現役コーチが教える背泳ぎの自宅トレーニング!上達する練習方法も紹介
幼少期からスイミングスクールに通っているご家庭も多いと思います。クロールや平泳ぎが習得できると、次の段階である背泳ぎ・バタフライの練習がはじまります。しかし、背泳ぎ・バタフライは体力的にも技術的にも上級レベルとなるため、習得に苦労しているお子さんもおられるのではないでしょうか?今回は、ドリームコーチングの現役コーチにアンケートをとり、自宅でできる背泳ぎのトレーニングとコツをお伝えします。背泳ぎの習得に苦労しておられるお子さん・保護者はぜひ最後までご覧いただき、自宅トレーニングの参考にしてみてくださいね。
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目次
コーチが考える背泳ぎが苦手な子どもの特徴
今回は、島谷康弘コーチ、森隆弘コーチ、田村桃夏コーチ、岩永文幸コーチ、伊藤健太コーチ、友常彩紀コーチ、小林美奈コーチ、大木涼平コーチ、森田智己コーチ、加藤ゆかコーチ、松本弥生コーチ、佐藤茂則コーチ含む<計15名のコーチにアンケートを取りました。
まずは、
背泳ぎが苦手なお子さんは、体が沈んでしまうことが多いと解答するコーチがいちばん多かったです。続いて多いのは、力みすぎ、あごが上がっていることでした。
このほかにも、以下の問題があることがアンケートでわかりました。
- キック力の不足
- 腹圧が抜けていること
- 足が下がりやすい
- キックの膝が曲がっている、胸郭が閉じている(姿勢が悪い)
- 背中が反りすぎてしまう
アンケート結果より、背泳ぎが苦手と感じているお子さんは正しい姿勢が維持できていないことがわかります。
背泳ぎのコツはなに?
コーチたちが考えている背泳ぎのコツを以下にまとめます。
- ローテーションを上手に行う
- 頭が動かないように腕を回す
- 力を入れすぎない、体をまっすぐにする
- ローリングを意識して常におでこの先を見るイメージ
- バサロキックおよびバサロキック後の浮き上がり、ローリング
- 姿勢と水の押し方
- 背中をそらないようにする
- 軽く顎を引く
- キックをリズム良く打つこと、水の中で手がどこを向いてるか感じること
- 軸がブレないように腹圧を入れたりなど、気をつける。
なかには、背泳ぎのコツを次のように詳しくポイント解説してくれたコーチもいましたので、ぜひ参考にしてみてください!
①手を入れ替えるタイミングを同時に行う
手を入れ替えるタイミングがバラバラになると、姿勢が崩れやすく水を飲んでしまったり、鼻に水が入る原因になるので、上に伸ばしている手と体側に置いてある手を同時に入れ替えましょう。
②キックを足の裏で水を抑えるように狭い幅で動かす。そして、下半身が下がらないようにキックで体を浮かせる
蹴り幅が大きいと足が下がりやすくなるのと、スイムになったときに連動して上半身が振られやすくなります。できるだけ足の裏で水を抑えるように、もしくは膝が曲がりすぎる人は少し内側に膝を内旋させるようにしてキックをしましょう。リズムよくキックできると姿勢が安定しやすくなり、手をつけた時もそこまでバランスが崩れることはありません。
③お腹を伸ばしてお尻に力を入れる
上向きの姿勢に恐怖心がある子は、身体がV字になりやすく、上体が起き上がってしまいます。枕に頭を預けるようなイメージで頭を後方に倒し、お腹・腰を伸ばしてお尻の穴をしめた状態で足を動かすと下半身が下がりづらいです。ただし、このときに指先が天井を向いているようなキックでは、下半身が下がる原因になるので足の裏を下に向けるようにしましょう。
個別指導のコーチが教える背泳ぎの練習方法
アンケートによると、コーチが小学生向けの普段のレッスンで推奨している背泳ぎの練習方法には、以下のものがあげられていました。
-
- ケノビ→キック→手
- 腕を回すタイミング練習
- 力みなく背浮き→背面キック→腕回し
- 浮く練習(プルブイを使用して背中支える)→キックの練習(背中・腰を支えながら)→手を回す(プルブイ使用)→合わせて泳いでみる
- 浮く練習→キック→ストローク
- 補助付きで上向きの姿勢で浮く→自分で上向いて浮いてもらう→腰掛けキック→プールサイドに仰向けに寝てキック→ヘルパーをつけて上向きキックで進む(ヘルパーがなければビート板をお腹にくっつけて)→片手上の背泳ぎキック(左右)→片手背泳ぎ(左右)→背泳ぎスイム
- 壁に腰掛けてキックの確認→背浮きの練習→背泳ぎの泳ぎ終わった後の立ち方の練習→上向きキック→片手で背泳ぎ→両方回して背泳ぎ練習
泳ぎの個別指導のレッスンでは、上記のように練習をすすめていくようです。手の動き・足の動きをまず別々に習得し、その後合わせた練習をしていることが多いです。まず最初に「ケノビ」や「浮く練習」を取り入れているため、背泳ぎに必要な姿勢の維持が重要であることがわかりました。
コーチが教える自宅でできる簡単トレーニング
「水泳の練習はプールでしかできない」そう思っていませんか?ドリームコーチングのコーチに行ったアンケートによると、実は8割以上のコーチが「自宅でできるトレーニングがある」と答えています。
自宅でもトレーニングすることで、水泳の上達スピードが速くなり、プール以外の時間も有効に使えるでしょう。自宅で行えるトレーニングは大きく分けて、「イメージ型」と「実践型」の2つに分けられます。それぞれについて解説していきます。
子どもはイメージトレーニングが大切
まず、水に対していい印象をもっていないと水泳の上達はなかなか見込めません。水に対して「飲んでしまいそう」「怖い」などの印象を持っている場合、お風呂で顔つけや呼吸の練習をして水に対する怖さを取り除きましょう。
次に、実際に背泳ぎをしている自分の姿を動画に録画し、繰り返し見ることで正しい姿勢とどこがどう違うのか理解し、良い姿勢で背泳ぎをしている自分を繰り返しイメージします。鏡の前で自分のフォームを確認しながら、正しい姿勢を習得していく方法は、自己トレーニングのなかでも重要なものになります。
背泳ぎのコツとして、姿勢の維持、手をかくタイミングをあげているコーチもいたため、ケノビの姿勢やタイミングをイメージトレーニングで身につけましょう。
体を使ったトレーニング
水の中で、背泳ぎの基本姿勢が崩れないよう、必要な体幹を鍛えることが上達への近道と考えているコーチが多いようです。ここで、小学生でも簡単にできる体幹トレーニングのうつぶせハイハイという方法をご紹介します。
- 床にうつぶせの状態になりスタート
- 両腕で地面を押しながら腰をそらして上半身を持ちあげる
- 片手を床につけたまま、もう片方の手を前方斜め45°も方向に腕を伸ばす
- 数秒間キープする
これを反対の手でも繰り返します。
背泳ぎをくわしく解説!
背泳ぎとは、泳法の中で唯一仰向けの姿勢で泳ぐ泳法のことを指します。常に仰向けのため、顔に水が掛かりにくい泳ぎ方です。しかし、水中や前方がまったく見えないため、4大泳法の中でも特に難しい泳法ともいわれています。
文部科学省「技術指導の要点」によると、学校教育でバタフライは中学1〜2年生で教えるとされています。これは、背泳ぎ・バタフライの上級泳法は、基礎泳法であるクロール・平泳ぎが獲得できて初めて、応用編として獲得できるとされているからです。そのため、小学生では以下のように学校で水泳を教えていきます。
- 小学1〜2年生:水に慣れる遊び。主に浮く・進む技術を身につける。
- 小学3〜4年生:浮く・もぐる遊び。初歩的な泳ぎを身につける。
- 小学5〜6年生:クロール・平泳ぎの動きを身につける。
スイミングスクールでは、学年にとらわれず4大泳法を習っていきます。
背泳ぎは何歳くらいで習得できる?
今回行ったアンケートによると、個人差はありますが背泳ぎの習得は4〜6歳でも可能と考えるコーチが多いようです。もちろん水泳を始めた年齢にもよりますが、2年程で習得は目指せるようです。
コツを知り、練習をして背泳ぎをみるみる上達させよう!
背泳ぎは体が沈んでしまったり、力みすぎたり、あごが上がってしまったりして、上手く泳げないと悩むこともあります。背泳ぎがなかなか習得できないと悩んでいる方は、ぜひ今回ご紹介した背泳ぎのコツや練習法、自宅でのトレーニング法を試してみてくださいね。
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