小学生もできる水泳のターンから難しいターンまで水泳のターンの種類と仕方をご紹介
「泳げるようになったけど、次のステップであるターンがなかなかできるようにならない」と心配している保護者の方も多いのではないでしょうか。
水泳のターンは泳法ごとにルールも異なり、習得には反復練習が必要不可欠といわれています。そんな水泳のターンの種類ややり方、注意点などを詳しく解説します!
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目次
水泳のターンとは?その種類や重要性を学ぼう!
学校のプールなど、小学生にとって身近な大きさである25mプール。25mプールの中でそれ以上の長い距離を泳ぐ際には折り返しの動作が必要になりますよね。この折り返しの動作を「ターン」と呼びます。
ターンには「体の一部が必ず自分が泳ぐレーンの壁に触れなければならない」というルールや、バタフライや平泳ぎにおいては「ターンの際に両手を同時に壁につけなければならない」など泳法によってさまざまなルールが決められています。
そのため、水泳大会では選手がターンの前後で(公財)日本水泳連盟の競泳競技規則に違反をしていないかを厳しくチェックする「折り返し監察員」という“ターン専門の審判”とも呼べる人を設置しているのです。
なお、ターンには次のような種類があります。
- タッチターン
- クイックターン
- バタフライターン
- バックストロークのターン
- ブレストストロークのターン
- 個人メドレーのターン
プロの水泳選手の大会においても「泳ぎではリードしていたものの、ターンで抜かれてしまい記録や順位が変わってしまった」ということも多くあります。このことからも、ターンはただの折り返しの動作ではなく、タイムや順位に結びつく重要な動作であり、上達することで泳ぐ距離を縮められる絶好の機会ともいえるのではないでしょうか。
小学生向けの基本的なウォールターンの特徴とやり方
ここで、小学生でも実践しやすい基本的なターンをご紹介します!
タッチターン
タッチターンは、壁にタッチをしてから行うターンの方法です。どの泳法にも使える基本のターンなので、習得しておくと便利です。なお(公財)日本水泳連盟競の泳競技規則上、バタフライや平泳ぎのときのターンは必ず両手でタッチする必要があるため「タッチターン」を使うことが決まっています。
それではタッチターンのやり方を簡単に説明します。
- まず、壁にタッチします。タッチをするときは肘を曲げて、顔をなるべく壁に近づけて力みすぎないようやわらかく行ないましょう。また、壁をタッチした後、少し体を斜め横に向けておくのがポイントです。
※平泳ぎとバタフライのときは、必ず両手で同時にタッチするようにしてください。競技水泳の場合、片手でタッチしたり、両手のタッチのタイミングが合わない場合失格になることもありますので、注意してくださいね。
- タッチしたら、両足を壁に引き寄せるのと同時に頭を外に出して呼吸をします。そしてこれらの動作と同じタイミングでタッチした手で壁を強く押し、上半身の向きを進行方向に変えます。
- 脚を素早く曲げ、体の向きを変えながら壁に同時に足をつけ、一気に蹴りだしてけのびをします。
クイックターン
クイックターンは、泳ぎながら体を回転させて行なうターンのことで、クロールと背泳ぎの折り返しの場面で使用できます。タッチターンより短い時間でターンができるのがクイックターンの魅力ですが、難易度が高く、クイックターンの習得は、水泳初心者が中級へとステップアップするための第一歩ともいわれています。
それでは、クイックターンのやり方を簡単に説明します。
- 壁1m手前まで着いたら気をつけの姿勢になり、壁に手をつけずに素早く半回転します。
- 壁に足をつけたら背中を真っ直ぐにして姿勢を整え、思いきり壁を蹴りけのびをします。
関連記事:チーム指導と個別指導の違い!水泳の基礎・泳ぎ方のコツ・練習方法まで個人に合わせたトレーニングが受けられる個別レッスンの魅力
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上級者向けのターンの特徴とやり方
つづいて、水泳上級者向けのターンの特徴ややり方を簡単に解説します。
バタフライターンの仕方
バタフライのターンは前章で説明した通りタッチターンを使って行いますが、次のようにバタフライターン特有のルールがあります。そのルールに則ったタッチターンのやり方を説明します。
- 両手で壁をタッチします。
- 左手を進行方向へ移動しながら、右腕の肘をゆるめて壁に近づき、膝を壁側に曲げながら引き寄せます。
- 右手で壁を押しながら両足を壁につけて、手を頭の上でしっかり組みながら思いっきり壁を蹴ります。脚を壁から離すとき(ターン後)はうつ伏せの状態で行います。
- ターン後15m以降は必ず頭を水面上に出します。
バタフライはもともと平泳ぎから発展した泳法であることから、双方のターンのルールは似ています。しかし、それぞれの泳法によってターンのルールが微妙に異なるため注意が必要です。
関連記事:バタフライの泳ぎ方とキックのコツ・小学生もみるみる上達する練習方法・トレーニング方法
バックストロークのターンの仕方
バックストロークとは背泳ぎのことです。背泳ぎのターンは壁を直接見ることができないため、特に難易度が高いといわれています。そんな背泳ぎの際に行なうターンのポイントについて、タッチターンとクイックターンをそれぞれ説明します。
タッチターンを使う場合のポイント
- 5m地点にあるフラッグを目印にし、そこから何回水を掻けば壁に手が届くかを事前に習得しておきます。
- タッチできたら、肘をゆるめながら横向きで膝を畳みます。そして、頭と脚の位置を入れ替え、しっかりと壁を蹴りけのびをします。
クイックターンを使う場合のポイント
- 5m地点にあるフラッグを目印にし、何掻きで壁に手が届くか確認します。例えば5掻きでタッチする人の場合は、4掻き目でその手側に体をひねりながら、反対の手は体が下を向くのと同時に入水します。
- ターン前最後のストロークのときに、クロールの息継ぎのような動きをしながら体をひっくり返し、クイックターンを行います。
- ターンをしたあと、上向きのまま両足で壁を強く蹴りけのびをします。
タッチターンもクイックターンも、手の掻き数とターンのタイミングが合えば、壁にぶつかることなくターンができるようになります!自分のリズムがつかめるまで何度も繰り返し練習してみましょう。
関連記事:現役コーチが教える背泳ぎの自宅トレーニング!上達する練習方法も紹介
ブレストストロークのターンの仕方
ブレストストロークとは、平泳ぎのことです。平泳ぎのターンは両手を壁につくことがルールで決められているため、タッチターンを使います。ここでは平泳ぎのルールに則ったタッチターンのやり方を説明します。
- 両手を壁につきます。
- ひじを曲げ伸ばし、体を突き放すようにしながら片方の手を壁から離し、体を横に向けます。
- 手で壁を突き放すのと同じタイミングで、曲げた膝を壁に引き寄せ、天井を見て呼吸をします。
- 体をプールサイドに向けて、流線形姿勢であるストリームラインをとり壁を蹴ります。
- 壁を蹴った勢いを利用して、ひとかきひとけりをします。
平泳ぎのターンは、良いストリームラインを作ることやひとかきひとけりが上達することでさらにタイムも距離もアップしますよ!
関連記事:平泳ぎの泳ぎ方とキックのコツ・小学生もみるみる上達する練習方法・トレーニング方法
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IM(個人メドレー)のターンの特徴
水泳の競技種目であるIM(個人メドレー)は、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形(クロール)の順番で泳法を変え、等距離を泳ぐ競技のことです。100mの個人メドレーを行なう場合、泳法ごとのルールに従って25mずつ泳ぐ必要があります。
そのため、ターンタッチやゴールタッチもバタフライならバタフライ、背泳ぎなら背泳ぎなど、そのときの泳法のルールに則って行うため、ルールをしっかりと把握しなければなりません。個人メドレーのターンは、次のように泳法の切り替えごとに練習をする必要があります。
- バタフライから背泳ぎ
- 背泳ぎから平泳ぎ
- 平泳ぎから自由形
水泳中の加速以上に、壁を蹴った初速はスピードをグンとあげることができます。また、ターンをした後のルールの範囲内で行なえるキックなどを使うことで、泳ぐ距離も短くすることが可能です。ターンは折り返すための動作という意味だけでなく、タイムや泳ぐ距離を短くするという重要な意味をもつ動作といえますね。
メドレー競技の場合自分の得意な泳法ばかりではないため、泳ぎだけでタイムを伸ばすには苦戦を強いられる場面もあるかもしれません。よって個人メドレーこそ「ターンをしっかりと習得しておくこと」が記録を伸ばすカギといえそうです。
基本的なターンをするときの注意点
タッチターンを行うときも、クイックターンを行うときも注意したい共通のポイントがあります。
それは、足を壁にタッチするときの膝の角度です。実は壁と足の距離が近すぎると、かえって壁を蹴る力が弱まってしまい、ターンをした後の加速が難しくなります。
そのため、足と壁との距離は膝の角度が60℃くらいになるのが理想的です。壁を蹴って進む初速は泳ぐスピードをあげる重要なポイントになるため、少しでもスピードアップが図れるよう膝の角度を意識してみてくださいね。
水泳のターンの種類や仕方を習得して、記録を伸ばしてみよう!
水泳のターンは、泳法ごとにルールも少しずつ異なることや反復練習が必要になるなど、習得までの道のりは決して楽ではありません。しかし、水泳の基本的なターンである「タッチターン」と「クイックターン」の習得は、タイムを伸ばす重要なポイントになります。
泳ぎの速さだけでなく、泳法ごとのターンのテクニックをしっかりと身につけ、さらに水泳の記録を伸ばしていきましょう!
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水泳のターンのコツややり方について、元オリンピック選手やプロのコーチから個別で指導が受けられます。プロのトレーニングを受けてみたい方は、ぜひドリームコーチングの利用を検討してみてください!