バレーボールでよくある怪我と予防方法とは?手や膝を守る方法を紹介
スポーツには怪我がつきものといわれますが、バレーボールも例外ではありません。特に子どもがプレーする場合は成長期ゆえのリスクも高く、「怪我を防ぐためにはどうすればいいの?」と悩む保護者は多いでしょう。本記事では、バレーボールで起こりやすい怪我の種類と具体的な予防対策を詳しく解説します。
本記事では、バレーボールでよく見られる怪我の種類と怪我を防ぐための具体的な対策方法について詳しく解説します。お子さんが楽しくバレーボールを続けられるように、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
バレーボールで起こしやすい怪我の種類
バレーボールのプレーによる怪我は、上半身・下半身どちらにも発生します。そのなかでも特に発生頻度の高い怪我の種類を5つピックアップして紹介します。
突き指
バレーボールで起こりやすい怪我のひとつが、突き指です。突き指とは、指先に大きな力が加わることで発生する怪我の総称。指の関節や筋肉に炎症が生じ、指の痛みや腫れ、変形、動かしにくさなどの症状を伴います。
重度の場合には、腱が断裂したり剥離骨折したりすることも。主にスパイクやオーバーハンドレシーブをする際に発生しやすい怪我です。
捻挫
捻挫とは、関節に無理な力が加わり、靭帯や腱、軟骨などが損傷をする怪我のこと。スパイクやブロックでジャンプした際、着地するタイミングで足を捻ってしまうケースが多く、なかでも着地時に味方や相手の足を踏んでしまう事例は頻繁に発生しています。
軽度であれば数日で痛みは引きますが、重症の場合は手術の適用となるケースもあります。
腰の痛み
バレーボールは、腰を落とした低い体勢でのレシーブ動作が基本。また、アタックやサーブで体を反らす場面も多いほか、着地時の腰の負担も大きく、腰痛に悩まされる子どもたちも少なくありません。
痛みの感じ方には個人差があり、腰の違和感や鈍痛程度の場合もあれば、腰周辺の筋肉に張りを感じたり強い痛みを伴ったりするケースもあります。
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
膝蓋腱炎(しつがいけんえん)はジャンパー膝とも呼ばれ、バレーボールのようなジャンプ動作を繰り返すスポーツにおいて起こりやすい怪我です。
膝蓋腱炎では、膝のお皿の下部分にある膝蓋腱が炎症を起こして過敏となり、膝に痛みを感じたり、膝周辺に熱感を帯びたりといった症状が見られます。
膝を酷使するほど痛みは増し、炎症が重度になると膝蓋靱帯が断裂する恐れもあるため、早めの処置が大切です。
肩の痛み(バレーボール肩)
バレーボールで起こる肩の痛みは、バレーボール肩やバレーボールショルダーとも呼ばれ、肩関節への過度な負担(オーバーユース)が主な原因とされています。
バレーボールは、レシーブやサーブ、スパイクなど肩や腕を使う動作が多く、肩関節や腕の筋肉などに負担がかかりやすいスポーツです。
成長過程にある子どもが肩に負担をかけすぎると亜脱臼につながる恐れもあるため、痛みを放置したまま練習を続けるのは危険です。
バレーボールでの怪我や故障の原因は
バレーボールで見られる怪我や故障は、どのような原因で発生するのでしょうか。ここではバレーボールのプレー中に起こる怪我の具体的な原因を紹介します。
次の項目でお子さんに当てはまるものがあれば要注意!怪我につながる恐れがあります。
柔軟性不足
柔軟性の低下とは、筋肉が硬くこわばって関節、靭帯、腱などの可動域に制限が生じている状態です。そのような状態で運動をすると、体に過度な負荷がかかってしまい、怪我のリスクが高まる恐れがあります。
また、柔軟性が低下すると血流も悪化するため、怪我した際の治癒スピードが遅れたり怪我の再発リスクが高まったりする可能性もあるでしょう。
フォームの乱れ
同じ部位を繰り返し痛めている場合、体の使い方が適切でない可能性も。誤ったフォームでプレーすると、関節や筋肉に余分な負荷がかかり、損傷しやすくなってしまいます。
フォームの乱れの原因としては、疲労の蓄積や不良姿勢、ジャンプ時のタイミングのズレ、正しいフォームを理解・習得できていないなど、さまざまな理由が考えられます。
筋力不足
筋力不足や体幹不足も、怪我のリスクを高める要因のひとつです。筋力が不足していると、体のバランスが崩れ、正しい姿勢を保ちにくくなってしまいます。
文科省が実施している「体力・運動能力調査」によると、小学生の子どもたちの体力や運動能力の水準は低下し続けていることが明らかにされています。これは、スクリーンタイムの増加や少子化による仲間の減少などにより外遊びやスポーツ活動時間が少なくなっていることが関係していると考えられています。
そのため、筋力不足によって発生する怪我のリスクは、親である私たち世代の幼少期よりも、現在の子どもたちのほうが高い傾向にあるといえるでしょう。
過度なトレーニング
運動やトレーニングのやりすぎにより、慢性疲労でパフォーマンスが落ちた状態がオーバートレーニングです。オーバートレーニングは倦怠感や意欲・集中力の欠如などを引き起こして怪我を招きやすくなるほか、無理をすると骨を変形させてしまう恐れもあります。
子どもは自分で運動の質や量を管理・調節することが難しいため、怪我を防ぐには一定期間休養を挟んだり練習量を減らしたりと、保護者や指導者がしっかりと目を配ることが求められるでしょう。
また、軽い怪我や痛みであっても油断は禁物です。そのうち治るだろうと楽観視せず、子どもが痛みを訴えた時点ですぐに適切な対応を取ることで重症化するリスクを抑えられます。
なかには、「練習や試合に出られなくなると周りと差がついてしまうかも……」と焦りの気持ちを持つ保護者もいるかもしれませんが、健康あってこそであることを忘れてはいけません。
ケア不足
急な運動によって、体に負荷をかけてしまい怪我することをディスユースといいます。日頃運動不足だったり、当日の準備体操を怠ったりと、体のケアを怠った状態で運動をすると、関節や筋肉が対応しきれずディスユースの発生率が高まってしまいます。
怪我などによるブランク明けや休み明けなどは、特に注意が必要です。
バレーボールの怪我を防ぐためにできること
バレーボールで怪我をすると、動作やプレーに影響が出てしまうだけでなく、日常生活に支障をきたす恐れもあるため、しっかりと予防対策をすることが大切です。次で怪我を防ぐための対策法について紹介します。
ストレッチ
プレー中しなやかに動くために日頃からしっかりとストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めるように努めましょう。特にお風呂上りのストレッチは効果的。体が温まって筋肉の緊張が緩和されている状態のため、ストレッチ効果を得やすくなります。
プレイ前のウォーミングアップとしては、太ももの裏(ハムストリングス)を軽く動的ストレッチでほぐし、腰回りは股関節周りを大きく動かして筋肉を温めると効果的です。運動後のストレッチは、疲労回復や柔軟性アップなどの効果が期待できます。クールダウンは運動後30分以内に開始するのが理想的です。
トレーニングによる筋力強化
フィジカルの強化は、バレーボールを安全に楽しむためだけでなく、良いパフォーマンスを発揮するためにも欠かせません。力強いスパイクを打つための上半身、瞬発力を左右する下半身と、バレーボールでは全身を使うため、バランス良く鍛えることが求められます。
また、バレーボールでは、体幹も重要な要素。強い体幹があると正しい姿勢を保ちやすくなり、無理な動きを減らせることから、怪我のリスク軽減につながります。
さらに体幹を鍛えると安定感が増し、ジャンプやレシーブ、スパイクなどの精度の向上も期待できます。体幹トレーニングは、プランクなど器具を必要としない手軽にできる方法もあるため、ぜひ自宅で習慣的に行ってみてください。
フォームチェック
誤ったフォームで体に過度なストレスをかけていないか、定期的なフォームチェックも大切です。手首や足首、膝など体幹から連動していない末端部分に頼った動きとなっていないか、ジャンプ時の姿勢やタイミング、打点は適切かなど、チェックすべきポイントはたくさんあります。
しかし、子どもが自分自身のフォームを確認するのは難しいものです。そのため、周囲のサポートが必要となります。例えば、鏡の前でいっしょに反復練習したり、プレーしている様子を動画で撮影したりするのも良いでしょう。
また、教え方に悩んだ際は、プロの手を借りるのもひとつの手段です。一度定着してしまったフォームの修正は一筋縄ではいかないものですが、プロであればどこに改善の予知があるのかを分析したうえでレクチャーしてくれます。
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子どもが笑顔でバレーボールを続けられるよう怪我の予防対策に努めよう!
子どもの体は大人よりも骨や筋力が弱く、関節も柔らかいため、負荷がかかりすぎると怪我のリスクを高めてしまいます。怪我は軽度で済むこともありますが、重症になると大人になってからの体に影響が出る恐れも。
長くバレーボール競技を続けるためにも、怪我に発展しないよう予防対策をしっかりと行い、痛みを感じたらすみやかに病院を受診することが重要です。
また、子どもの症状やサインにすぐに気付いてあげられるよう、大人が目を配ることも大切。お子さんが笑顔でバレーボールに取り組めるよう、親もサポーターとして見守ってあげたいものですね。
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