水泳のプロが教える授業体験をレポート！泳がない練習で運動の基本動作をマスター

プロスポーツ選手や元オリンピック出場選手が学校を訪問し、特別授業を行う「アスリーチ」。本記事では、プロの水泳コーチや水泳の元五輪出場選手が学校を訪問し、特別授業を行った様子を紹介します。

体育館で水泳にも活かせるトレーニングの授業が行われたり、プールに入っても「泳がない」授業だったりと、とってもユニーク！プールに入らない・泳がない水泳の授業とは、いったいどんなものだったのでしょうか？

挑戦することがチャンスに繋がる！オリンピック銅メダリスト加藤ゆかさんの授業

山梨県立笛吹高等学校で水泳の授業を行ったのは、元オリンピック出場選手加藤ゆかさんです。加藤さんは2008年の大学4年生のときに北京オリンピックに出場。

2012年のロンドンオリンピックではメドレーリレーで銅メダルを獲得しました。現役引退後はスポーツプロモーターとして働きながら全国各地で水泳の普及活動を行っています。

今回、加藤さんは笛吹高等学校3年生の生徒たちに講話と実技の授業を行いました。現役時代はバタフライの選手として活躍した加藤さんですが、実は小学生時代はバタフライが一番苦手だったそう。「それでも諦めずにチャレンジすることで結果を出すことができました」と話してくれました。

実技で生徒たちは股関節の可動域を広げる動きや、体幹・下半身を鍛えながらストレッチにもなる体操を教わりました。加藤さんがお手本を見せると、生徒たちから歓声があがる一幕も。

授業の最後には生徒たちからの質問に答えてくれた加藤さん。「緊張を乗り越える方法は？」という生徒からの質問に、「自分はこれだけやってきたんだ、と自信を持つことが大切」と答える姿が印象的でした。

加藤さんの授業を通して生徒たちは、「努力が最大の味方になる」ということを学べたのではないでしょうか。

加藤ゆかさんの熱い授業の様子をもっと詳しく知りたい方は、アスリーチの記事をご覧ください。

関連記事：大切なのはチャレンジすること！ロンドン五輪銅メダリスト加藤ゆかさんによる体育授業

難易度が高い実技にチャレンジ！プロ水泳コーチ佐藤淳一さんの授業

山梨県甲府市にある新紺屋小学校を訪れたのは、プロ水泳コーチの佐藤淳一さんです。佐藤さんは2009年から北京オリンピック銅メダリスト・佐藤久佳選手の指導をスタート。同時にパラアスリートの指導も行い、アジア大会での金メダル獲得・世界新記録樹立など数々の実績を残しています。

佐藤さんの授業は「スキップ」の練習からはじまりました。スキップといっても、ただのスキップではありません。腕を回したり横向きになったり、5種類のスキップに挑戦。

実はこのスキップ、成長過程で一番重要な股関節と肩甲骨を鍛えるのに効果的だそうです。その後は四つ足歩行や手押し車など、10種目の競技にチャレンジ。最初は「無理～」と弱音を吐いていた子どもたちも、続けるうちに上手にできるようになっていました。

休憩を挟み、続いては縄跳び・ボールを使用してのトレーニング。2人1組になって、両手で胸からスローイングしたり、頭の後ろからスローイングしたり、と徐々に難易度が上がります。子どもたちはうまくいかなくても決して諦めず、できるまで何度も繰り返していました。

体育館の両端までそれぞれ離れ、遠投をして授業は終了。佐藤さんの指導で子どもたちは「体のどこを使っているかを意識すること」「うまくいかなくても挑戦し続けること」を学びました。

佐藤さんのユニークな実技の様子は、アスリーチの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事：プロ水泳コーチ・佐藤淳一さんの熱血指導！新紺屋小学校の子どもたちはついて来られる！？

ユニークな練習で泳ぎの基本姿勢を学ぶ！現役パラリンピアン辻内彩野さんの授業

パラリンピアン辻内彩野さんは東京都千代田区立昌平小学校を訪問。5年生に向けて特別授業を行いました。大学入学直後、徐々に視力が低下する難病「黄斑ジストロフィー」の診断を受けた辻内さんはパラ水泳に挑戦。

多くの日本記録を塗り替え、東京パラリンピック出場を果たします。2022年の世界パラ水泳選手権では、見事3つのメダルを獲得しました。

授業は多目的室で講話からスタート。辻内さんはご自身が出場したレースの映像も交えつつ、パラ水泳と水泳の違いや、パラ水泳に出場する選手たちの障がいの種類について解説しました。また辻内さんは今まで獲得したメダルを子どもたちに披露。ずらりと並んだメダルに子どもたちは大興奮でした。

講話のあとはプールに移動して、実技の授業がはじまります。しかし辻内さんは子どもたちに「今日は泳ぎません！」と宣言しました。今回の授業の目的は、泳ぐための基本姿勢を学ぶこと。てっきり楽しく泳げるものだと思っていた子どもたちは「えぇ～！」と大きなリアクションをしてしまいました。

気を取り直して授業開始。まずは、水中でビート板に座り、手だけを使って動く練習をします。これは、「スカーリング」という水を手でキャッチする感覚を高めるレッスンです。その後は水の中でジャンプしながら進む練習と蹴伸びチャレンジを行ない、子どもたちは水中での正しい姿勢を習得しました。

最後は子どもたちのリクエストに応えて辻内さんが泳ぎを披露。現役パラリンピアンの泳ぎに子どもたちから「すごい！」と歓声があがりました。辻内さんの授業で「諦めない限り可能性は無限に広がっている」ことを学んだ子どもたち。この先つらいこと苦しいことがあっても、辻内さんの教えを胸に前へと進んでいけることでしょう。

パラスポーツの魅力が伝わる辻内さんの授業について、さらに詳しく知りたい方はアスリーチの記事をチェックしてください。

関連記事：得意なことを見つけて楽しもう！パラリンピアン辻内彩野選手の笑顔あふれる水泳授業！

プロ水泳選手のトレーニングなら小学生・中学生の泳ぎがレベルアップ！

短期間で泳ぎを習得したい、水泳を習うなら確実に上達できるようトレーニングしてもらいたい、と考えている小学生・中学生は多いはず。また、今回の記事を読んで、我が子にもアスリーチのようなプロの指導を受けさせたい、と思った方もいるのではないでしょうか。

プロの指導を受ける最大のメリットは、一流の泳ぎを間近で見られることです。プロの指導では的確な指導が受けられるので、泳ぎの正しいフォームや速く泳ぐコツも習得できます。練習すればするほど上達するので、子どもたちもモチベーションが上がるはず。

さらに水泳に効果的な筋トレや体幹トレーニングなど、自宅でもできる小学生・中学生向けの自主トレ方法も教えてもらえるので、子どもたちも習ったことをしっかり復習できます。

とはいえ、近くにプロが教えてくれる水泳教室がない、良い水泳教室がわからない、という方もいるはず。集団での練習が苦手、というお子さんもいるでしょう。そんな方におすすめしたいのがドリームコーチングです。

DCで水泳の個別指導を行っているコーチを紹介！

ここからはドリームコーチングで水泳の個別指導を行っているコーチをご紹介します。

わかりやすい指導と的確なアドバイスでレベルアップ！佐藤淳一コーチ

佐藤淳一コーチは、大学在学中から水泳指導を開始したベテランプロコーチです。現在は北京オリンピック銅メダリストの佐藤久佳選手やパラアスリート選手の指導を行っています。そんな佐藤コーチは言葉と体を使って、子どもにもわかりやすく指導してくれると評判。

実際に指導を受けた方からは「的確なアドバイスで悩みが確実に解消できた」「細かいフィードバックで今後の課題が明確にわかった」との口コミをいただいています。

「なぜこの練習が必要なのか」をわかりやすく教えてくれるので、子どもたちも前向きに練習に取り組めるはずです。

オリンピック銅メダリスト・パラリンピック出場選手を指導したプロコーチによるレッスンはこちら

楽しく・早く泳げるようしっかりサポート！島谷康弘コーチ

島谷康弘コーチは、2016年度国民体育大会で400mフリーリレー入賞経験のある元競泳選手です。現在は日本水泳連盟公認コーチとして、年齢・経験を問わず多くの人たちの水泳指導にあたっています。

全国大会への標準記録突破を目指す小・中・高校生の指導も得意としているので、よりレベルの高い指導を受けたい、全国大会入賞を目指したい、というお子さんにぴったりのコーチでしょう。

島谷コーチの指導を受けた方からは、「水中だけでなく陸上でのトレーニング方法も教えてもらえるので自宅でもしっかり復習できる」「限界を決めずにより高いレベルを目指せるようモチベーションを上げてくれる」という感想が寄せられています。

日本水泳連盟公認コーチによるハイレベルな個別指導が受けられるレッスンはこちら

水泳の技術だけでなく諦めないことの大切さも学べるアスリートの授業

さまざまな困難を乗り越え、多くのレースに出場してきた元プロ選手による特別授業で、生徒たちは水泳をはじめとしたすべてのスポーツに必要な体の動かし方について学びました。

また「諦めないこと」「チャレンジすること」の大切さも知れたのではないでしょうか。

アスリーチでは、このほかにもいろいろなスポーツの特別授業の様子を紹介しています。プロの指導のもと、子どもたちにどのような変化が訪れたのか、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。