一流のアスリートたちを、全国の学校へ派遣するプロジェクト「アスリーチ」。本記事では「子どもに周りとは違う、変わった習い事をさせてみたい」と考える保護者の方向けに、さまざまなスポーツ競技で活躍するプロアスリートたちの体験授業の様子をまとめました。

また、ドリームコーチングで個別指導を行っているコーチについても紹介しているので、お子さんの習い事に悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。

柔軟性アップを実感できるストレッチで魅了！新体操オリンピアンの遠藤由華さんによる授業

2008年に開催された北京オリンピックで、新体操団体選手として出場を果たした遠藤由華さん。現役引退後はアメリカにて指導者研修を受け、現在は新体操のコーチとして活躍中。またその傍ら、ピラティスのインストラクターとしても活動しています。

今回遠藤さんが訪れたのは、愛知県にある安城北部小学校です。授業は、遠藤さんのメッセージがぎっしり詰め込まれた講話からはじまりました。新体操を習いはじめたきっかけや幼少期の頃の葛藤など、親近感のわく内容に引き込まれるように聞き入る子どもたち。また、講話のなかでは団体スポーツの厳しさや、遠藤さんが現役時代から大切にしているという座右の銘についても教えていただきました。

その後の実技の授業では、子どもたちに自分の柔軟性を把握してもらうため、どれぐらい開脚できるかを確認することからスタート。次に新体操の要素を含んだストレッチや運動を行い、再度開脚を促してみると……先ほどよりも大きく開脚できるように！この変化には子どもたち自身もびっくりしていました。実際に体を動かすことで、どんどん子どもたちの心をつかみ、笑顔を引き出していく遠藤さん。授業の締めくくりには開脚やボール、リボン演技などを遠藤さんが披露してくれて、子どもたちは圧倒されるとともに大興奮。笑顔溢れる楽しい課外授業となりました。

遠藤さんが子どもたちへ送ったメッセージや詳しい授業内容が気になる方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

最後まであきらめなかった人が勝つ！レスリング金メダリストの小原日登美さんによる授業

2012年ロンドンオリンピックの女子レスリング48kg級で、金メダルを獲得した小原日登美さん。世界選手権で通算8度優勝するなど輝かしい競技歴を残した一流のアスリートで、現役の陸上自衛官としての顔もあわせ持っています。

そんな小原さんが今回課外授業を行ったのは、福島県にある江川小学校です。最初にスライドを使って、小原さんの競技生活を振り返る講義を実施。レスリングをはじめたきっかけや、金メダリストになるまでに経験をした挫折や葛藤について教えてくれました。また、「最後まであきらめなかった人が勝つ」というお父様の教えは、競技人生を続けるうえでの大きな支えになったとも話されていました。

講義後は、みんなでマットを準備して実技授業へと移ります。股関節を動かすストレッチや前屈など簡単な準備運動からはじまりましたが、徐々に難易度はアップ。レスリングで重要な動作となる四股踏みや四つ足歩行など、ハードな動きに悲鳴をあげながらもみんな一生懸命取り組んでいました。

実技授業の後半では、ゲーム形式でレスリング体験！ほとんどの子どもたちが初めてのレスリングでしたが、みんな大盛り上がり。短時間の授業ではあったものの、小原さんの気さくなお人柄とわかりやすい指導で、どんどんレスリングという競技に入り込んでいった子どもたちでした。

小原さんの授業内容や子どもたちが受講している様子をより知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

今を生きる子どもたちへ感動のメッセージ！フェンシング現役選手の木村毬乃さんによる授業

両親や叔父・叔母もフェンシング選手であるというフェンシング一家に生まれた木村毬乃さんは、自身もオリンピックを目指して奮闘中である現役のフェンシング選手。これまでに世界大会通算60戦に出場しており、フェンシング界で注目を集めているアスリートのひとりです。

今回木村さんは、山梨県の都留市立東桂中学校で授業を行いました。まずは講話の授業から。「フェンシングの独特な動きや、実際の道具も今日は触ってもらうよ！」という木村さんの言葉に、フェンシング経験のない子どもたちの目が輝きます。

講話のあとは実技指導です。木村さんからフェンシングで重要となる動作の説明を受け、見よう見まねで体を動かす子どもたち。独特な体の使い方に戸惑う声もありましたが、みんな真剣に取り組みます。体を動かしたあとは、レスリングの道具にも触れさせてもらいました。

実技授業の後半では各学年から数名が選ばれ、実際に防具をかぶってのフェンシング体験へ。「早い」「いつ来るかわからなくて怖い」といった声もあがり、子どもたちにとってフェンシングの迫力に触れた貴重な体験となった様子。体験の締めには、剣道経験者の先生と木村さんが対戦することに！緊張感ある試合に、生徒たちからは大きな歓声と拍手が送られました。

最後には子どもたちから贈られた花束を受け取り、涙を流しながら熱いメッセージを送った木村さん。それは今を生きる子どもたちの励みと希望になる素敵なものでした。一体どんなメッセージだったのでしょうか。気になる方はこちらの記事をご覧ください。

夢中になることの楽しさを見つけてほしい！トライアスロン選手の蔵本葵さんによる授業

新潟県の西鱈田小学校でトライアスロンの特別授業を行ったのは、蔵本葵さんです。蔵本さんはオールキッズトライアスロンで優勝したことを皮切りに、2014年には世界トライアスロンシリーズやワールドカップと次々に参戦。現在は、パラトライアスロンのナショナルチームのスタッフや国体女子監督を務めているほか、東京ヴェルディトライアスロンチームの育成にも取り組んでいます。

今回蔵本さんの授業を受けたのは、6年生の児童たちです。まずは蔵本さんご自身の写真や映像を交えながら自己紹介。トライアスロンに出会ったきっかけやこれまでの戦績、トライアスロンの魅力など、蔵本さんの競技人生についてたっぷりお話していただきました。

自己紹介を終えると、次は実技授業です。蔵本さんから、靴とビブスを着脱するよう指示を受ける子どもたち。これは「トランジション」といって、種目間で靴やウェアを付け替える作業で、競技順位を左右する重要なパートのひとつなのだそう。実際に子どもたちが挑戦してみると着替え方ひとつでもそれぞれの工夫が見られ、白熱して競い合っていました。

そして後半は、トライアスロン3種目のうちのひとつ、ランの指導へ。腕の振り方からはじまり、コツを掴んだあとは、ラダーとコーンを使ってステップの練習へと移ります。蔵本さんから素早く足を動かすために重要となるポイントについてのアドバイスも頂き、子どもたちもより熱を込めて練習に励んでいました。最後は、全力でダッシュする練習で締めくくり。蔵本さんのわかりやすい指導もあり、短時間の授業のなかでも上達を感じられた子どもたちは、清々しく且つ満足げな表情を見せていました。

西鱈田小学校の児童に向けたメッセージでは、「夢中になることの楽しさを感じてほしい」と話した蔵本さん。競技を極めた蔵本さんの放つ言葉に、背中を押された児童も多かったのではないでしょうか。蔵本さんの授業内容や子どもたちに送ったメッセージをより詳しく知りたい方はぜひこちらの記事をご覧ください。

珍しいスポーツ競技の個別指導をお願いできる！ドリームコーチングのコーチを紹介！

今回紹介したアスリートたちのなかには、個別指導をお願いできるコーチも！ここでは小学生や中学生の習い事としてはあまり馴染みのないスポーツ競技において、個人レッスンを行っているコーチを紹介します。「みんなとはちょっと違う習い事をさせてあげたい」と考えている保護者の方は、ぜひプロコーチによる個別指導を検討してみてください。

明るい人柄と的確なアドバイスに定評あり！トライアスロン蔵本葵コーチ

先ほど紹介したトライアスロンの蔵本葵さんも、ドリームコーチングで個別指導を行っています。体を使って楽しみながら競技力をアップさせることを大切にしており、ランニング、ロードバイク、水泳と各種目に特化した授業を実施。初心者向けのレッスンもあるほか、トライアスロンの経験がなく、なかなか一歩が踏み出せないお子さんに向けてアドバイスや指導も行っています。

レッスンを実際に受けた方からは、「即効性のあるメニューを教えてもらい、みるみる走りがきれいになった」「泳げずに泣いていた子どもが、1回のレッスンで泳げるようになり自信を持たせてもらえた」といった口コミが寄せられています。明るいお人柄と的確なアドバイスに定評があり、リピーター受講者も多い人気のコーチです。

トライアスロン元プロ選手によるレッスンを受けてみたい方はこちら

わかりやすい指導で小さなお子さんでも安心！アイスホッケー現役選手の鈴木世奈コーチ

鈴木世奈コーチは、2014年ソチオリンピックと2018年平昌オリンピック、2022年北京オリンピックと冬季オリンピックに三度の出場経験を持つアイスホッケーの日本代表選手です。現在も海外のリーグに所属し、現役選手としてプレーをしています。

鈴木コーチのレッスンでは、初心者向けのコースやスケートのみに特化したレッスンも用意されているので、アイスホッケーを経験したことがないお子さんでも安心して受講できます。実際に鈴木コーチのレッスンを受けた方からは、「集中力が続くが心配だったが、子どもの性格にあわせて指導してもらえた」「氷の上に立つのもままならなかったのが、ひとりで滑れるようになっていて驚いた」などの口コミが見られました。

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元フェアリージャパンから手厚い指導が受けられる！新体操オリンピアン松原梨恵コーチ

松原梨恵コーチは、3歳から新体操を習いはじめ、2009～2021年までフェアリージャパンとして活躍。数々の世界大会でメダルを獲得し、オリンピックでも3大会連続入賞を果たしています。現役引退後は、新体操の普及活動や指導などを行っています。

個別指導では、柔軟体操や部位別トレーニングをはじめ親子体操など、受講者の悩みにあわせたアドバイスを実施。また、オンラインレッスンもあるため、遠方の方でも受講可能です。松原コーチのレッスンを受講した方からは、「アドバイスが的確で、短時間で演技が格段によくなった」「オンラインで受講したが、オンラインとは思えないほど有意義な時間だった」といった口コミが寄せられています。オンラインの指導や相談にはなんと20分という短時間で受けられるメニューもあるため、気になる方はまずはそちらからはじめてみるのも良いでしょう。

元新体操日本代表選手によるレッスンを受けてみたい方はこちら

子どもの可能性を広げるために！珍しい習い事も視野に入れて探してみよう

水泳やピアノ、英語などは子どもの習い事のなかでも人気がありますが、メジャーな習い事以外でも子どもの好奇心をくすぐるものはたくさんあります。周りの子どもが習っていない技術を身につけられれば、モチベーションアップや自信にも繋げられるかもしれません。

まずはどんな習い事があるのか、知ることからはじめてみてはいかがでしょうか。「好き」「やってみたい」という気持ちも大切にしながら、お子さんの特性にあった習い事を見つけられると良いですね。