょう。

腰やお尻、太ももの裏など走るために必要な全身の筋肉をほぐすことができる、現役の走り幅跳び選手である長谷川コーチおすすめのストレッチです。簡単にできるので、ぜひ親子で行いたいストレッチですね。

かけっこで速く走るコツ①両足ジャンプ

次はいよいよコースに並んで、走る練習です。長谷川コーチからは「まずは真似することが大事」との言葉がありました。

最初は両足で地面をしっかり蹴る練習です。まずはその場で両足ジャンプ。次に、両足ジャンプをしたまま前に進みます。

「そのとき大事にしてほしいことは、しっかり前を見ること。姿勢が大事なので、しっかり前を見ることだけ意識して両足でジャンプしましょう」

長谷川コーチの教え通りに、しっかり前を見てジャンプする子どもたち。「そうそう、前を見てね。うまいうまい」コーチからの褒め言葉に満更でもない様子です。

かけっこで速く走るコツ②高いスキップ

次にやる練習はスキップです。

スキップ得意、という声が子どもたちからあがると「低いスキップじゃなく、なるべく一歩一歩高くスキップをしてくださいね」と言いながら長谷川コーチが大きく一歩ジャンプ。そのジャンプの高さに子どもたちからは「うわあ~」と驚嘆の声が漏れました。さすがオリンピック三段跳び選手ですね。

目の前にいるコーチが助走なしで軽やかに飛び上がった姿は、本で読んだり、テレビや動画で見るよりも強烈な印象を子どもたちに与えたことでしょう。

関連記事:かけっこが速くなる走り方教室!短期休み中もOKな個別指導をご紹介

かけっこで速く走るコツ③大きく歩く

小股でちょこちょこ走るよりも、大きく素早く足を動かしたほうが速く走ることができます。そのため、次の練習は大きく体を動かす練習です。
一歩一歩がローランジの体勢になるくらい大きく歩く練習ですが「このとき大事なことは、体が下を向いたり横にふらついたりせずに、真っ直ぐ前を見た状態で進むことです」と長谷川コーチ。

大きく体を動かして進む練習をしておくと、体が少しずつ覚えて、走るときも大きく動かせるようになるとのことです。

「ゆっくりでいいので大きく体を動かし、一歩一歩体を沈み込ませて進みましょう」

子どもたちはコーチのアドバイスを聞きながら、真剣に大股で進みます。


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かけっこで速く走るコツ④足踏みジャンプ

次はスタートダッシュのためのウォーミングアップです。細かく足踏みしながら、加藤コーチの掛け声で「上、右、左」にジャンプする練習です。

「足踏み~右」「足踏み~上」の掛け声で大きく上にジャンプもしくは左右に移動します。うっかり反対に飛んでしまったり、コーチが連続で左、左、左と声を掛けることで子どもたちの間から笑いが起こります。

「疲れたでしょ?みんなを疲れさせる作戦だから」と加藤コーチが笑うと子どもたちも「キャー、嫌だー」と盛り上がっていました。

かけっこで速く走るコツ⑤反応速度を高める

こちらもスタートダッシュの反応のための練習です。
長谷川コーチがパッと手を横に出したら、同じ方向に一歩足を出します。右なら右足を一歩右に、左なら左足を一歩左に、コーチの方を見たまま大きく踏み込みます。

長谷川コーチがじっと立っている間、いつ手がでるかと集中して神経を研ぎ澄ませる子どもたち。パッと右に手が動くと、バッと右足を動かして、皆さん反応はバッチリです。

その後は手の方向とは逆サイドに足を出す練習、マイクを持っている方向に一歩踏み出す練習、と脳トレの要素も入れながらレッスンを進めていました。

楽しみながら、頭を使って体を動かすことで集中力が鍛えられますね。

関連記事:プロコーチ直伝!かけっこや短距離走に役立つ、速く走るフォームや練習時の声掛けのコツを紹介

全力で走ってみよう!

国立競技場でかけっこ指導が受けられる!東京のスポーツイベント体験記

最後はコースを全力で走ります。
「今日習ったことを1個だけ思い出してみましょう」と長谷川コーチ。「姿勢を正しくとか、一歩を大きくとかいろいろなことをやりましたが、その中で1個だけ思い出して、それを走りの中でやってみてください」
「前を見て最後まで走り切るよ」コーチの掛け声とともに、誰もが全力でコースを駆け抜けました。

コーチから伝えたいこと

長谷川大悟コーチと加藤友里恵コーチから、イベントの最後に子どもたちへのメッセージがありました。

長谷川大悟コーチ:いろいろなことにチャレンジして頑張りたいことを見つけて

オリンピック選手と聞くと、運動が得意だったのではないかというイメージがあるかなと思いますが、僕はゲームが大好きでした。運動は苦手で、走るのは正直あまり好きではなかったです。

三段跳びをはじめたときは自分よりも強い人もたくさんいました。

だけど、長く長く続けてきたことで、オリンピックの代表になることができました。「自分はこれができない」「周りにうまい人がたくさんいる」とか周りとあまり比べずに、自分の好きなこと・楽しいことを考えて、いろいろなことにチャレンジしてみて、自分の頑張りたいことを見つけてみてください。

そうすると、自分でも想像していなかったような結果になることがあります。やってみたいと思ったら思い切って「これやりたい、これ好きだ」と挑戦してみてください。

加藤 友里恵コーチ:好きな気持ち・感謝の気持ちを大切に

自分が何になりたいか、自分が「好きだ」と思う気持ちを皆さん大切にしてください。

運動が好きだな、勉強が好きだな、ゲームが好きだな、とかいろいろあると思います。そういう気持ちを大切にして、それをさせてくれるお父さんお母さん、お家の方に感謝してください。皆さんが今日この教室に来られたのもお父さんお母さんのおかげでもあるわけだから、お家に帰ったら「今日はありがとう」とぜひ言ってみてくださいね。

そういう気持ちがきっと将来の皆さんのためになると思うので、感謝の気持ちを大切にしながら自分の夢に向かって頑張って欲しいなと思います。

参加された方の感想・口コミ

当日参加されていた保護者の方にお話を伺うことができました。

Sさん、I さん7歳 (芝浦):親も子どもと一緒に楽しめた

もともと運動が好きなので、楽しく参加できればいいなと思い参加しました。親も運動好きなので子どもと一緒に楽しめました。

Kさん7歳(南麻布):スポーツの本物に触れるいい機会。次回もぜひ参加したい

イベントのことは港区の広報で知りました。日ごろから本物に触れることが大事だなと感じていたので「スポーツの本物」に触れるいい機会かなと思い参加しました。サッカーがうまくなりたいという子供の希望もあり、速く走れるようになったらいいなと思います。下の子は4歳で今回は参加できなくて残念がっているため、来年もこのイベントが開催されたらぜひ参加したいです。

ほかの方も「親子ともども楽しめた」と仰っていました。一流コーチに指導してもらって実際に体験することで、子どもも楽しみながら上達できるのですね。


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かけっこイベントのコーチにインタビュー!

今回の国立競技場のかけっこイベントでコーチをしていただいた長谷川大悟コーチ、加藤友里恵コーチにお話を伺いました。

長谷川大悟コーチ:失敗してもいい場を作る

今、子ども時代の自分が目の前にいたら、どんな風に教えますか?

僕が気をつけているところは「失敗してもいい場を作る」ということです。僕は基本何もできなかったので、体育の時間が苦痛でしかたなかったんです。鉄棒もできないし、走っても速くない。
(全員できるようになるための体育という)場が当たり前、ということが僕の中で苦しかったので「失敗してもいい場を作る」ことに気をつけています。
あくまで安心して、自分のペースで行えばいいし、失敗してもいい。自分の小さい頃だったらそういう形で背中を押してあげたいです。

自分の子どもとして体験していない年代の子どもに指導する際に気をつけていることは?

簡単に話してあげるということがすごく大事です。あとは早口で詰め込みすぎず、間をうまくとりながら教えてあげるというところです。ひとつの動きに対しても多くを詰め込みすぎず「じゃあこれだけやってみようね」と伝えるなどして気をつけています。

加藤友里恵コーチ:成功も失敗も受け入れてあげる

本日の感想をお願いします。

このようなスポーツイベントを港区が開催するということがまず素晴らしいと思いました。国立競技場でアスリートから指導を受けられるという「環境」が素晴らしいですよね。募集もすぐ埋まったと聞いていて、子どもに貴重な体験をさせたいという保護者の方の思いを感じました。

今回のように自分の子どもとして体験していない年代の子どもに指導する際に気をつけていることは?

お子さん一人ひとりでもタイプが違うため、マンツーマンレッスンでない場合は「丁寧に」「詰め込みすぎない」という点に気をつけています。いっぱいいっぱいになってしまうと子どももつらいですね。

あとは成功も失敗も受け入れてあげることが大事です。やる気や自信をもたせる声掛けは常に意識しています。本当に運動が苦手な子どもでも、ひとこと「上手になったね」と声をかけるだけで本当に上手に成長するところを経験を通して感じています。ひとつでもいいところがあったらほめ、できることがあったらほめてあげます。
その子どもの長所を活かせるような言葉掛けを意識しています。

関連記事:苦手克服!かけっこ短距離走が絶対速く走れるようになる!個別レッスンで学ぶプロの練習方法

アスリートから指導を受けられる体験を見逃さないようにしよう

できなかったことができるようになる経験は、子どもに揺るぎない自信を与えてくれます。「できない」のは能力のせいではなく、良いやり方を見つけられていなかっただけかもしれません。また、どんなスポーツも1回より、2回・3回と経験したほうが体も覚えて身につきます。アスリートから指導を受けられるイベントやレッスンがあれば、ぜひ参加させてあげましょう。


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